『悪漢探偵2』 日本未公開
『悪漢探偵2』(1983) 監督:エリック・ツァン 出演:サミュエル・ホイ、カール・マッカ
ギャグ、アクション、メカなど盛りだくさんな作品『悪漢探偵』(1982)は本国香港で記録的な大ヒットを飛ばした(もっとも日本では大コケだったが)。そこで当然のごとく続編が制作された。『悪漢探偵2』(1983)である。こちらも大ヒットしたのだが『悪漢探偵』の悪夢のためか日本未公開となった。だが、1作目を上回るハチャメチャさで実に楽しい作品となっているのだが。『悪漢探偵』シリーズは全部で5作あるが、この2が個人的ベストだろう。
主人公キング・コング(サミュエル・ホイ)は元国際的大泥棒。ちょうど帰宅しようとする彼の部屋に、窓ガラスを突き破って2台のラジコンヘリが押し入っている。ガチャンガチャンと変形合体を繰り返したラジコンヘリは全長2mはありそうな黒いロボットになるのであった。ロケットパンチやミサイルを繰り出すロボットを相手に勝てるのか、キング・コング?
二足歩行というよりその場でジタバタしているだけにしか見えないロボットだが、センス・オブ・ワンダーという意味では『マトリックス レボリューションズ』のAPUを遥かに上回っている。しかも、動作音がなぜかガンダムだし。
キング・コングと相棒のハゲ刑事コージャックのコンビが犯罪組織を相手にするコメディなのだが、とにかく無駄にすごいアクション、無駄に派手なカースタントなどが目白押し。
ルパン三世でおなじみの、縦に真っ二つにされそのまま右と左に分かれて走っていく車を、実写で観ることが出来るのはうれしいところだ。
悪漢探偵シリーズといえば有名人のそっくりさん。『悪漢探偵2』ではクリント・イーストウッドやキッシンジャー元アメリカ国務長官が登場する。あっ、倉田保昭のそっくりさんも出てる・・・いやご本人であった。せっかくの出演なのにアクションがないのが残念。
その後、香港映画もだいぶ様変わりし映画としてのクオリティが格段に高くなっていく。『悪漢探偵』シリーズはその直前に存在し、面白ければなんでもありの娯楽一直線路線の一つの頂点であろう。
