メイン

洋画 ア行 アーカイブ

2004年04月16日

『悪漢探偵2』 日本未公開

『悪漢探偵2』(1983) 監督:エリック・ツァン 出演:サミュエル・ホイ、カール・マッカ

 ギャグ、アクション、メカなど盛りだくさんな作品『悪漢探偵』(1982)は本国香港で記録的な大ヒットを飛ばした(もっとも日本では大コケだったが)。そこで当然のごとく続編が制作された。『悪漢探偵2』(1983)である。こちらも大ヒットしたのだが『悪漢探偵』の悪夢のためか日本未公開となった。だが、1作目を上回るハチャメチャさで実に楽しい作品となっているのだが。『悪漢探偵』シリーズは全部で5作あるが、この2が個人的ベストだろう。

 主人公キング・コング(サミュエル・ホイ)は元国際的大泥棒。ちょうど帰宅しようとする彼の部屋に、窓ガラスを突き破って2台のラジコンヘリが押し入っている。ガチャンガチャンと変形合体を繰り返したラジコンヘリは全長2mはありそうな黒いロボットになるのであった。ロケットパンチやミサイルを繰り出すロボットを相手に勝てるのか、キング・コング?
 二足歩行というよりその場でジタバタしているだけにしか見えないロボットだが、センス・オブ・ワンダーという意味では『マトリックス レボリューションズ』のAPUを遥かに上回っている。しかも、動作音がなぜかガンダムだし。
 キング・コングと相棒のハゲ刑事コージャックのコンビが犯罪組織を相手にするコメディなのだが、とにかく無駄にすごいアクション、無駄に派手なカースタントなどが目白押し。
 ルパン三世でおなじみの、縦に真っ二つにされそのまま右と左に分かれて走っていく車を、実写で観ることが出来るのはうれしいところだ。
 悪漢探偵シリーズといえば有名人のそっくりさん。『悪漢探偵2』ではクリント・イーストウッドやキッシンジャー元アメリカ国務長官が登場する。あっ、倉田保昭のそっくりさんも出てる・・・いやご本人であった。せっかくの出演なのにアクションがないのが残念。

 その後、香港映画もだいぶ様変わりし映画としてのクオリティが格段に高くなっていく。『悪漢探偵』シリーズはその直前に存在し、面白ければなんでもありの娯楽一直線路線の一つの頂点であろう。

2004年04月20日

『エルミタージュ幻想』 1カット300年

『エルミタージュ幻想』(2002) 監督:アレクサンドル・ソクーロフ

1シーン1カットで映画を構築するというアイディアは案外誰でも思いつく物だが、大概の場合は単にカット割りと編集を失う行為にすぎない。
そこに、1カットのリアルタイム進行でありながら、1613年から1917年までの3世紀にわたるロシア・ロマノフ王朝の栄枯盛衰を90分の1シーン1カットで描こうという、とても正気とは思えないアイディアを考えついた者がいた。エルミタージュ美術館にカメラを持ち込み、そこをセットとすることによってその途方もない夢が現実に映像化されたのである。
もちろん、それにはデジタルハイビジョンビデオカメラの発達も欠かせなかった。通常のフィルムで長回しをすればどうやっても物理的限界がある。しかし、ビデオならばその制約はかなり少なくなる。
試しにビクターの、なんならソニーのでもいいのだが、デジタルビデオカメラを持って録画ボタンを押したまま30分ほど街を散歩してくるといい。それが映画になっているかはともかくとして、30分1カットの作品が出来上がるはずだ。
『エルミタージュ幻想』はそれをエルミタージュ美術館でやったわけである。90分1カットはデジタルハイビジョンビデオあってこそだったのだ。

この作品は主人公の視点で漂うように進行していく。画面には女帝エカテリーナを始めとした過去の人々が現れては消えていく。全ては現実ではなくすでに過去の出来事、幻想である。そしてもう一人時に縛られない男が現れ主人公と会話を始める。ま、ちょっと素に戻るとこの会話が難解というか文学的というか抽象的なのか何が言いたいのかわけが分からん。
こういう場合の対処法としては
1.わかるまで観るべし。調べるべし。
2.こういうものだと頭を下げて通り過ぎるべし。
がある。わたしはまず2.だが。
ひたすら映像にたゆたってラストの大舞踏会でため息をつく。舞踏会の中に岡田真澄そっくりの人を見つけて、そういえば確か岡田真澄って先祖がロシア系だったよなと妙に納得。

例えこの作品が2002年に作られなかったとしても、いずれは同じ映像コンセプトの作品が映画史に登場していただろう。ただし、この1作あればそれで充分で、今後もう出てくることはまずないだろうが。
歴史的建築物をセットにしているだけあって美術面の完成度は高く、なにより90分1シーン1カット300年というアイディアが目の前に構築されていく様はスリリングかつエキサイティングである。だから面白いかと言われるとそれはまた別なのだが。

2004年04月25日

『いとこのビニー』 落ちこぼれ弁護士奮闘す

『いとこのビニー』(1992) 監督:ジョナサン・リン 主演:ジョー・ペシ

ど田舎のアラバマ州で警察に捕まってしまった若者二人。てっきりコンビニでの万引きのことだとばかりに「はい、俺たちがやりました」と自白したところ、なんと容疑は殺人事件。慌てた二人は、そういえば“いとこのビニー”が弁護士だったとニューヨークからビニーを呼び寄せるが、これが落第ばかりしていていい歳なのにようやく司法試験に合格したばかりの新米弁護士。もちろん法廷の経験なんて無い。
果たしてビニーはちゃんと弁護が出来るのか。二人の運命やいかに。

