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      <title>映画バカ黙示録</title>
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      <description>笑える映画、燃える映画、バカ映画についての映画評論・感想が中心です。　文：東森時音</description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2009</copyright>
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         <title>『エクソシスト　ビギニング』　エクソシスト・アクション派</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007MTBK6/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B0007MTBK6.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B0007MTBK6.jpg" width="140" height="196" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007MTBK6/zattakomu-22"target="_blank">『エクソシスト　ビギニング』</A>（2004）　EXORCIST: THE BEGINNING　114分　アメリカ

監督：レニー・ハーリン　製作：ジェームズ・Ｇ・ロビンソン　製作総指揮：ガイ・マケルウェイン、デヴィッド・Ｃ・ロビンソン　原作：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　原案：カレブ・カー　脚本：ウィリアム・ウィッシャー、アレクシ・ホーリー　撮影：ヴィットリオ・ストラーロ　編集：マーク・ゴールドブラット　音楽：トレヴァー・ラビン
出演：ステラン・スカルスガルド、ジェームズ・ダーシー、イザベラ・スコルプコ、レミー・スウィーニー、アンドリュー・フレンチ、ジュリアン・ワダム、ラルフ・ブラウン、ベン・クロス、デヴィッド・ブラッドリー、アントニー・カメルリング

　そもそもはポール・シュレイダー監督作として撮影され、完成したものの心理描写に重点を置いた地味な作品としてダメ出しされ、レニー・ハーリンが新たに一から撮り上げたのがこの作品。
　つまり二本分の映画の資金、人材が注ぎ込まれているわけで考えてみると贅沢な作品である。
　ポール・シュレイダー作品の方も公開されるとかいう噂があったがあれは結局どうなったのだろうか。現時点では取りあえず日本では幻の作品のままである。アメリカではDVDの特典になっているとかいないとか。
　それにしても『エクソシスト』シリーズもこれで4本目となり、アメリカ人の『エクソシスト』好きがうかがえる。

　今回は、1、2作目でマックス・フォン・シドーが演じたメリン神父の若き日の悪魔との戦いを描く。メリンを演ずるのはステラン・スカルスガルド。良い俳優だとは思うが、マックス・フォン・シドーとはあまり似ていない。
　今メリンと書いたのは、劇中ではメリンは神父を辞め考古学者になっているから。転職にも色々あるが、これだけ変化のある転職も珍しいだろう。
　第二次大戦中、ナチスの蛮行によって信仰を捨ててしまったメリンが、アフリカで悪魔像を探す仕事を請け負い、その結果として悪魔払いの儀式をする事になり信仰を取り戻して再びメリン神父になるといった映画である。
　その悪魔像の悪魔パズズが一作目でリーガンに取り憑くのでまさにここから始まった『ビギニング』である。
　監督がレニー・ハーリンなので色々なところが派手。メリンがちょっとやさぐれた考古学者というのはインディ・ジョーンズを思わせるし、アクションもふんだんに盛り込まれている。
　白人の軍隊とアフリカの原住民の戦いが始まったり、悪魔が取り憑いていた人物が実は……というのも驚かしてくれるし、これまでの3作とは違った方面からのアプローチを見せてくれる。
　一作目の白い息はセットを冷凍庫だか冷蔵庫だかの中に組んで撮影したものだが、今回はCG。制作の事情からかあまり予算はなかったようでCGの出来は余りよくない。ハイエナが少年を襲うシーンなどはかなりお粗末だ。その分の予算をラストの悪魔払いのシーンに注ぎ込んだのだろう。悪魔に憑かれた人物が岩壁をスパイダーウォークで這いずり回るがここのCGは悪くない。
　メリンが次第に苦悩を乗り越えて信仰を取り戻していき、黒人少年が神父さんと呼びかける頃にはすっかり神父になりきっている。
　シリーズを通して思ったのは、やはり悪魔憑きの怖ろしさがキリスト教徒ではない日本人にはイマイチピンとこないのではないかということ。
　そもそもの悪魔の怖ろしさについて感じるところがまるで違うのだろう。キリスト教の人にとっての悪魔とは我々が地獄や閻魔大王に感じる恐怖とは比べものにならないほど怖ろしく、隙あらば自分たちを誘惑しようとしているに違いない。ホラー映画の題材としても殺人鬼やゾンビ、モンスターなどとは比べものにならないのだろう。]]></description>
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         <pubDate>Wed, 15 Jul 2009 13:48:48 +0900</pubDate>
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         <title>『エクソシスト３』　ババァがっ！天井にババァがっ！</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005QYJK/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B00005QYJK.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B00005QYJK.jpg" width="140" height="194" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005QYJK/zattakomu-22"target="_blank">『エクソシスト３』</A>（1990）　THE EXORCIST III　110分　アメリカ

監督：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　製作：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　原作：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　脚本：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　撮影：ジェリー・フィッシャー　音楽：バリー・デ・ヴォーゾン
出演：ジョージ・Ｃ・スコット、ブラッド・ドゥーリフ、エド・フランダース、ジェイソン・ミラー、ニコル・ウィリアムソン、スコット・ウィルソン、ナンシー・フィッシュ、ジョージ・ディセンゾ、ドン・ゴードン、ヴィヴェカ・リンドフォース、ゾーラ・ランパート、ジョディ・ロング、ハリー・ケリー・Ｊｒ、グランド・Ｌ・ブッシュ、サミュエル・Ｌ・ジャクソン

『エクソシスト』（1973）については特に説明の必要がないだろう。悪魔憑きになってしまった少女とその悪魔を払わんとする神父の物語である。
　実を言うとオレはこの作品があまり好きではない。何故かというとフリードキンの演出が下手だからだ。代わりに『エクソシスト２』の方は結構好きである。
　そして『エクソシスト３』は、近代ホラー映画にとって重要な位置を占める傑作として一番好きである。何故ならば、おそらく「何も描かない事による恐怖の演出」を初めて意図的に行った作品だからだ。
　ジョージ・C・スコット演ずる刑事が連続首切り殺人を捜査する。首切り殺人といってもこの作品でははっきりとした死体などは画面に映し出されない。そして事件の線上に１作目で悪魔と戦い命を落としたはずのカラス神父が浮かび上がる。
　一作目であったような緑のゲロや回転する首などのショッキングな映像を極力排除したのは、監督・脚本をつとめた原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティ。思い切った省略や無駄とも思えるカットがあり一般的な映画の枠に収まっていないが、それを可能にしたのは職業監督ではないゆえに失敗してもかまわないという強みもあったろう。

　ムスッとした表情のジョージ・C・スコットの、もっとも彼の場合はいつもそんな顔つきなので心の内は分からないが、下からあおって撮ったジョージ・C・スコットの上にある天井には、気味の悪いお婆さんがスパイダーマン状態で張り付いてゴソゴソと這いずり回っている。ではそのお婆さんがジョージ・C・スコットに襲いかかったりするかというとそんなことはなく、場面は変わりその後お婆さんは登場しない。（アメリカのテレビシリーズ『スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル』で、アル中の発作で担ぎ込まれた患者の幻覚として天井を這いずり回る女性が登場していた。ひょっとしてオマージュか？）
　病院の長い廊下のその端にカメラを据え付け、画面固定のまま延々と撮る。ようやく看護婦が現れ廊下を横切って姿を消す。その次の瞬間、植木バサミほどもある巨大なハサミを持った白衣の人物がその看護婦の後を追って走り過ぎる。ほんの一瞬である。
　白衣の人物に看護婦が襲われたのか。その首を切り落とされたのか。画面には何も映し出されないまま次のシーンになってしまう。
　ここには70～80年代にあったような直接的な残虐描写は登場しない。ある意味、何もないのだ。そのことによって恐怖が発生し、何も描かれてないだけに映像に物理的な限界が生じない。
　一転してラストでは悪魔とジョージ・C・スコットの対決となり派手な映像も登場するがラストは実にあっけない。そのあっけなさが良い。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_536.html</link>
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         <pubDate>Tue, 14 Jul 2009 21:49:04 +0900</pubDate>
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         <title>『エクソシスト２』　イナゴの大群</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002BS02E8/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B002BS02E8.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B002BS02E8.jpg" width="140" height="187" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002BS02E8/zattakomu-22"target="_blank">『エクソシスト２』</A>（1977）　EXORCIST II: THE HERETIC　118分　アメリカ

監督：ジョン・ブアマン　製作：ジョン・ブアマン、リチャード・レデラー　脚本：ウィリアム・グッドハート　撮影：ウィリアム・Ａ・フレイカー　特殊効果：アルバート・ホイットロック　特殊メイク：ディック・スミス　音楽：エンニオ・モリコーネ
出演：リチャード・バートン、リンダ・ブレア、ルイーズ・フレッチャー、キティ・ウィン、ネッド・ビーティ、マックス・フォン・シドー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ポール・ヘンリード、ジョーイ・ローレン・アダムス

　『未来惑星ザルドス』（1974）などのジョン・ブアマン監督作だけあって変な映画。
　1作目にあったようなショッキングな描写はほとんど鳴りを潜め、ラストのイナゴ大襲来ぐらいか。
　ホラー映画として観ると怖さがなく落第点だろう。だがそもそもホラー映画として撮っていないのだろう。これは太古から続く善と悪の戦いを描いた哲学映画なのだ。
　昔観た時に音楽が印象に残っていたが、今回調べてみたらエンニオ・モリコーネだった。さすが。

　あの悪魔憑き騒動から4年。未だ精神分析医の元に通い続けるリーガンの元に、メリン神父の死の真相を調べるべく教会から遣わされたラモント神父が訪れる。点滅する光を使って二人の精神を同調させる同期催眠機にかけられたリーガンとラモント神父。ラモント神父はその中でリーガンの中にまだ悪魔が潜んでいる可能性に気付く。そして全ての謎はメリン神父が若いころにアフリカで研究していた事柄に結びつく事にも。

　途中はかなり退屈な感じがして眠気を抑えるのに苦労したが、ラストで一気に盛り返す。イナゴの大襲来は一大スペクタクルである。
　1作目では幼さを感じさせたリンダ・ブレアがティーンエイジャーに成長しているのも見所か。アフリカのキリスト教について描かれているのも興味深い。
　数十年前にアフリカで活動していたメリン神父としてマックス・フォン・シドーが再び登場しているが、老けメイクをしていないマックス・フォン・シドーがこんなに若いのには驚いた。しかもなかなかハンサム。ダース・ベーダーの声を担当している黒人俳優ジェームズ・アール・ジョーンズもちょい役で登場して相変わらず渋い声を聴かせてくれる。
　評価が分かれる作品だろうが、ジョン・ブアマン監督作という点では比較的取っつきやすい作品ではある。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_952.html</link>
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         <pubDate>Mon, 13 Jul 2009 23:23:29 +0900</pubDate>
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         <title>『エクソシスト』　悪魔に憑かれた少女</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002BS02DY/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B002BS02DY.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B002BS02DY.jpg" width="140" height="190" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002BS02DY/zattakomu-22"target="_blank">『エクソシスト』</A>（1973）　THE EXORCIST　121分（ディレクターズ・カット版：132分）　アメリカ

監督：ウィリアム・フリードキン　製作：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　製作総指揮：ノエル・マーシャル　原作：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　脚本：ウィリアム・ピーター・ブラッティ　撮影：オーウェン・ロイズマン　特殊メイクアップ：ディック・スミス　プロダクションデザイン：ビル・マレイ　編集：ノーマン・ゲイ、エヴァン・ロットマン　音楽：マイク・オールドフィールド、ジャック・ニッチェ　舞台装置：ジェリー・ワンダーリッチ
出演：エレン・バースティン、マックス・フォン・シドー、リー・Ｊ・コッブ、ジェイソン・ミラー、リンダ・ブレア、キティ・ウィン、ジャック・マッゴーラン、ウィリアム・オマリー、ルドルフ・シュントラー、バートン・ヘイマン、ピーター・マスターソン
声の出演：マーセデス・マッケンブリッジ

　悪魔憑きという点で言うとこの作品の本当の怖さはキリスト教徒にしか分からないんだろう。
　だが、よく知っていたはずの人物、自分の愛する娘が一夜にして自分の知らない他人になってしまうという怖さは万国共通に違いない。
　自分の愛する人が気持ちの悪い事を言い奇妙な行動を取り始める。それでもその相手を愛しているし愛したい。何とかして直そうとするが、誰も彼も的はずれな助言をしてくれるだけで真の力にはなってくれない。自分もどう対処していいのか分からない。そんな恐怖を描いた作品である。悪魔払いのシーンはおまけかも知れない。
　日本人の多くはキリスト教徒ではないと思うが、だったら悪魔憑きではなくキツネ憑きに置き換えて観たらどうだろう。昔はキツネ憑き払いや、キツネ憑きになってしまった娘を座しきろうに閉じこめておいたなどと聞く。本質的には同じではないだろうか。

　イラクで発掘を行っていたメリン神父が小さなメダルと悪魔像を発見する。その頃、アメリカでは女優の娘リーガンが卑猥な言葉を発するなどおかしな行動を示すようになる。医者では脳腫瘍などを疑われたが検査の結果何も見つからず、精神科医に行っても結論らしい結論は出ない。
　その間にもリーガンの行動は悪化し、言動だけでなく寝ているベッドが大きく揺れ動いたり部屋の物が飛び交うなど病気では説明の付かないことが起きる。
　医者に悪魔払いを勧められた母親は若いカラス神父に助けを求める。帰国していたメリン神父と共にカラス神父は悪魔払いに向かう。

　そもそもメリン神父が悪魔像を掘り出してしまった事とリーガンの悪魔憑きに関係があるのかが謎。今回オレが観たのは2000年に発表されたディレクターズカット版だが、メリン神父が悪魔払いの最中に悪魔像の幻を見るシーンがある。と考えるとやはり関係あるのだろうか。
　だとしたらなぜリーガンが選ばれたのか。悪魔はどこにでもいる普通の子を狙ってくるということなのかもしれない。
　リーガンを演じた子役のリンダ・ブレアはこれで一躍有名になりアカデミー助演女優賞にもノミネートされたがその後はぱっとせずB級女優になってしまった。長時間の撮影を特殊メイクに耐えて演じただけでも大変だったろうに演技力もある。子役は得てして大成しないものだが残念だ。
　特殊メイクを担当したのは大御所のディック・スミス。レーガンの傷が入った顔や目の色が変わったコンタクトなどの細かい仕事から、首の180度回転など大仕掛けもやってのけている。首の180度回転の等身大モデルがスクリーンに映る時間はほんのわずか。わずかだからいいのでこれを延々と映してしまうと偽物だとバレてしまう。そこら辺は分かってるなと思う。
　監督はウィリアム・フリードキンでオレの苦手な人物。この人は人物描写が本当に下手だと思うのだ。だがこの作品ではその下手さが逆に恐怖をアピールするのに役立っていた。
　それにしてもメリン神父を演じたマックス・フォン・シドーは1973年のこの時すでにどう見ても老人。いまだに老人。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_951.html</link>
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         <pubDate>Sun, 12 Jul 2009 23:34:39 +0900</pubDate>
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         <title>『ホステル２』　知らないところで私の命が売られる</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZIZO80/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B000ZIZO80.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B000ZIZO80.jpg" width="140" height="200" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZIZO80/zattakomu-22"target="_blank">『ホステル２』</A>（2007）　HOSTEL: PART II　94分　アメリカ

監督：イーライ・ロス　製作：イーライ・ロス、マイク・フレイス、クリストファー・ブリッグス　製作総指揮：スコット・スピーゲル、ボアズ・イェーキン、クエンティン・タランティーノ　脚本：イーライ・ロス　撮影：ミラン・チャディマ　特殊メイク：グレゴリー・ニコテロ、ハワード・バーガー　プロダクションデザイン：ロブ・ウィルソン・キング　衣装デザイン：スザンナ・プイスト　編集：ジョージ・フォルシー・Ｊｒ、ブラッド・Ｅ・ウィルハイト　音楽：ネイサン・バー
出演：ローレン・ジャーマン、ビジュー・フィリップス、ロジャー・バート、リチャード・バージ、ヴェラ・ヨルダノーヴァ、ヘザー・マタラッツォ、スターニスラフ・イワネフスキー、ジェイ・ヘルナンデス、ジョーダン・ラッド、エドウィジュ・フェネシュ、モニカ・マラコーワ

　自分の命が知らないところで売られてしまい、捕らえられて虐殺される『ホステル』シリーズ第二弾。

　ヨーロッパに留学中のアメリカ人女子大生3人組が、休暇でプラハに向かう。途中の列車で授業に来ていたモデルと出会いスロバキアのスパへと誘われる。列車の中で質の悪いイタリア人に絡まれてうんざりしていた彼女たちはその案に乗る事にした。
　こうしてモデルの甘言に乗せられてスロバキアにやってきた彼女たちを待っていたのは楽しい休暇ではなく、命の危機だった。