アメリカ映画では割と多い法廷モノだ。
あちらは陪審員制があったり、日常的な事柄で訴訟を起こしたりするので、日本と比べて裁判が身近なせいか法廷モノは結構人気があるらしい。
陪審員は普通の人が裁判所の呼び出しで任命されるので特に法律に詳しいわけではない。そのため、陪審員にアピールするために弁護士や検察側の言動も分かりやすく大げさになっているそうだ。そこで、日本ではあまり考えられない法廷コメディが成立する地盤が出来てくる。
革のジャケットにノーネクタイとブーツ姿で法廷をうろつき回り、裁判長から法廷侮辱罪を言い渡されるなんてのはいくら新米弁護士でも実際にはありえないんだろうが、ジョー・ペシがやると「なんかこういうヤツいそうだな」と思えてくる。ニューヨークの弁護士と保守的な田舎のアラバマという対比もあるのだろう。
最初はまるで頼りにならないのダメ弁護士なのに、だんだんと色んな事を学んで後半にはジョー・ペシ得意のしゃべくりで鮮やかな弁護振りを発揮する。
派手な格好で何かというとカメラであれこれ撮っている「あんた林屋パー子ですか」のビニーの恋人モナ・リサ(マリサ・トメイ)は単なる彩りかと思いきや、こちらも単なるお姉ちゃんから後半しっかりしてきて、ラストでは大きな役割を持ってくる。マリサ・トメイはこのもうけ役で、アカデミー助演女優賞を受賞。

2004年05月02日

『XYZマーダーズ』 ネズミ・人間・ヒーロー

『XYZマーダーズ』(1985) 監督:サム・ライミ 脚本:コーエン兄弟 出演:リード・バーニー

自主制作の低予算映画『死霊のはらわた』(1983)が思いもかけない世界的ヒットを飛ばしたサム・ライミ。その活躍がプロデューサー、エドワード・R・プレスマンの目にとまり、監督第2作として作られたのがこの『XYZマーダーズ』(1985)。
プロの俳優やプロのスタッフとの初顔合わせにも物怖じすることなく、“ライミ節”を振るって大笑いできるサスペンス・コメディに仕上げていて、すでに一流娯楽映画監督の片鱗が見て取れる。

善良だがまるで冴えない青年が、殺人事件を目撃してしまったばかりにヒロインと共に殺し屋から追いかけられるという巻き込まれ型サスペンスで、脚本を書いたのは『オー・ブラザー!』(2000)などのコーエン兄弟。
これでもかこれでもかというギャグの物量攻撃で、ドアのドミノ倒しなど動きのあるギャグが印象に残る。
二人組の殺し屋もいかにも化け物じみていて(『ポパイ』のブルート役のポール・スミスと『ブレード・ランナー』のネズミ顔のレプリカントのブライアン・ジェーズム)、ネズミ殺し機をバリバリと放電させながら襲ってくるのは笑えるが恐ろしい。
大詰めのチェイスと格闘のテンションはさすがライミだ。
ブルース・“アッシュ”・キャンベルもちょっとだがゲスト出演している。
そうそう、エンディングクレジットが始まっても絶対席を立っちゃダメだ。

『スパイダーマン2』も公開されることだし、そろそろDVDを出してくれてもいいんじゃないかと思うのはわたしだけだろうか。
ちなみに写真のパンフレットは左から読むと『XYZマーダーズ』、右から読むと『クリープ・ショー』のお得仕様。二本立て上映だったのだ。

2004年05月10日

『穴/HOLES』 D・I・G 掘るだ

『穴/HOLES』(2003) 監督:アンドリュー・デイヴィス 出演:シガーニー・ウィーヴァー、ジョン・ヴォイト、シア・ラブーフ

少年スタンリーの父親は靴の臭いを消し去る研究をしている市井の発明家。ある日、スタンリーは陸橋の上から落ちてきたスポーツシューズを、父の実験に使ってもらおうと拾って持ち帰ってしまう。ところが、その靴がメジャーリーガーが施設のオークション用にプレゼントし、会場から盗み出された物。
警察に逮捕されたスタンリーは窃盗罪の判決を下され、砂漠の干上がった湖のほとりにある青少年厚生施設に送られた。
そこでは、集められた少年たちが人格矯正のためとしてひたすら干上がった湖にシャベルで穴を掘り続ける毎日。この穴掘りは一見無目的な行為のようだが、どうやら、所長のシガニー・ウィーバーは地面の下の何かを探しているようなのだ。

そしてスタンリーが語るイギリスから開拓時代のアメリカに渡った3代前のご先祖の話、湖がまだ満々と水を貯えていた頃の白人教師と黒人のタマネギ売りとの禁じられた悲しい恋、女を頭にした盗賊団など、まったく関係ないかに思われるエピソードが挿入される
しかし、それらはラストに向かって一点に収集していき、意外なつながりで結びついていって、一種の奇跡を生み出すのだ。
そこには爽やかな感動が待っている。なんと、これはファンタジー映画なのであった。
ファンタジーだと思えば、そのまんまの伏線もあまりにもの展開も問題なしだ。

キャンプの少年たちが単なる脇役で終わっているのが残念だが、その分悪役のキャンプ職員たちががんばっている。シガニー・ウィーバーやジョン・ボイトと実に濃い面々だ。
監督は『逃亡者』(1993)『沈黙の戦艦』(1992)のアンドリュー・デイヴィス。
劇場未公開が少々残念な一本。

2004年05月19日

『アンデッド』 オージーゾンビ

『アンデッド』(2003) 監督・脚本:監督:ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ 出演:フェリシティ・メーソン、ムンゴ・マッケイ

どうも不完全燃焼だなぁなどと思いながら『ドーン・オブ・ザ・デッド』の上映館から出て来たところで壁に貼られた『アンデッド』というポスターを見かけた。アンデッドというからにはゾンビ物なのだろうか。妙に安っぽいそのポスターに若干の不安も覚えたが、とりあえず観ることにした。

オーストラリアの田舎町バークレー。ある日そこに隕石群が降ってきて、その隕石から何かが感染したのか死人がゾンビになり生きている人を襲い始める。ひたすら逃げるばかりの主人公たちだったが、この騒動を予想し銃器で武装していた男と合流しゾンビとの戦いに転じる。果たして町からの脱出は可能なのか?