　前作では男の三人組が主役とむさ苦しかったが、今回は女子大生に変更されている。これは妥当な案だと思う。恐怖に怯えるのはやはり男よりも女の方が似合っている。うーむ、ちょっと変質者？
　今回は主人公側だけではなく、オークションで彼女たちを競り落とし、殺す権利を買った側の男たちについてもストーリーが裂かれている。
　二人組の男で、一方は乗り気だがもう片方はそちらに強引に誘われた形だ。しかし、実際に殺しの現場になるとあれだけ乗り気だった方は女の顔を回転ノコで削った事でびびってしまい殺しを投げ出してしまう。一方、消極的だった方は次第に興奮してきてついに殺しを決意する。人間の本性や多面性を象徴しているとも言える。
　この構成が、前作では被害者側一辺倒だったのに比べて二方向の視点からのマルチアングル的な物となっていて面白い。殺す側も金は持っていても普通の人間なのだ。回転ノコや包丁が人を殺すのではない。人間が人間を殺す。何の恨みも持っていない相手を、ただ楽しみのためだけに殺す。だから怖ろしい。
　残虐シーンは前作よりも抑えめ。それでもグロいので耐性のない人は注意。もっともそんな人はこの映画を観ないだろうが。

　冒頭の前作の主人公の末路は余分かと。あれだけ必死になって逃げ出したのに、あっけなく殺されては可哀想というものだ。だがあの組織の秘密を守るためにはこう描くしかないのか。
　前作の主人公に逃げられた反省か、今回の殺人ゲーム会場は厳重な壁とゲートに囲まれ、各部屋のドアも外からリモートコントロールでないと開けられないようにセキュリティがアップしている。どうやら街の人はここで何が行われているか知っているようだが、自分たちの利益にもなるのだろうか黙っているようだ。主人公を助けようと声をかけてくる青年がいるが、組織に見つかっても軽いリンチを受けたぐらいで殺されもせずにまた出てくる。その時にはもう彼女を助けるには手遅れだった。

　最後に一人生き残ったヒロインは意外な解決法で命が助かる。世の中、度胸と金だ。
　ラストは自分たちを悪夢に引きずり込んだモデルへの復讐。切り落とされたモデルの首でスロバキアのストリートチルドレンたちが無邪気にサッカーをするシーンが笑える。こういうグロさは好き。

　こういう殺人願望を映画で観ているうちはいいが、本当に人を殺したいと思っている人がいるとしたらヤバイヤバイ。映画で発散して現実の行動には移さないように。
　でも、スプラッター映画好きでそんな願望を持っている人というのは世間が思ってるよりはるかに少ないと思う。逆に実際に血を見たらビビってしまう人の方が多いんじゃないだろうか。そういうのが怖いからスプラッター映画を観るんであって、残虐描写が平気だったら観てもつまらないだろう。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_950.html</link>
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         <pubDate>Sat, 11 Jul 2009 23:38:33 +0900</pubDate>
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         <title>『ホステル』　知らないところで俺の命が売られる</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026R9HR2/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B0026R9HR2.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B0026R9HR2.jpg" width="140" height="198" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026R9HR2/zattakomu-22"target="_blank">『ホステル』</A>（2005）　HOSTEL　93分　アメリカ

監督：イーライ・ロス　製作：イーライ・ロス、クリス・ブリッグス、マイク・フレイス　製作総指揮：クエンティン・タランティーノ、スコット・スピーゲル、ボアズ・イェーキン　脚本：イーライ・ロス　撮影：ミラン・チャディマ　特殊メイク：グレゴリー・ニコテロ、ハワード・バーガー　プロダクションデザイン：フランコ＝ジャコモ・カルボーネ　衣装デザイン：フランコ＝ジャコモ・カルボーネ　編集：ジョージ・フォルシー・Ｊｒ　音楽：ネイサン・バー
出演：ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン、バルバラ・ネデルヤコーヴァ、ヤナ・カデラブコーヴァ、ヤン・ヴラサーク、リック・ホフマン、三池崇史、ジェニファー・リム

　バカな若者たちが遊びに行って女といちゃついたり酒や麻薬をやっているうちに殺人鬼に殺されるというのは田舎や森でのキャンプが多かった。『13日の金曜日』シリーズや『悪魔のいけにえ』などである。
　イーライ・ロス監督の<A HREF="http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/06/5_4.html"target="_blank">『キャビン・フィーバー』</A>（2002）も森の中のキャビンを舞台にしている。この『キャビン・フィーバー』を気に入ったクエンティン・タランティーノが製作総指揮を買って出て作られたのがこの『ホステル』だ。
『ホステル』がこれまでの作品と違うのは、東欧のスロバキアとはいえ都会で若者たちが事件に巻き込まれるという事。そして殺人鬼が怪物のような連中ではなくて、実社会で成功している普通の人々だという事。

　バックパッカーの若者三人がオランダのアムステルダムで女とマリファナを楽しんでいた。そこで知り合った青年からスロバキアでは良い女が抱き放題だと聞きさっそくやって来る。一軒のホステルに泊まった三人はルームメイトの女性たちと仲良くなりさっそくイチャイチャ。ところが翌日、一人が帰ってこない。さらに翌日にはもう一人も帰ってこない。
　これはどういうことかと主人公は女性を問い詰めて、“芸術家の展覧会”と彼女が呼ぶアジトへと連れて行かせる。しかし、そこは行ってはいけない場所だった。

　とにかく“痛い”残酷描写のオンパレード。足の指を切ったり、両足のアキレス腱を切ったり。主人公はチェーンソーで左手の小指と薬指を切断されてしまう。
　それらをやるのが、金で彼らの命を買った金持ちの連中。人間、金と余分な時間を持つとろくなことをしない見本である。
<A HREF="http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/02/post_791.html"target="_blank">『ハードターゲット』</A>（1993）での金持ちによる人間狩りは理解できるが、生体人体解剖は理解できん。というかしたくない。こいつらは何でこんなことをしたがるんだ？
　ジェイソンがナタで斬りつけてきたり、レザーフェイスがチェーンソーで襲いかかってくるのは良いんだ。あれは芸だから。ホラー映画は好きだ。でもこの作品でのスプラッター描写は趣味じゃないね。
　日本人女性が登場して、拷問されたあげくにお岩さんメイクで右目がビョーンと飛び出してしまう。彼女は主人公に助け出されるが、駅でガラスに映った自分の素顔を見て絶望のあまり走ってきた列車に飛び込んでしまう。飛び散る血、血、血。いやだよオレもう。でもその特殊メイクの下手さには笑ってしまったが。
　全体的に閉鎖的で東欧のどんよりとした空の下スカッとしたところがない。主人公の脱出劇と復讐が唯一の救いだ。主人公たちを組織に売った女性が主人公が運転する車とそれを追ってくる組織の車にはねられてベチョっとつぶれるシーンはスカッとしたかも。
　貧しいスロバキアの女性が豊かなアメリカの青年の命を売ってしまうというのは皮肉が効いている。
　言葉の通じない異国の街で自分の命が売られ殺されてしまう。都市伝説で本当にありそうな話ではある。田舎への一人旅は気をつけなくてはいけないが、都会での旅も気をつけなくてはいけないということか。
　唐突に出てきて、意味があるんだかないんだかなことを言って車で去る東洋人が三池崇史。タランティーノとの縁で出たんだろう。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　ハ行</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 10 Jul 2009 19:07:13 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>『ムーンウォーカー』　変形ロボマイケル・ジャクソン</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012P6CAY/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B002BS02QG.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B002BS02QG.jpg" width="140" height="199" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012P6CAY/zattakomu-22"target="_blank">『ムーンウォーカー』</A>（1988）　MOONWALKER　93分　アメリカ

監督：ジェリー・クレイマー、コリン・シルヴァース　製作：デニス・Ｅ・ジョーンズ、ジェリー・クレイマー　製作総指揮：マイケル・ジャクソン、フランク・ディレオ　原案：マイケル・ジャクソン　脚本：デヴィッド・ニューマン　撮影：ジョン・ホラ、トーマス・Ｅ・アッカーマン　音楽：ブルース・ブロートン
出演：マイケル・ジャクソン、ショーン・レノン、ケリー・パーカー、ブランドン・アダムス、ジョー・ペシ

　オレはもろにマイケル・ジャクソン世代である。オレ自身は音楽にさほど興味がなかったが、大好きな映画監督ジョン・ランディスが演出しリック・ベイカーが特殊メイクを担当した『スリラー』がテレビでやるという夜はビデオのリモコンを握りしめてテレビの前で待っていた。放送されたのはオープニングの映画館のシーンがカットされた短縮版なのでがっかりしたがそれでも「こりはスゴイ」と思ったものだ。他にはマーティン・スコセッシが演出した『BAD』などもそれなりに楽しんだ。でもスコセッシは嫌いなんだよね。