徹底したパワーやバカさには欠ける物の、サム・ライミの『死霊のはらわた2』(1987)やピーター・ジャクソンの『バッド・テイスト』(1987)などを思い出させるバカホラー映画ではある。
ゲームセンターの射撃ゲームばりに、デザートイーグルの二丁拳銃や三連散弾銃でゾンビを倒しながらストーリーは進む。人口の少ない田舎町なのでゾンビの数もそんなにはおらず、同時に出てきてもせいぜい10体。これならば戦おうとも思えるだろう。
ブーツの拍車を壁に打ち付けて逆立ち状態での掃射などがバカで良かったが、全体的にアイディアの分量が乏しい感じがするのが残念か。
後半、宇宙人の登場などで勢いが止まってしまうが、ほとんどの謎はラストまでに解明される。
舞台の大半を雨の降りしきる夜にしたことで、低予算をさほど感じさせない画面になっている。また、そのせいで血の赤がほとんど黒に見えているのでレイティング面も考慮しているのかも知れない。もっとも、R-15指定になっていたが。

ラストでヒロインが持っている連結散弾銃が一つ増えて四連になっていたのは笑ってしまった。

2004年06月05日

『アーメン・オーメン・カンフーメン』

『アーメン・オーメン・カンフーメン』(1981) 監督:ジョン・ウー 出演:リッキー・ホイ

 10年ほど前、香港映画ブームの頃にポニーキャニオンがビデオで香港映画シリーズを出していた。劇場未公開作品などもラインナップされていて、その中にあったのがこの『アーメン・オーメン・カンフーメン』である。
 ビデオに収録されていた予告では「あの『男たちの挽歌のジョン・ウーが笑ってもらおうと作りました」とか言っていたので、どれどれと観てみたのだが、これがハチャハチャコメディ映画だったのだ。
 もうほとんど覚えていないのだが、トランペット吹きのリッキー・ホイがお葬式の伴奏をバイトでやっていて寝ぼけて「パララパララパララララ~」とジャズをやってしまったり、悪魔がキャハハハキャハハハと笑い回ったあげくに壁に激突してこけてしまったり、眼からビームを出して敵を攻撃すると画面の下に点数が出たりと、はっきりいってバカ映画である。それもかなりのバカだ。ただ、あまり笑えなかった記憶がある。
 なんでも、ジョン・ウーは元々コメディ監督として知られていたそうだ。意外な過去である。もうちょっと詳しく知りたいのだが、結局ジョン・ウーのコメディで日本に来たのは『アーメン・オーメン・カンフーメン』だけであった。
 いまや、男を描かせたらハリウッドでものジョン・ウーだが、また1本ぐらいコメディを撮ってくれないだろうか?ま、『ミッション:インポッシブル2』はある意味、出来の悪いコメディだったけどね。

2004年06月06日

『アイガー・サンクション』

『アイガー・サンクション』(1975) 監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド/ジョージ・ケネディ/ボネッタ・マッギー

 クリント・イーストウッド演ずる主人公は美術の教授、でもって登山家。ここまではいい。登山が趣味の美術教師はいくらでもいるだろう。しかしこの男はその上に国家的組織の殺し屋なのである。強引な設定だなーと思うが、アメリカだとそういう人もいるのかもしれん。
 イーストウッドに依頼が来る。ある人物を殺してほしいのだが、問題はその人物が誰だか分からないということだ。ただ一つ分かっているのは、アイガー北壁登山隊の一員というだけ。そこでイーストウッドは登山隊に加わることになる。果たしてターゲットを見つけ出し殺すことが出来るのか?
 アイガー北壁を登山している様子はふもとから双眼鏡などで丸見えであり、いわば公開殺人になるため事故に見せかけねばならない。ターゲット探しというサスペンス部分もさることながら、登山訓練からアイガー北壁攻略までと登山アクション映画としても楽しめる。
 イーストウッドは実際に岩の柱やアイガーなどに登っている。この時点でイーストウッドは45歳。スゲーなと感心してしまう。しかももちろんこれらの登山シーンは映画の展開上必要なものであって、『ミッション:インポッシブル2』のオープニングのように「ほらほら、僕こんなスゴイこと出来るんだよ」ということをアピールするだけのような意味のないシーンではないのだ。
 イーストウッドが殺しを引き受ける理由が愛国心とかではなく名画を買う金のためというのがいい。イーストウッドの古くからの仲間役ジョージ・ケネディもいい味を出している。あとは組織の大物ドラゴン。色素が少なく目が光りに弱いという設定で、ドラゴンの部屋は赤い照明になっていてB級映画っぽいうさんくささがあり笑える。ただ、組織のエージェントとして黒人女性が一人と登山トレーニングのサポーターとして一人女性が登場するが、人物描写がありきたりで魅力的でないのが弱点か。
 イーストウッドは監督も兼任。観とくべきでしょ、の1本。

『アイスマン』

『アイスマン』(1984) 監督:フレッド・スケピシ 出演:ティモシー・ハットン、リンゼイ・クローズ、ジョン・ローン

 「相済まん」と謝っているのではない。氷の中から発見された原始人『Iceman』のことである。
 氷を電子レンジに入れチンしたところ、なんとアイスマンは生き返ってしまった!つーのはちょっと嘘で、電子レンジよりもうちょっと科学的な機器などを使ってはいる。でもま、同じようなもんだろ。(違うっつーの)
 こりゃいい研究材料だ、ぜひ解剖しようという科学者もいれば、いやそれよりも育てて観察しましょうよという科学者もいる。そして、“原始”的と思われていたアイスマンと育てる派の科学者との間に徐々に友情ともいえる絆が生じてくるのだ。
 アイスマンを演じているのはジョン・ローン。こんな格好いい原始人いねーよと思うのだが。今ではそこらにいそうなオッさんになってしまったが。(『ラッシュアワー2』『ハンテッド』参照)
しょせんフレッド・スケピシなんで善良ではあるがぬるま湯のような煮え切らない作品。