　アメリカンドリームを実現した男マイケル・ジャクソンが色々あったあげくに先日亡くなったということは今さら言うまでもない事だろう。
　そのマイケル・ジャクソンの数少ない主演映画がこの『ムーンウォーカー』だ。『キャプテンEO』なんかもあるにはあるがあれは短編の立体映画で日本ではディズニーランドに行かないと観る事が出来なかった。ソフト化も難しいからこのまま幻の映画になっていくんだろうが出来も良かったのでもったいないことだ。それに比べると『ムーンウォーカー』はちょっとアレな出来だ。

　この作品はアイドル映画である。そもそも“映画”であるか怪しいものだがとりあえず“映画”としておこう。アイドル映画とはアイドルを楽しむのがメインであってそのアイドルに興味がない人にはまったく面白くないものだ。『ムーンウォーカー』もご多分に漏れずマイケルに興味がない人には「何が面白いんだ。ふざけとる」といった内容になっている。
　そもそも全体の約7割がプロモーションビデオやコンサートの引用となっている。これが“映画”とするかで迷ったところ。ファンならばお気に入りのプロモを大画面で観られればそれだけで価値のあることだろう。だがオレは正直劇場で困った。そうそう、何でか知らんが劇場で観てるんだよ。
　ジャクソン5の時代から段々と成長して成功をその手にしていく様が描かれ、子供が演ずる『BAD』があったそのあとはモデルアニメーションのクリーチャー達と追っかけっこのあげくウサギのクリーチャーとダンス合戦。その道路はダンス禁止の標識が立っていて警官に切符を切られてしまうと言うオチが付く。でもダンスよりもマイケルがノーヘルでバイクに乗ってるのに突っ込めよ警官。
　成功したら世の中の人は口さがないもので、「マイケルは酸素のタンクで眠っている」だの「マイケルは50年の冷凍睡眠に就く」だの「マイケルはエレファントマンの骨を買おうとした」などとゴシップ誌がわめきたてる。
　それに対してマイケルは「追い回すのはやめてくれ」「ほっといてくれ」と歌い叫ぶ。その背景に若き日のエリザベス・テーラーが映像や写真で登場している。二人の仲が良いというのは有名だが、1932年生まれのリズより1958年生まれのマイケルの方が早く死ぬとは思わなかった。しかし年の離れた友人だ。
　ここら辺でさすがに退屈してきているのだが、それを見越したかのようにドラマパートが始まる。始まってから40分ほど経過している。
　お話は悪いクモクモ団（勝手に命名）がいてボスのジョー・ペシ（『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』（1984）以来見てないなと思ったらこんな仕事をしてたのか）は世界中の子供を麻薬中毒にしてしまおうと企んでいる。
　“子供大好き”マイケルがそんなことを許すはずがない。ジョン・レノンの息子のショーン・レノンら子供の力を借りてクモクモ団に戦いを挑む。挑むんだけど、隠れ家で歌って踊ったりしてる。あんたは踊らんと死ぬんか。
　銃器を構えたクモクモ団に追い詰められたマイケル。ここから伝説のシーンが始まる。そこまででもマイケルがスーパーカーに変身するシーンがあったが変身過程は影で処理されていた。今度は銀色にピカピカ輝くロボットに変身するマイケル。あのねいくらなんでもロボはないだろロボは。歌って踊って敵を倒す方がまだリアリティあるぞ。んー似たようなもんか。メカマイケルの顔が妙にリアルで怖い事怖い事。
　そしてガシャンガッシャンと変形を繰り返して、巨大ロボとまではいかないが中型ロボへと大きくなる。この変形の過程が見ていて実に笑える。見た感じガンダムよりは小さいか。トランスフォーマーならぬロボマイケルの前にはさすがのクモクモ団もロボット相手では手も足も出ずにやられてしまう。なにしろ生身の敵に容赦なくミサイル撃ち込むんだから。高周波ボイスでヘルメットごと頭を粉砕しているし。
　だがマイケルロボはロボ形態では満足せずにさらに宇宙船形態に変形して最終兵器の声ビームを発射してジョー・ペシの操る大砲を破壊した後、大空の彼方に飛んでいくのであった。ひょっとしたら本物のマイケルも宇宙船になってどこまでも遠い宇宙の旅に出たのかも知れない。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_948.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　マ行</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 09 Jul 2009 17:43:51 +0900</pubDate>
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         <title>『クライモリ　デッド・エンド』　本当のサバイバルショー</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012P6CAY/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B0012P6CAY.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B0012P6CAY.jpg" width="140" height="199" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012P6CAY/zattakomu-22"target="_blank">『クライモリ　デッド・エンド』</A>（2007）　WRONG TURN 2: DEAD END　97分　アメリカ

監督：ジョー・リンチ　製作：ジェフ・フライリック　製作総指揮：エリック・フェイグ、ロバート・クルツァー　キャラクター創造：アラン・Ｂ・マッケルロイ　脚本：テューリ・メイヤー、アル・セプティエン　撮影：ロビン・ローウェン　音楽：ベアー・マックレアリー
出演：エリカ・リーセン、ヘンリー・ロリンズ、テキサス・バトル、ダニエラ・アロンソ、スティーヴ・ブラウン、アレクサ・パラディノ、マシュー・カリー・ホームズ、クリスタル・ロウ、キンバリー・コードウェル

　オープニングで田舎道を車で走っていて誤って人を轢いてしまう女優が出てきますが、彼女の事は別に覚えておく必要はありません。轢いてしまった相手は人喰い一家の一人で、助けようとした彼女は下唇を食いちぎられてしまった上に斧で左右真っ二つに切り裂かれてしまいますから。またもやそんな映画です。

　ウエストヴァージニア州の森で“アポカリプス”というリアリィティショーが撮影中です。“サバイバー”みたいなサバイバルショーだと思って下さい。
　その参加者が一人また一人と人喰い一家に襲われて殺されていきます。サバイバルショーが本当のサバイバルになってしまったというわけです。
　前作では謎だった、人喰い一家がどうやって子孫を残しているんだというのも解けます。女性の奇形人間もいてそれが奇形の赤ちゃんを産んで子孫を増やしているのです。前作では男三人だった奇形人間も数を増やしてパワーアップ。
　グロさは前作よりも大幅にパワーアップしています。しかしアメリカではヒットしなかったようで、日本では劇場未公開ビデオ発売のみです。
　同じようなもんだと思うんですがどこが違ったのでしょうね。やはりこちらだと下品すぎたか。でも下品な方が受ける世界のような気もします。

　半裸の健全な女性に見とれていた奇形人間が奇形女性にヤキモチを焼かれて怒られるシーンなど笑えます。
　主人公側はほとんど問答無用でやられていくだけですが、進行役の元海兵隊の鬼教官デールがナイフとショットガン片手に頑張ってくれます。演ずる役者は実際のサバイバルリアリティショーの司会者だとか。さすが我らの海兵隊。オヤジは強い。ほとんど主役なのだが素直に主役にしてくれないのが人喰い映画。でもオヤジ格好いいぜ。
　誰が殺されるかさっぱり分からないのがこの手の作品の魅力。ゲーム開始後に最初に殺されるのがあの人物だったとは！てっきり主人公だと思っていたのに。そうでなくても最後近くまでは生き残ると思っていたのに。
　前作のガソリンスタンドのオヤジと人喰い一家の関係も明らかになります。今回は近親婚による遺伝子異常ではなくて化学汚染のによるものとなってますね。化学汚染で奇形化して肉体も強靱になり、森から動物がいなくなってしまったので森に迷い込んだ人間を捕まえて食ってる。肉ばっかり食って野菜も食わんといかんじゃないでしょうか。公害で人喰い人間が誕生したわけですから、この設定には嫌悪感を抱く人もいるかも知れません。個人的には特定の公害を明示している訳じゃないですから別にかまわないんじゃないでしょうか。
　全体的には『サランドラ（ヒルズ・ハブ・アイズ）』ですが人喰い一家が食事の前にお祈りをしていたりは『悪魔のいけにえ2』ですなぁ。
　気付かずに人肉を食っていたり、番組スタッフの一人が日本映画『バトルロワイヤル』のロゴが入ったシャツを着ているのが笑えました。
　監督のジョー・リンチはこれがデビュー作ですが、こんな映画をいっぱい観てきたんだろうな。

　今回はエンドロール前にオチがあります。Part3は作られるのか。アメリカでコケたから難しそうだ。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_947.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　カ行</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 08 Jul 2009 23:35:54 +0900</pubDate>
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         <title>『クライモリ』　田舎の脇道には行っちゃ駄目</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027SJOT6/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B0007TIQ9G.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B0007TIQ9G.jpg" width="140" height="199" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027SJOT6/zattakomu-22"target="_blank">『クライモリ』</A>（2003）　WRONG TURN　84分　アメリカ／ドイツ

監督：ロブ・シュミット　製作：ブライアン・Ｊ・ギルバート、ロバート・クルツァー、スタン・ウィンストン　製作総指揮：ドン・カーモディ、エリック・フェイグ、アーロン・ライダー、パトリック・ワックスバーガー　脚本：アラン・マッケルロイ　撮影：ジョン・Ｓ・バートレイ　特殊メイク効果：スタン・ウィンストン　音楽：エリア・クミラル
出演：エリザ・ドゥシュク、デズモンド・ハリントン、エマニュエル・シュリーキー、ジェレミー・シスト、ケヴィン・ゼガーズ、リンディ・ブース、ジュリアン・リッチングス
　えー、では七夕に相応しい映画を一つ。

　冒頭で森の岩壁でロッククライミングをしている若い男女がいます。でも覚える必要はありません、すぐ殺されますから。
　そーゆー映画です。

　主人公は医学部を卒業したばかり（？）で就職試験を受けに行く途中の青年。しかし、国道が事故でふさがれて渋滞に巻き込まれてしまい、彼は脇道を求めて車をターンさせます。このターンが原題の『WRONG TURN（間違ったターン）』であるわけです。
　よりにもよって場所は南部のウエストヴァージニア州。閉鎖的です。『悪魔のいけにえ』とかいろいろあった南部です。そんなところで脇道を求める事自体間違っています。命知らずです。案の定、青年は散々怖い思いをして命の危機を何度も味わう事になります。
　あったのは一軒のガソリンスタンド。日本のガソリンスタンドを想像してもらっては困るわけで、ボロボロで今にも壊れそうな作りで、今にも死にそうなジジイが店番をやっている。就職試験先に電話をかけようにも携帯電話は例によって繋がらない。ガソリンスタンドの公衆電話も例によって繋がらない。
　地図で国道へのバイパスとなる田舎道を見つけた青年は（止せばいいのに）その道を選びます。店のジジイに「それではお元気で」と言い残して。去っていく青年の車を見送りながらジジイは「あんたこそ達者でな」と返します。

　森の中の道へと入った青年は鹿の轢死体に脇見をしていて、道の真ん中で立ち往生していた一台のステーションワゴンに追突してしまいます。乗っていたのは二人の男性に三人の女性。彼らはキャンプに来ていて道に仕掛けられた有刺鉄線でパンクしてしまったのです。
　車は事故で動かない。このままでは仕方ないと公衆電話を求めて四人は歩き出しますが、二人のアベックは残ります。第一死亡フラグ立ちましたね。
　しかもマリファナを吸いながらいちゃつきはじめました。最終死亡フラグ立ちましたね。もちろん殺されます。まずは男の方が行方不明になり、女が辺りを探していると切断されたばかりの耳を見つける。“ダン、ダン、ダン”と二段階ズームです。笑ってはいけませんよ。これはショッキングなシーンを示す演出なんですから。
　殺したのは森の中で近親婚を繰り返し突然変異を起こした『マウンテンマン』といわれる一家。指の数とか顔の形とか変です。狂ってます。遺伝子異常による異常な筋力と暴力的傾向をふんだんに持っていて、人を襲っては食っています。さすがアメリカな設定です。製作国にドイツも入ってますが真面目な割に時々以上ですからねあの国も。日本では許されない設定です。やっても良いけどというかやって欲しいけど、文句が来るだろうなぁ。
　まだ人喰い一家のことをしらないときに、森の中で見かけた小屋に入る時「<A HREF="http://www.jion-net.com/blog/archives/2008/05/post_223.html"target="_blank">『サランドラ』</A>って映画観た？」と登場人物が発言しますが、自分でネタ晴らししてどーする。つまりはそれぐらいシンプルかつありがちなストーリーです。
　まぁ人喰い一家自体は知能も白痴状態ですから自分たちが悪い事をしているとは思っていなかったでしょう。森の中で平和に暮らしていたのに、乱入してきた主人公に惨殺されてしまってある意味可哀想？それにしても男三人だけのようなんですが、これから先どうやって子孫を残す気なのか考えると食われる以上にアレです。
　グロ描写がありますので耐性がない方は注意。
　とりあえず知らない土地に行ったら国道などメインの道だけを走って、変なイタズラ心を起こして妙な脇道に入っちゃ駄目ってことです。連続殺人が起きている館で一人になって行動するとか軍事作戦の前に恋人の写真を見せて「故郷に帰ったら結婚するんだ」なんて言うのも駄目。
　ちなみにエンドクレジット中にオチがあるので最後まで観て下さい。
　スティーヴン・キングが大絶賛してその年のNo.1に挙げたとか。キングも時々分からんところあるからなぁ。自分原作の映画とか。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_946.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　カ行</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 07 Jul 2009 21:53:08 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>『アパルーサの決闘』　性悪女とガンマン</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027SJOT6/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B0027SJOT6.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B0027SJOT6.jpg" width="140" height="198" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027SJOT6/zattakomu-22"target="_blank">『アパルーサの決闘』</A>（2008）　APPALOOSA　113分　アメリカ

監督：エド・ハリス　製作：エド・ハリス、ロバート・ノット、ジンジャー・スレッジ　製作総指揮：マイケル・ロンドン、トビー・エメリッヒ、サム・ブラウン、コッティ・チャブ　原作：ロバート・Ｂ・パーカー　脚本：ロバート・ノット、エド・ハリス　撮影：ディーン・セムラー　プロダクションデザイン：ワルデマー・カリノウスキー　衣装デザイン：デヴィッド・ロビンソン　編集：キャスリン・ヒモフ　音楽：ジェフ・ビール
出演：エド・ハリス、ヴィゴ・モーテンセン、レネー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ、ティモシー・スポール、ランス・ヘンリクセン、トム・バウアー、ジェームズ・ギャモン、アリアドナ・ヒル、ガブリエル・マランツ、ティモシー・Ｖ・マーフィ、ジェームズ・ターウォーター、ルース・レインズ、ボイド・ケストナー、アダム・ネルソン、レックス・リン

　舞台は1882年のアメリカ準州だった頃のニューメキシコ。ブラッグ（ジェレミー・アイアンズ）という男がボスを務める牧場に町で人を殺し女をレイプした牧童を逮捕しに保安官がやってくる。しかし、人手不足を理由にブラッグはそれを断ると、無理矢理逮捕しようとした保安官と二人の保安官助手を撃ち殺してしまう。
　保安官がいなくなった町に名うてのガンマンのヴァージル・コール（エド・ハリス）と相棒のエヴェレット・ヒッチがやってきて新しい保安官と保安官助手となる。ブラッグとの緊張が高まる中、列車から一人の未亡人アニーが降りてきた。彼女の美しさに魅せられたヴァージルは、彼女にピアノ弾きの仕事を世話してやるなどすっかり気に入ってしまった様子。それが後の不幸を招くとも知らずに。

　なにはともあれ、エド・ハリスはクリント・イーストウッドではなかったのだなと痛感する作品だった。前半はまだ緊張感を保っているが、後半の腰砕け感は否めず全体を通してみると凡庸な作品にしか仕上がっていない。
　一瞬で片づく銃撃戦とパンパンと勢いのない銃声はリアルさを感じさせ、さすがにここは緊張感を感じさせてくれるがドラマ部分にしまりがない。

　まずなによりもアニーが邪魔。本当にイヤな女なんだこれが。エヴェレット曰く「ボス馬とつるみたがる女」だそうだ。ボス馬は常にその一頭とは限らないわけで、競争次第でボス馬から蹴落とされたり新しいボス馬になったりする。するとアニーは古い元ボス馬を捨てて新しいボス馬にすり寄っていく。そんな女だというのだ。ちょいブスなのに。
　ヴァージルはこれまで娼婦かインディアンとしか付き合ってこなかったから、綺麗で身なりも整っており料理まで作れるアニーの表層的な美しさにこれまで無かった物を感じて引かれてしまうわけだ。ヴァージル自身も無学を恥じて常に本を読んでいたり、難しい言葉を言おうとしては言葉に詰まったりして自分をよく見せようとしているので、そんなアニーを自分の回りにおくことで自分を高めた気になっているのかも知れない。