『愛は霧のかなたに』

『愛は霧のかなたに』(1988) 監督:マイケル・アプテッド 出演:シガニー・ウィーヴァー/ブライアン・ブラウン ゴリラスーツ製作:リック・ベイカー

 原題は『Gorillas in the Mist』。つまり『霧の中のゴリラ』である。
 一般客へのアピールを考えて愛がどーのこーのというタイトルになったんだろうが、そんなどーでもいいようなものより『霧の中のゴリラ』のほうがいいタイトルだと思うんだがなぁ。配給会社の人間というのは頭使って邦題を考えているんだろうか?思わず首をひねりたくなるようなのが多々あるんだけどねぇ。だいたい、『愛の~』とか『愛と~』などは多すぎてどれがどれやら区別が付かない。
 この作品はアフリカでマウンテンゴリラを研究する女性学者を描いた作品であり、主演はシガニー・ウィーバー。登場するゴリラたちは猿オタクの特殊メイクアップアーティスト、リック・ベイカーによるもの。かなり出来がいいんで、本物のゴリラを調教して撮ったと思っている人もいるかもしんない。
 密猟者が仕掛けた罠を壊して回ったため密猟者との衝突が続き、(密猟者がゴリラを狙っていたのか、他の動物を狙って仕掛けた罠にゴリラがかかってしまうのか、どちらだっだか忘れてしまった)ついには主人公は殺されてしまう。悲しい結末だが、これは実話に基づいた話なのだ。
 こういった結末はあまりベタベタに盛り上げようとするより、多少突き放した距離を置く演出のほうがいいと思うのだが、ま、これは好みの問題だろう。

『IP5』

『IP5~愛を探す旅人たち~』(1992) 監督・脚本:ジャン・ジャック・ベネックス 出演:イヴ・モンタン、オリヴィエ・マルティネス、セクー・サル

 スプレーでの落書きってあるでしょ。暴走族が書く「夜露死苦!」なんてのではなくて、澁谷の公園のコンクリート塀などにある何色も使ったカラフルなやつ。ニューヨークの地下鉄なんかにもあるやつですな。主人公はそういった落書きをする人です。初っぱなからスプレー缶をいくつも使って『IP5』って壁に書いています。『IP5』ってどんな意味なんでしょ?私は知りません。
 女性を追っかけて旅に出ます。黒人の少年がついてきます。おまけになにやら怪しげな老人も加わります。
 老人を演ずるのはイブ・モンタン。パンツ一丁になって冷たい泉で沐浴シーンが出てくるのですが、この作品の完成間近にイブ・モンタンは心臓発作で亡くなってしまいました。
 ぜってーあの沐浴で心臓にとどめを刺したと思うんですが・・・合掌。

『アクシデンタル・スパイ』

『アクシデンタル・スパイ』(2001) 監督:テディ・チャン 出演:ジャッキー・チェン、ビビアン・スー

新作ラッシュの中でひっそりと公開されたジャッキー・チェン香港最新作。
どれだけひっそりかというと、山ほど映画館のある東京でもわずか3館でしか上映されていないほどだ。
わたしの近くのシネコンでは上映しなかったので片道1時間ほどかけて観に行った。
往復の交通費で1,400円。映画代とあんまり変わらない。乗車料金高いぞ名鉄。
でもジャッキーのためだと観に行きましたよ。
『ラッシュアワー2』も(アメリカでは)大ヒットしハリウッドでもやっていける存在になったジャッキーだが、香港での製作も続けている。
一つにはファン思いのジャッキーとしては地元香港のファンのことを忘れられないというのもあるだろうが、最大の理由はハリウッド映画に満足してはいないからではないだろうか。
『ラッシュアワー』シリーズや『シャンハイヌーン』のジャッキーを観ていると、「もっと暴れたい」「もっと動きたい」というのが伝わってくる。
ハリウッドでは危険なスタントはスタントマンまかせになってしまう。これは俳優に危険なことはさせられないというのもあるが、スタントマンの仕事を俳優が奪うことになってしまうのでいかんということでもあるらしい。
あちらはユニオンの力が強く、また分業化がはっきりしているのだ。
ジャッキーは「お客さんは自分を見に来ているのだから自分でやる」という方針だから、ハリウッドのアクションでは思うように出来ないところもあるのだろう。
『アクシデンタル・スパイ』ではジャッキーは走る、飛ぶ。
もう47歳だというのに全裸でイスタンブールの街中を走り回る。
映画のため観客のために全力を出すジャッキーを観ていると、それだけで満足である。
SFXやCGは確かに進化してきたが、まだまだジャッキーの生身のほうが魅力的だ。
しかし、映画は2週間で打ち切りになってしまった。
『ハリー・ポッターと賢者の石』を観に行くうちの10人に1人でも『アクシデンタル・スパイ』を観に行ってくれてればなぁ。

『アクション・ジャクソン』 ホット・ホッター・ホッテスト!

『アクション・ジャクソン』(1988) 監督:クレイグ・R・バクスレー 出演:カール・ウェザース、シャロン・ストーン、クレイグ・T・ネルソン

『ロッキー』のアポロ役のカール・ウェザースが主演のアクション刑事映画。
 カッパライをしたチンピラが逮捕され警察署に連れてこられる。その間に、警官から「アクション・ジャクソンはゴリラとの合いの子で、お前はミンチにされちまうぞ」などとさんざん脅される。怯えきったチンピラは隙を見て取調室から逃げ出し、追い回されたあげくにある机につまずく。机の上のコーヒーが書類にこぼれる。机の上の名札には『ジャクソン』の名前が。おそるおそる顔を上げるチンピラ。そこには恐ろしい形相でにらみつけるジャクソンがいた。恐怖のあまり気絶してしまうチンピラ。
と、主役がかなりとんでもない登場の仕方をします。ちなみにこのチンピラはその後何度か登場して、当然のごとく毎回ジャクソンの顔を見て気絶します。
 元ボクサーで今は安ホテルを経営しているジジイもいい味です。ついでに、まだ売れてなかった頃のシャロン・ストーンが悪役の奥さん役で出ています。途中で殺されてしまいますが。
それと『ダイ・ハード』にも出ていたヒューイ・ルイスそっくりの悪役も出ています。
 ラストは、豪邸の階段をスポーツカーで「ホット・ホッター・ホッテスト!(Hot Hotter Hottest!)」と駆け上がり、悪の親玉と素手でのバトル。燃えます。
 派手なアクションの中に、ギャグも入っていて好きな作品です。