　そんなヴァージルに相反するのがエヴェレットで、ヴァージルとアニーが買う事にした建築中の家を見に行った時にアニーに言い寄られた時も「俺はそんなことは出来ない」ときっぱり断るし、悪党に人質になったはずのアニーがその悪党と河で全裸になって水浴びをしているところを望遠鏡で見てしまった時はその望遠鏡をヴァージルに差し出したりと首尾一貫している。インディアンと敵対した時には一頭の馬と引き替えに交渉を成立させてしまう。

　その様に書くとエヴェレットが格好いいヤツでヴァージルは情けないヤツとなってしまうのだが、そのヴァージル役のエド・ハリスが監督も務めているから話は別。その気になればどんな格好いい役でもやれたはずなのにヴァージル役を選んだのは結果としてヴィゴ・モーテンセンの引き立て役を引き受けたのではないだろうか。

　アニーも徹底した悪女ではない。いや、逆に徹底した悪女ではないから余計と始末が悪いのだろうか。彼女はいい男を捕まえたいのとお金で苦労したくないぐらいしか行動基準がないのだ。だから一番いい男にすり寄っていくし、平気で元の男を捨てる。そうやってしたたかに生きているただそれだけの分かりやすい女なのだ。当時の単独では生活力のない女性にはそんな生き方しかなかったのかも知れない。しかし、邪魔。原作者には怒られるだろうが、アニーのエピソードを全てカットしてもっといい女を入れるかいっそのこと男だけの話にしてしまったらどれだけ面白い作品になったことだろう。

　エド・ハリス、ヴィゴ・モーテンセン、ジェレミー・アイアンズ、ランス・ヘンリクセンと渋い役者が揃っている。黒ずくめのエド・ハリスはやっぱり渋いし、ジェレミー・アイアンズの憎たらしさはなかなかだ。
　個人的にはもっと銃撃戦があっても良かったんじゃないかなと思うが、原作が小説という事もありストーリーを見せたかったのだろう。
　ちなみにラストの決闘で法を味方に付けたジェレミー・アイアンズに立ち向かうのはエド・ハリスではなくヴィゴ・モーテンセン。やっぱヴィゴ・モーテンセン主演作だわ。

　1882年の町を丸々再現してしまった美術は見事で、板ガラスにしても現在の物のように表面が滑らかに平らではなく波打つように凸凹した物を使っている。建物や衣装にしても時代考証はかなりしっかりしているそうだ。
　“西部劇”として時代考証がしっかりしているのと“西部劇”として面白いのとはまた別問題なわけだが。
　それでも2008年にもなって西部劇を作ってしまうエド・ハリスとその面々には惜しみない拍手を送ろう。日本未公開が残念だが、今の日本では受けないジャンルだからよほどの傑作じゃないと難しい。この出来だとしかたないか。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_945.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　ア行</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 06 Jul 2009 18:41:52 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>『ミラーズ』　鏡には気をつけろ</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026OBVLA/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B0026OBVLA.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B0026OBVLA.jpg" width="140" height="198" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026OBVLA/zattakomu-22"target="_blank">『ミラーズ』</A>（2008）　111分　アメリカ

監督：アレクサンドル・アジャ　製作：グレゴリー・ルヴァスール、アレクサンドラ・ミルチャン、マーク・スターンバーグ　製作総指揮：アーノン・ミルチャン、キーファー・サザーランド、マーク・Ｓ・フィッシャー、アンドリュー・ホン　脚本：アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルヴァスール　オリジナル脚本：キム・ソンホ　撮影：マキシム・アレクサンドル　編集：バクスター　音楽：ハビエル・ナバレテ
出演：キーファー・サザーランド、ポーラ・パットン、エイミー・スマート、メアリー・ベス・ペイル、ジョン・シュラプネル、ジェイソン・フレミング、キャメロン・ボイス、エリカ・グラック、ジュリアン・グローヴァー、ジョシュ・コール、エズラ・バジントン
　主人公は元ニューヨーク市警の刑事だったが捜査中に誤って同僚を撃ち殺してしまい停職処分となり、一度は酒に溺れるものの禁酒の薬を飲んで酒を断ち切り夜警の仕事に就いた。職場は5年前の大火災で焼け落ちたメイフラワーデパートで、焼けただれた店の中で鏡だけが綺麗に輝いていた。
　しかし、仕事中に鏡の中で燃え上がる女性の姿を見るなど恐怖の体験をする。そしてそれは次第に彼の日常を浸食していく。

『ハイテンション』や<A HREF="http://www.jion-net.com/blog/archives/2008/05/post_224.html"target="_blank">『ヒルズ・ハブ・アイズ』</A>の監督アレクサンドル・アジャの作品。
　アジャお得意の鏡の破片で首を斬るだの顔面を引き裂くだのといったゴア描写が多少あるが、基本的には雰囲気ホラー。鏡というのはホラーには面白い題材だ。全てを映し出すし、無いものまで映し出す事が出来る。しかし、鏡の中に映し出された自分は本当に自分だろうか。もしかしたら別の何者かかもしれない。
　統合失調症が悪魔の仕業だってのはちょっとどうかと思うが、あれはそもそも悪魔憑きの少女を精神科医が統合失調症と決めつけていたのか。
　妻宅のシーンはなんとなくポルターガイストを思い出した。鏡を全て塗りつぶしていくキーファに最初は引いている妻だが、立ち去ったはずの息子が未だに鏡に映っているのを見てからは一緒に鏡という鏡を塗りつぶし、ガラスというガラスを新聞紙で覆っていく。しかし、金属製のドアノブも人を映すし水面も人を映すのだ。
　最初の夜警の自殺から始まり、デパートの火災、一人の女性の名と広がっていくストーリーがスリリング。元は韓国のホラー映画だそうだがそちらはどんな出来なのだろうか。
　主人公が停職中の刑事という事で、友人の刑事に頼んでいろんな事を簡単に調べてしまうのは少々安易だが話を進めるためには必要なのだろう。
　キーファ・サザーランドは『24』のジャック・バウワーのイメージが強すぎて、しかもグロックなんか構えたりするものだから悪霊だろうとなんとかしてやっつけてしまいそうに見える。
　最後は華族は全員無事で助かってキーファも無事に悪霊を退治してこれで平和になりましたと思わせておいて、ホラー映画ではお約束のオチ付きですがこいつは読めませんでした。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_944.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　マ行</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 05 Jul 2009 19:27:50 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>『プラン９・フロム・アウター・スペース』　クズ映画の金字塔</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NN766A/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B000NN766A.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B000NN766A.jpg" width="140" height="195" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NN766A/zattakomu-22"target="_blank">『プラン９・フロム・アウター・スペース』</A>（1959）　PLAN 9 FROM OUTER SPACE　78分　アメリカ

監督：エドワード・Ｄ・ウッド・Ｊｒ（エド・ウッド）　製作：エドワード・Ｄ・ウッド・Ｊｒ　原案：エドワード・Ｄ・ウッド・Ｊｒ　脚本：エドワード・Ｄ・ウッド・Ｊｒ　撮影：ウィリアム・Ｃ・トンプソン　音楽：ゴードン・ザーラー
出演：グレゴリー・ウォルコット、トム・キーン、デューク・ムーア、モナ・マッキノン、ダドリー・マンラヴ、ジョアンナ・リー、トー・ジョンソン、ライル・タルボット、ベラ・ルゴシ、ヴァンパイラ、クリスウェル、ジョン・ブリッケンリッジ、トム・メイソン、トム・ニー

　体調が悪かったせいもあるが、何度も強い眠気に襲われた。いや、体調のせいではなく映画のせいかもしれない。
　ストーリーはいたって単純。地球人がこのまま科学を進めていってついには宇宙を破壊する太陽爆弾を作ってしまうのではないかと危惧した宇宙人が、墓場の死体を甦らせゾンビにして地球を侵略してしまおうという物語。
　この単純なストーリーがまったく統合性が取れておらず、理解に苦しむ出来となっている。無駄な登場人物が多く、ころころと舞台が変わるためそれらを把握するのに一苦労。しかも把握してもあまり意味がない。
　生き返らせるゾンビも3体だけで迫力に欠ける。低予算映画だからしょうがないんだろうが。
　最低映画監督として有名なエド・ウッドことエドワード・Ｄ・ウッド・Ｊｒだけなことはある最低SF映画である。糸で吊っただけのUFO、金のかかっていないセット、なんといっても宇宙人のUFO内の仕切りがカーテン。カーテンってこたぁないだろ。
　俳優も素人に近い人ばかりで、セリフ回しは棒読みでただ突っ立ってるだけ。

　でも、この作品より遙かに大きな予算を注ぎ込み作られたクズ映画もあるわけだ。
　とりあえず、割とへっぽこ映画は好きな方なんだが、こいつはきつかった。ここでは映画の良いところをなるべく探すようにしているんだけど、こいつは見つからなかった！ある意味貴重。]]></description>
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         <pubDate>Sat, 04 Jul 2009 21:34:40 +0900</pubDate>
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         <title>『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破』　アスカでGO！</title>
         <description><![CDATA[<img alt="asuka090703.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/asuka090703.jpg" width="166" height="300" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" />『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破』（2009）　Evangelion: 2.0 You Can (Not) Advance　108分　日本
 
監督：摩砂雪、鶴巻和哉　総監督：庵野秀明　原作：庵野秀明　脚本：庵野秀明　撮影監督：福士享　美術監督：加藤浩、串田達也　編集：奥田浩史　音楽：鷺巣詩郎　ＣＧＩ監督：鬼塚大輔、小林浩康　キャラクターデザイン：貞本義行　メカニックデザイン：山下いくと　作画監督：鈴木俊二、本田雄、松原秀典、奥田淳　色彩設計：菊地和子　特技監督：増尾昭一
声の出演：緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一、石田彰、立木文彦、清川元夢、長沢美樹、子安武人、優希比呂、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人

　なんでいきなりヱヴァンゲリヲンなんだと思われる方も見えるかも知れませんが、“序”も観に行ってたんですよ。ただあちらはTVオリジナル版の焼き直しだったので特に書く気が起こらなかっただけ。
　そもそもこの映画バカ黙示録というのは<A HREF="http://www.jion-net.com/"target="_blank">雑多的文化会館</A>というサイトの一コンテンツだったりします。今ではすっかりメインコンテンツですけどね。本来はエヴァのSS、特にシンジとアスカのラブラブっぷりを描くLAS物を公開するサイトでした。もう10年ほど前の話ですけどね。思えば遠くにきたもんだ。
　そんなオレがついにアスカ登場の“破”に期待しないはずがありません。
　結論から言いますと、いやーやっぱりアスカですよ。レイも悪くないけど肉ぐらいちゃんと食えって思ってしまう。オレはやっぱりアスカ。シンジの布団に潜り込んでくるところなんか背筋ゾクゾクものですよ。
　シンジにお弁当を作らせておきながら文句を言ってるクセに、レイに張り合ってシンジのために料理を始め包丁で指を切っているところもグー。それでいて呼ぶ時は「馬鹿シンジ」と呼ばわり。この意地の張りっぷりがアスカ。
　オリジナル版でシンジが初めてペンペンと出合ったシーンがサービスシーンとしてアスカに置き換えられています。これは嬉しいと言うよりちょっと過激だよアスカちゃんなんですが、会場の反応が「ああ、あれね」としたり顔な感じでちょっとイヤでした。エレベーターのシーンもそうでしたね。だいたい複数で来ている客に言いますが上映中にペチャクチャとしゃべるな、あれこれと解説するな。オレはお前のご大層な解釈を聞きたくて劇場に来ているんじゃないんだ。こっちは静かに観てたいんじゃ。
　何故か新劇場版では苗字が惣流から式波になってますが、これはなんでなんでしょうか？アニメのサイトなどにはいかないので理由は不明のまま。パンフを買えば載っていたのかもしれませんが1000円もする。たしかに普通のパンフよりは分厚いのですが1000円で観た作品に1000円のパンフを買うというのもちょっと。それにまぁどうでもいいことといえばどうでもいいことです。
　担当声優の宮村優子がここ数年声優業から遠ざかっていたので声の衰えを多少心配していましたが、元気いっぱいにアスカを演じてくれました。
　新劇場版オリジナルのメガネっ娘のパイロット真希波も登場して、話は大雑把にはオリジナル版を感じさせますがほぼ新展開。ちなみにメガネっ娘はさっそうと登場する割にほとんど活躍しません。次回作の“Q”への布石と言ったところでしょうか。そうそう次回作は“急”じゃないんですね。
　アスカファンにとっては衝撃の終盤を迎えるのですが（本当はトウジの役回りだったのにトウジのヤツ）それからどうなるかはエンドクレジットが終わってからのミサトによる次回作予告を観てからのお楽しみ。

　シンジがミサトのマンションを出て行くシーンで意味もなく真上からのショットを使ったりするところは相変わらず好きにはなれませんね。わざとらしさが鼻につく。
　挿入歌も『三百六十五歩のマーチ』は登場人物が歌っているから良いんだけれど、使途との戦いでの『今日の日はさようなら』や『翼をください』は「ほらほら、僕らはこんなこともやっちゃうんだよ～」臭がしてこれまた鼻につく。
　内容的にはさすがに10年経って庵野総監督も成長したのか青臭さも多少は抜けてうっとおしい自己主張は減っていました。でもやっぱり庵野のプライベートフィルム。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">邦画　ア行</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 03 Jul 2009 17:42:07 +0900</pubDate>
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         <title>『インビジブル・ターゲット』　ウー・ジンの足技にしびれる</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001J2KG7U/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B001J2KG7U.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B001J2KG7U.jpg" width="140" height="169" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001J2KG7U/zattakomu-22"target="_blank">『インビジブル・ターゲット』</A>（2007）　男児本色／INVISIBLE TARGET　129分　香港

監督：ベニー・チャン　アクション監督：ニッキー・リー　製作：ベニー・チャン　脚本：ベニー・チャン　音楽：アンソニー・チュウ
出演：ニコラス・ツェー、ジェイシー・チェン、ショーン・ユー、ウー・ジン、アンディ・オン、サム・リー、ロー・ワイコン、アーロン・クォック、マーク・チェン、エレイン・コン

　香港の繁華街で宝石店の前に停めてあった現金輸送車に強奪事件が発生。犯人は大量の爆薬を使用し、その爆発に巻き込まれて結婚指輪を見に来ていた結婚間近の女性が死亡した。彼女はチャン刑事の婚約者だった。
　それから半年後、すっかりやさぐれてしまったチャン刑事が武器麻薬密輸事件の捜査中に現金輸送車強奪事件の犯人と遭遇。必死に追いかけるが取り逃がしてしまう。そして別件で犯人達と関わったフォン警部補と同じく兄が警官で潜入捜査官として犯人達の中に潜り込んだまま消息を絶ってしまったワイ巡査が奇妙な縁で巡り会い、共に捜査を始める。しかし、事件の黒幕は警察の中にいた。