『悪魔の受胎』

『悪魔の受胎』(1980) INSEMINOID 監督:ノーマン・J・ウォーレン 出演:ロビン・クラーク、ジェニファー・アシュレイ、ステファニー・ビーチャム

 劇場で観ています。さすがにこの作品を目当てで観に行ったとは思えないので、二本立ての併映だったのでしょう。
 いわゆるB級なSFホラーです。いや、D級かなぁ。

 地球を遠く離れたどこぞの惑星に小さな基地があり、隊員達が調査を行っています。
 生物は存在しないと思われていた惑星ですが、実は異星人が潜んでいたのです。
 異星人は女性隊員をさらってきて、服をひっぺがすと股間に透明なビニールパイプをつなぎ、そこにピンポン球のような物を送り込みます。
 するとあら不思議、女性隊員は妊娠してしまったではないですか。
 これには矢追さんもびっくりでしょう。
 一応エロチックなシーンとして撮っているのでしょうが、笑えないギャグにしか見えず「なんだかなぁ」だった記憶があります。
 妊娠した女性隊員達はなぜか凶暴になって、他の隊員を殺したり基地内で暴れたりします。
 司令室で大暴れするシーンでは、バックにある装置がいともたやすくひっくり返り、中身が空っぽのベニヤ作りなのが丸見えですが、そこは脳にフィルターをかけて観なかったことにするのが大人ってもんでしょう。

『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』 殺人トマトがやってくる

B000JUBEUG.jpg『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』(1978) 監督:ジョン・デ・ベロ 出演:デヴィッド・ミラー/シャロン・テイラー

 ある日、突然トマトが人類を襲い始めた。果たして殺人トマトを倒すことが出来るのか?という、大バカパニック映画。
 『エルヴァイラ』という映画の中で『史上最低の映画』として紹介されておりました。でも、その『エルヴァイラ』自体もかなりのバカ映画でしたが。
 何が良いっていったってテーマソングが良い。「♪アタ~ック・オブ・ザ・キラートマ~トズ♪アタ~ック・オブ・ザ・キラートマ~トズ♪なんとやらかんとやら~♪」一度聞いたら2~3日は耳に残ること間違いなし。
 トマトが襲ってくるといってもSFXでトマトをモンスターとして操っているのではなく、どうみても単にスタッフがフレームの外から登場人物に向けてトマトを投げてぶつけてるだけ。なめとんのか、コラ。
 トマトに立ち向かうべく特殊部隊が結成されますが、ほんとーに特殊な奴らなのでてんで役に立ちません。サイボーグは予算の関係で身体の左半分だけ改造されたので、ジャンプすると右にすっ飛んでいってそのまま。変装の名人は単にトマトのかぶり物を着ただけ。それでもこの男はトマトの群れに潜り込むことに成功しますが、食事の時うっかり「トマトケチャップない?」と言ってしまい、そのまま行方不明に。
 そんなこんながありながらも、ついにトマトの弱点が発見されます。それはある曲。その音楽を流すと、トマト達はバタバタとやられていきます。『マーズ・アタック』の火星人の弱点も懐メロでしたよね。ティム・バートンがオマージュったんでしょうか?
 そしてトマトも根絶か、と思いきや全長4~5メートルはある親玉トマトが耳当てをして現れます。なるほど、それなら音楽は聞こえない・・・ってトマトの耳ってどこ?おまけにこの親玉トマト、下にある車輪が丸見えなんですが、監督はそのあたり全然気にしてないようです。主人公とヒロイン絶体絶命!この危機を乗り切るには、そう楽譜!楽譜をトマトに見せるしかない。つーわけで、人類は辛くもトマトに打ち勝ったのでありましたとさ。めでたしめでたし。
 しかしその頃、畑ではニンジンが動きつつあった・・・なんじゃそりゃぁぁぁ

 ちなみにこの映画の撮影中に撮影ヘリが墜落して死人が出ているのですが、その墜落シーンはしっかりと劇中で使われています。やだなー、この映画で死ぬの。
 とか文句を付けつつ実はかなり好きな作品。いや、メッチャ好きな作品。バカ、ほんっとバカ。唐突にスーパーマンかもしれない新聞記者が出てきて、しかも意味なし。なんだそりゃ。
 表面的なトンデモばかり話題になりますが、根本は結構きっちりとコメディしてます。続編も何作か作られましたが(作るなよ)、どれもバカです。でも最低映画じゃありません。そこんとこ重要。

 嬉しいことに第一作のDVD化が決まりました。オレ?もちろん予約済みさ。

『アポロ13』

『アポロ13』(1995) 監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス

 ネット上のある映画関係の掲示板で「あんなに次から次へとトラブルが起きてしかもその度に上手く解決できるなんて、脚本がご都合主義すぎる」と怒っている人がいたが、そんなこと言っても基本的に実話なんだからしょうがないだろうに。ひょっとして実話ベースだと知らなかったんだろうか?アポロ13号の事件は有名だと思うんだが。

 宇宙飛行中のアポロ13号に爆発事故から始まって電力不足や二酸化炭素の増加と次から次へと問題が生じる。それに対して三人の宇宙飛行士とヒューストンのNASAスタッフが知恵を絞って切り抜けていく。どんなに絶望的な状況でも決して諦めず、困難に立ち向かっていく様はカッコいい。宇宙飛行士も地上スタッフも『プロフェッショナル』なのだ。技術と知識とそして強い精神力を持っているのである。プロの物語はやはり面白い。
 着陸船の二酸化炭素吸収フィルターの形が司令船の物と違うため、そのままでは司令船で使えない。そこで地上スタッフが宇宙船の中にある道具を揃えて「○分以内にここにある道具でなんとかするんだ」と必死に考えて、どうにかコンバーターを作り出すシーンとか好きである。
 下手な監督だとやたら盛り上げようとするだろうが、ロン・ハワードの演出はそこらへんきっちり抑えている。
 主演のム・ハンクスも良いが、それよりも地上側責任者のエド・ハリスがメッチャCool!やっぱエド・ハリスはイイ!
 どうでも良いことだが『アポロ13』と『ゴルゴ13』は似ている。ほんとどーでもいいな。

『狼~男たちの挽歌最終章』

『狼~男たちの挽歌最終章』(1989)  喋血雙雄/THE KILLER
製作:ツイ・ハーク 監督・脚本:ジョン・ウー 出演:チョウ・ユンファ、ダニー・リー、サリー・イップ、チュウ・コン

脚本、役者の演技、アクション、その他もろもろを合わせると、ジョン・ウー作品の中で1番完成度が高い作品ではないかと。
ちなみに日本の配給会社が勝手に挽歌シリーズにしてしまっただけで、ストーリーは『男たちの挽歌』と関係ありません。

殺し屋チョウ・ユンファは殺し中の事故でヒロインサリー・イップを失明させてしまう。
罪の意識を抱いたチョウ・ユンファは正体を隠してサリー・イップに近づき、彼女の面倒を見始める。
彼を追う刑事と拳銃を突き突きつけ合ったまま、サリー・イップに「友達だ」と紹介するなど、名シーンも多い。
ラストの教会での銃撃戦は見もの。
後のジョン・ウーのトレードマークとも言える鳩が飛び、ショットガンでマリア像が吹っ飛ぶなどが印象に残っている。

『ミッション:インポッシブル2』ではジョン・ウー的記号でしかなかった鳩が、この作品では演出的技法として使われており、素晴らしい。
マリア像や十字架のカットインも素晴らしい。
男の中の男の映画。
今回の敵側ボスは『男たちの挽歌1,2』で手下をやっていた人。
う~ん、出世したもんだ。

2004年06月07日

『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』

『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(2002) 監督:ジェイ・ローチ 脚本:マイク・マイヤーズ/マイケル・マッカラーズ 出演:マイク・マイヤーズ/マイケル・ケイン/ビヨンセ・ノウルズ/マイケル・ヨーク/セス・グリーン/ロバート・ワグナー/フレッド・サヴェージ/ミンディ・スターリング/ヴァーン・J・トロイヤー

 どうにかこうにかギリギリなんとかかろうじて最低限の出来にはなっていた『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』である。その理由は、マイク・マイヤーズが今回はそれなりに真面目に作品に取り組んでいたからであろう。前二作はふざけていたためにまるで面白くなかった。
 コメディでふざけていてなんでいけないの?と思われる方もいるかもしれないが、出演者がニヤニヤとにやけているようでは観ている側は白けてしまい笑えない。例えば『ホットショット1、2』はわたしの好きな映画であるが、この作品の中で主演のチャーリー・シーンはひたすら真剣に真面目な表情でバカなことをする。これがもしチャーリー・シーンがニヘラニヘラしていたらどうだろう?まるで面白くないはずだ。もともとはシリアスな役者であるチャーリー・シーンのシリアスな表情とバカな行動とのギャップが笑いを生み出しているのである。
 『裸の銃を持つ男』などのレスリー・ニールセンも『禁断の惑星』を観ればわかるように本来は知的な二枚目系の役者である。その彼が真面目な顔でギャグをやるのが面白かったのだ。しかし、どうも最近は「わたしは優秀なコメディアンである」と勘違いしているようで、妙な小細工のある演技をしているのが残念だ。レスリー・ニールセン自身が笑わせようという計算はしない方がいいと思うのだが。
 そういった訳で、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』を一番理解していたのはマイケル・ケインかもしれない。イギリス俳優の奥深さを感じさせる。なにしろ『ハンナとその姉妹』から『ジョーズ'87復讐篇』までこなしてしまう男なのだ。
 単に愚鈍な下ネタを連発していた前二作に比べると、それなりに頭を使ったギャグもあった。日本企業の社長との会話のシーンで使われた、字幕ギャグは、わたしの知っている限りではこれまでになかった種類のギャグだ。
 しかし、結局最初にいったように“最低限”の作品でしかない。以前にも言ったことがあるが、バカと頭が悪いは違うのだ。『オースチン・パワース』シリーズはひたすら頭の悪い作品である。Dr.イーブルと和解してしまったりと、どうやらこれで打ち止めといったラストであるが正解だろう。マイク・マイヤーズの次回作に期待する、と言いたいところだが期待しない。マイク・マイヤーズはダメだと思う。思い出してみれば、『ウェインズ・ワールド1、2』もまるでダメな作品だった。ロックバカ二人組を主人公にした映画ならば『ビルとテッド』シリーズを観た方がいい。こちらは傑作である。売れる前のキアヌ・リーブスがバカを演じきっている。いや、演じているというよりキアヌ・リーブスはバカなんだと思う。

『オーロラの彼方へ』

『オーロラの彼方へ』(2000) 製作・監督:グレゴリー・ホブリット 出演:デニス・クエイド/ジム・カヴィーゼル/エリザベス・ミッチェル/アンドレ・ブラウワー/ノア・エメリッヒ

最大のメッセージは『煙草を吸うと肺ガンになるから止めましょう』ってことだな。

「オチからいうとそうかも知れませんが、オーロラによる超自然現象によって、
    無線機で30年の時を超えた父と息子の親子愛の物語でしょ」

予告編を観たときはそうおもったんだけどね~。
実際に観に行ったら、もっと意外な作品だった。良い意味で期待を裏切られたって感じかな。
まずは30年前に死んだ父と無線機で話しが出来るというファンタジーとして始まり、息子のアドバイスによって父親が助かる。しかし、そのことによって未来が変わりタイムパラドックスが起きる。ここら辺はSFだね。
そして看護婦ばかり狙う連続殺人鬼に看護婦である母親が殺されてしまい、そこから1969年の父親と1999年の息子とが力を合わせての犯人追跡が始まる。サスペンススリラーだよね。