『Ｋ-２０　怪人二十面相・伝』で日本のアクションやスタントもなかなかやるじゃないかと思ったが、『インビジブル・ターゲット』を観た後では霞んで見えた。やはり肉体的なアクションでは世界の映画界で飛び抜けた存在である香港はスゴイ。最近はタイも力を付けてきたが一日どころか数年の長が香港にはある。
　最初は対立気味なチャンとフォンに若造だと見下されているワイなのだが、事件が進んでいる内に友情が芽生えてきてお互いを信用するようになる。この男の友情が熱い。
　喫茶店でチンピラ相手にケンカ騒ぎを繰り広げた後で、ワイの家で「今ではもう買えない薬（ヤバイ成分が入ってるんじゃ？）」をそれぞれ上半身裸になって塗ったり塗りあったりしているシーンの可笑しさ。一緒に戦った男はそれだけで相手を信用できるようになるのだ。
　対する悪党側は女性1人を含む4人。こいつらがめっぽう強い。銃は乱射しまくるし、爆弾や手榴弾の取り扱いにも長けている。そしてなにより素手での格闘戦が強い強い。主人公たち3人はかなり押され気味である。
　悪党のボスを演ずるのはウー・ジンという人だ。オレは寡聞にもこの作品で初めて知ったのだが、この人のカンフーがスゴイ。スピードがあって型の一つ一つがピシッと決まっている。腕技よりも足技を多用していて、スピードのある蹴りがバシバシと主人公たちに決まる。多少の段差の上からではあるが四段蹴りまで炸裂する。（あまりにも速いので数え間違いしていたらすまない。でも三段蹴りではなく四段蹴りだったと思う）あまりに強すぎて二人がかりでも勝てず、三人がかりでしかもちょっと卑怯な手段でようやく蹴りが付く。
　なんでもこのウー・ジンは1974年4月3日生まれ。父も祖父も武術家という家系で、６歳のときから北京武術隊に所属し４度の中国武術チャンピオンとなったそうです。筋金入りの武術野郎だな。これは強くて当たり前。金城武がちょっとやそっとがんばってもなぁ……。中国武術チャンピオンから武術俳優という道はジェット・リーと通じる物がある。
　割と愛嬌のある顔で、正直言って主人公側のチャン刑事（ニコラス・ツェー）とフォン警部補（ショーン・ユー）の方が面構えが悪く悪人顔。
　なんでこんな人をこれまで見逃してきたのだろうかと思ったら、映画ではなくテレビ武術・武侠ドラマ中心に仕事をしてきたらしい。最近は『ＳＰＬ／狼よ静かに死ね』（2005・やべ、まだ観てない）など映画の仕事も増えているので期待したい。
　ワイ巡査役はジャッキー・JRのジェイシー・チェン。目元が若い頃のジャッキー・チェンに確かに似てる。大きめの鼻も似ている。どうやらジャッキーは自分の息子にあまり厳しい鍛錬をしてこなかった様子で、アクションに関しては他の出演者と比べて見劣りする。自分の人生を鑑みて、息子に同じアクション俳優の道を歩ませたくなかったのではないだろうか。それでも高所からの飛び降りや背中が火だるまになるシーンなどでオヤジ譲りの根性を見せてくれる。
　兄の敵である犯人の額に銃を突きつけて、撃とうとするが「撃てない～！僕は警官だ～！」と慟哭する不器用な熱い芝居もオヤジ譲り。
　日本の芸能界ならば親の七光りでさして才能がない人でもなんとかやっていけるようだが、生き馬の目を抜く香港ではそうはいかないだろう。この作品と『ツインズ・エフェクトII』でしか見た事がないが、正直アクションにしろ演技にしろ俳優とはきっぱり縁を切って別の道を選んだ方が良いのではないだろうか。カーチェイスのシーンで後部座席で必死になってシートベルトを締めようとしているところなどは笑えるし、がんばっているのは分かるんだけどね。
　ちなみに途中で犯人たちが幼稚園の送迎バスを乗っ取る。ショッカーかお前らは。次は貯水池に毒を流し込むのか。監督のベニー・チャンは『ダーティーハリー』の終盤をやりたかったのかもしれないが、園児たちの緊張感に欠けた演技では『仮面ライダー』にしかならない。もっとも幼稚園児たちに緊張感のある演技を求めるのは難しいが。
　ストーリー的にもよく出来ていて、伏線も活かしてあるし、黒幕の正体についてひっかけもある。人物描写もちゃんと描けている。ラストの後日談も良い。ただ犯人たちが戦争に巻き込まれて親を失いうんぬんのところが分からない。ベトナム戦争での中国系孤児……じゃないよな舞台は携帯電話が活躍する現代だし時代が合わなすぎる。時代的には……湾岸戦争か？どんだけ距離があるんだよって話だよな。字幕の読み違いかな。
　エンディングクレジットに撮影風景が挿入されているが、バスにぶつかって吹っ飛ぶシーンではワイヤーを使っておらず本気でぶつかっている。受け止めるマットもハリウッド映画のメイキングで見るようなちゃんとした専門のヤツじゃなくてベッドのマットを何枚か集めて使ってるのだ。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　ア行</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 02 Jul 2009 20:20:18 +0900</pubDate>
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         <title>『ザ・シューター／極大射程』　原作に負けている</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0020HWAPO/zattakomu-22"target="_blank"><img alt="B00140FB90.jpg" src="http://www.jion-net.com/blog/B00140FB90.jpg" width="140" height="198" border="0" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a><A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0020HWAPO/zattakomu-22"target="_blank">『ザ・シューター／極大射程』</A>（2007）　SHOOTER　126分　アメリカ

監督：アントワーン・フークア　製作：ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ、リック・キドニー　製作総指揮：エリク・ハウサム、マーク・ジョンソン　原作：スティーヴン・ハンター　脚本：ジョナサン・レムキン　撮影：ピーター・メンジース・Ｊｒ　プロダクションデザイン：デニス・ワシントン　衣装デザイン：ハー・ウィン　編集：コンラッド・バフ、エリック・Ａ・シアーズ　音楽：マーク・マンシーナ
出演：マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローヴァー、ケイト・マーラ、イライアス・コティーズ、ローナ・ミトラ、ネッド・ビーティ、ラデ・シェルベッジア、ジャスティン・ルイス、テイト・ドノヴァン、レイン・ギャリソン、ブライアン・マーキンソン、アラン・Ｃ・ピーターソン、トム・バトラー、レベッカ・トゥーラン、レヴォン・ヘルム、ジョナサン・ウォーカー

　主人公のボブ・リー・スワガーは軍の元狙撃手。アフリカでの任務で観測手の友人を失い、今では軍を退役して山の中で犬と暮らしている。そんな彼の元にある依頼が来る。何者かが狙撃による大統領の暗殺を狙っていて、彼にそのプランを見抜いて欲しいというのだ。愛国心に訴えられて引き受けた彼は、フィラデルフィアで狙撃が行われると確信し、大統領演説の当日、現場で監視にあたった。しかし彼はアドバイザーのはずの制服警官に撃たれ、その間に狙撃が行われ大統領を外してエチオピアの大司教の命を奪った。怪我を負いながらも何とか逃げ延びたボブは自分が罠にはめられたことに気付いた。そして彼の復讐が始まった。

　スティーヴン・ハンターの“スワガー・サーガ”の一作『極大射程』の映画化。原作はかなり前に読んだきりだが、かなり面白い冒険小説だった。
　原作でのボブはベトナム戦争経験者で数百人を狙撃した名手中の名手。そのベトナムで地獄を見てきた男だ。帰国してからは同じく山に隠遁してしまっており映画のように簡単に敵の策に乗ってしまう訳ではない。
　ボブと行動を共にする事になるFBI捜査官のメンフィスも映画のような新米の頼りない人物ではなくかなりハードボイルドな男だ。
　粗筋は原作をなぞってはいる物の、この作品に関しては映画よりも<A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102286055/zattakomu-22"target="_blank">原作</A>をお薦めする。新潮文庫の上下2巻のボリュームだから完全映画化は不可能だろうが、もう少しうまく料理できなかったものだろうか。

　原作での銃器への徹底したこだわりがなくなっていて、一般向けを考えるとそれも仕方ないのだろうが、だとすると「外出時には撃針をずらしておく」という無実の証明の仕方がマニアックすぎて一般の人には意味が分からないのではないだろうか。
　あれは弾丸が発射されるには撃針が銃弾の雷管を叩かねばならないのだが、その撃針をわずかに後退させておくことで雷管に届かずに発射されないということ。銃の専門家であるボブは外出時には安全策として撃針をずらしていたのだ。
　ただし、これは原作とは違う。原作では陰謀に巻き込まれている可能性を察知したボブが撃針をあらかじめ削っておいたのだ。映画ではいまいちパッとしないシーンとなっているが原作では人の多い法廷で行われ山場の一つである。

　撃たれた後にボブが普通の店で売っている物で簡易点滴を作ったりと徹底した訓練を受けたプロの描写には感心する。それ以上に、小学校の教師である元相棒の妻が傷口を縫ってしまうのに感心するが。オレには出来そうもない。笑気ガスを大量に買ってきて麻酔代わりにしているがアメリカでは普通に売ってるのか。

　狙撃のシーンに関してはさすがに力が入っている。照準機をセットし、風まで計算に入れて狙撃する。反面、ボブがアサルトライフルで戦うシーンは普通のアクション映画になってしまい、その部分は物足りなさを感じてしまう。

　ダニー・グローヴァーの悪役は<A HREF="http://www.jion-net.com/blog/archives/2005/08/post_739.html"target="_blank">『刑事ジョン・ブック　目撃者』</A>以来か？
　同じくネッド・ビーティの悪役というのも珍しい。
　しかし、この悪役の皆さん、ボブの恨みを買っているというのに、ラストではずいぶんと警戒心が無い。人に憎まれる人生を送っているのならばもうちょっと用心しなければ。
　ちなみに原作ではこの必殺仕事人のようなラストではなく、罰せられる者は罰せられるが単純な勧善懲悪とはなっていない。

　邦題について疑問が。邦題ではしょっちゅうtheとかofを平気で省略してしまうクセに、なんで今回に限って原題が『SHOOTER』なのにわざわざ“ザ”を付けたのだろうか。

　他のスワガー・サーガ作品の映像化はこの作品の出来ではちょっと微妙だろう。
　繰り返しになるが、<A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102286055/zattakomu-22"target="_blank">原作</A>はお薦めである。]]></description>
         <link>http://www.jion-net.com/blog/archives/2009/07/post_941.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">洋画　サ行</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 01 Jul 2009 23:19:24 +0900</pubDate>
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