「なんか、ジャンルがてんでバラバラですね」

うん。 これだけの違った要素を1つにまとめあげた脚本が良く出来ている。
例えば、ラストで使われる散弾銃にしても、映画の冒頭でチラッと出てくるし、「息子は医療ミスで死にました」といったセリフなども後々への伏線なんだ。
最後はこれで終わりか、とホッとさせつつも、そこからもう一波乱ある。
細かいところまできっちりと練り上げられているね。
演出もその脚本を受けて、きっちりと撮っている。

主演は父親がデニス・クエイド、息子がジム・カヴィーゼル。二人ともハマリ役だね。
デニス・クエイドは笑ったときの頬の持ち上がり方が宍戸錠を思わせる。好きな役者だな。
それと、息子の子供の頃からの友人として『トゥルーマンショー』でトゥルーマンの友人を演じていた俳優が演じている。この俳優の名前までは知らないが、悪役専門の役者がいるように、主人公の友人を演じさせたら一番なのかな?

過去で銃によって手を吹き飛ばされたら、未来で手が消えていく。
この時のCGの使い方が上手いね。大げさにCGを使う作品は多いが、ちょっとしたシーンで使う方が難しいはずだ。

この映画最大のギャグは『ヤフー』だな。
ボロ車に乗っていた友人がラストにはベンツに乗っているシーンは笑わせてもらった。

結論
「千年たっても、アメリカの学生が学校で教わることが3つある。それは憲法、ロックンロール、そして野球だ」

「煙草は止めよう」だな

『鬼軍曹ザック』

『鬼軍曹ザック』(1950)
監督・原作・脚本:サミュエル・フラー
出演:ジーン・エヴァンス/ロバート・ハットン/スティーヴ・ブロディ/ジェームズ・エドワーズ/リチャード・ルー/ウィリアム・チャン


 最前線物語を思い出させる「戦場では生き残ることが全て」という作品。
 第二次大戦の生き残りザックは朝鮮人の少年にも同じだけ荷物をもたせ、対等に扱う。
 アメリカ兵の死体については「死人の事は放っておけ」と関心を払わない。
 はみ出し者の部隊の中で最後まで生き残るのは、黒人の衛生兵とハゲ頭と日系人とそしてザックの4人だけである。
 少年の書くお守り。
 ザックは自分で捕虜を撃っておいて、衛生兵に必ず助けろと怒鳴る。
 生き残った者は、また部隊に加わり戦場を歩き始める。
 最後の言葉「彼らの戦いに終わりはない」

 この映画を観て「戦争は良くない」などとだけ言うことの貧しさとつまらなさ。

2004年06月19日

『男は死んで血を流せ』 悪役は眼が違う

『男は死んで血を流せ』(1989) TRUE BLOOD 1990/10/27に鑑賞
監督・脚本:フランク・カー
出演:ジェフ・フェイヒー/チャド・ロウ/シェリリン・フェン/ビリー・ドラゴ

スラム街にあるアパートの屋上で殴り合いをしていたシーンがあったような気がしますが、それ以外は正直ほとんど覚えていません。どうやら仲違いをしてしまった兄と弟の物語だった様子。
ビリー・ドラゴがイカれた目つきで悪役を演じています。わたしはこの人が好きでして、チャック・ノリスの『地獄のコマンド』では登場してすぐ殺されてしまう麻薬ディーラーだったのが、同じくチャック・ノリスの『デルタフォース2』では南米の麻薬王に出世していたのには人ごとながら喜んでしまいました。
ちなみに弟役のチャド・ロウってのはロブ・ロウの弟。いたなあ、そういえば。

2004年06月28日

『アロハ・サマー』 思い出の青い夏

『アロハ・サマー』(1988) ALOHA SUMMER 1988/6/23鑑賞

製作・脚本・監督:トミー・リー・ウォーレス 脚本:ボブ・ベネデッティ 出演:クリス・メイクピース/ユージ・オクモト/ドン・マイケル・ポール/ティア・カレル/ショー・コスギ

壁に掛けられた一本の日本刀。今は中年となった主人公のモノローグから、1959年のハワイでの夏へと物語は回想していく。
バカンスで島を訪れ、出会った白人少年たちと日本人少年。白人少年が恋した現地人の少女。白人に反発する少女の兄。
そして日本人少年の父親で、未だ太平洋戦争を引きずっている男がショー・コスギ。出演シーンこそ少なくものの、アクション無しで純粋に役者として出演しており、感情を表さず寡黙で武士道を貫く男を見事に演じている。この作品でのショー・コスギがベストだと思う。二番目が『ブラインド・フューリー』か。
嵐の中、少年たちはサーフボードに乗って海に出て行き、大波に挑む。この挑戦の最中に日本人少年が波にのまれ溺れ死にそうになる。危機一髪のところでそれを助ける主人公。ショー・コスギは主人公の少年に頭を下げ、お礼として一振りの日本刀を贈る。
そしてその日本刀は主人公の家の壁に掛けられ、1959年の夏“アロハ・サマー”のことは彼らにとって決して忘れられない思い出となった。

人種間での偏見や対立が描かれながらも、あくまでも青春物としてのスタンスは崩していないのが、個人的にプラスポイントだ。
ただ、映画のクライマックスである嵐の中でのサーフィンは、絶対にやらないで欲しい。台風などの度に、サーファーが波にのまれたというニュースを目にしているような気がする。
日本未公開でビデオ化のみとしていたサイトもあったが、とりあえず名古屋では1988年に『天使とデート』と同時上映で公開された。昔は二本立ての併映用として公開されたため、地方でのみ上映された作品もあったので、そういったうちの一本だったのかも知れない。

2004年08月18日

『エイリアン・ネイション』 腐った牛乳が大好き!

『エイリアン・ネイション』(1988) ALIEN NATION 1989/7/4鑑賞

監督:グラハム・ベイカー 製作:ゲイル・アン・ハード/リチャード・コブリッツ 脚本:ロックニ・S・オバノン 撮影:アダム・グリーンバーグ 音楽:カート・ソベル
出演:ジェームズ・カーン/マンディ・パティンキン/テレンス・スタンプ/ケヴィン・メイジャー・ハワード/スリー・ビーヴィス

『ゴッドファーザー』(1972)や『ローラーボール』(1975)など1970年代に活躍がめざましかったジェームズ・カーンだが、1980年代に入ってからは低迷が続いていた。そんな彼の主演復帰作がこの『エイリアン・ネイション』である。

近未来、アメリカに巨大宇宙船が墜落し、その中には多数のエイリアンが乗っていた。
エイリアンたちとコンタクトを進めるうちにさらに驚くべき事実が明らかになる。エイリアンたちはより高度な生命体によって遺伝子改造され“奴隷”として生み出された種族だったのだ。奴隷として最適化された彼らは、生まれつき力が強く、頭は賢く、そして忍耐深く従順だった。
ただし、創造的な仕事は不得意で、知識も労働に必要な事柄だけで学問として根本を理解してはおらず、宇宙船を操作することは出来るがそれを作り出すことは出来ない。そのため、もはや大破した宇宙船を修理することもかなわない。
時のアメリカ大統領は、流浪の民となった30万人のエイリアンを“ニューカマー(新移民)”として受け入れることとした。
そして、三年の年月が流れた。

という設定で映画は始まる。
なんでも『DearS』というコミック&アニメがこの設定そのまんまだと聞く。ちょっと調べてみたところ“ホント、そのまんま”だ。
せめてものオリジナルとして“エイリアン”が“美少女・美少年”揃いになっているが、それをアイディアと呼んで良いかは個人的に躊躇するところだ。まぁ、勝手にしてくれ。

閑話休題。
設定だけ見るとSFのようだが、実体は刑事映画の相棒映画(バディ・ピクチャー)である。
主人公のジェームズ・カーンは新移民嫌いな偏屈者だが腕利は確かな刑事。相棒の刑事(人間)とパトロール中に強盗と出くわし銃撃戦になる。相手が持っていた特殊な大型ライフルで相棒は射殺され、さらにそのまま取り逃がしてしまう。
ジェームズ・カーンはこの強盗殺人事件の捜査から外された上に、新しい相棒として新移民の刑事マンディ・パティンキンと組まされる。上司に無断で捜査を続ける内に、新移民とある薬物の関係が浮かび上がってくる。
果たして真相は・・・

異なる価値観を持つ者同士がコンビを組んで仕事をし次第に互いを認め合っていくのは、『リーサル・ウェポン』(1987)-家族持ちで定年間近な黒人と妻を亡くした若い白人のコンビ-や『レッドブル』(1988)-ソ連のガチガチ頭なモスクワ警察官とシカゴ警察のはみ出し刑事-などでお馴染みのシチュエーションだ。
この作品もエイリアンとなってはいるが、実際にはラテン系の俳優マンディ・パティンキンの起用や麻薬問題からも分かるように、国境を越えて大量密入国してくるメキシコ人がそのイメージだろう。
新移民嫌いなジェームズ・カーンが中盤で相棒と酒を飲み明かした途端、親しくなってしまうのは少々脚本の詰めが甘い気もするが、新移民にとって“腐りかけの牛乳”が人間におけるアルコール類の働きをするという抜群のアイディアが挿まれているので良しとしよう。「うぇっ」とくるかもしれないが、酒だって小麦や米、竜舌蘭などが腐って(発酵して)できているのだから考えてみれば同じような物だ。

新移民は海水が大の苦手で、濡れると溶けてしまうというのは『トリフィドの日』(映画化名『人類SOS!』)からのいただきだろうか。案外『オズの魔法使』かもしれない。
そう考えると『DearS』とやらの『エイリアン・ネイション』からのいただきもアリなのかなぁ・・・なんて言うと思ったら大間違いだっ!

2004年09月12日

『アメリカン・パロディ・シアター』 無意味に豪華な出演陣

『アメリカン・パロディ・シアター』(1987) AMAZON WOMEN ON THE MOON 85分

監督:ジョン・ランディス/ジョー・ダンテ/カール・ゴットリーブ/ピーター・ホートン/ロバート・K・ワイス 製作:ロバート・K・ワイス 製作総指揮:ジョージ・フォルシー・Jr/ジョン・ランディス 脚本:マイケル・バリー/ジム・マルホランド 撮影:ダニエル・パール
出演:ロザンナ・アークエット/ラルフ・ベラミー/キャリー・フィッシャー/グリフィン・ダン/スティーヴ・グッテンバーグ/ミシェル・ファイファー/B・B・キング/ヘンリー・シルヴァ/ラス・メイヤー

日本未公開でビデオのみが昔発売されたのだが、当時観た感想は「なるほど日本未公開なわけだな」だった。
今回DVDが出たので10数年ぶりに久々に観てみた。やはりもう一つ笑えない。
オープニングの“ある男が家の中で次々とひどい目に遭う”というスケッチからしてギャグは連発されるのだがテンポが悪くどうにも据わりが悪い。このスケッチ担当はジョン・ランディスなのだがどうしたんだジョン。『ケンタッキ・フライド・ムービー』でのバカさはどこへいってしまったんだ。
あるテレビ局で放送中のテレビ番組という基本設定で映画は進む。ドラマや映画評番組、CMなどを題材にパロディが展開されるのだがそのほとんどが中途半端で笑えない。ギャグの量の少なさ、演出のトロさなど観ていてストレスのたまる作品である。
“博物館が閉鎖になるのでゴッホの絵などの収集品を大特価ガレージセールで売っている”というスケッチはそのシチュエーション以外にギャグなし。どこをどう笑えというのだ。
個人的に一番笑ったのが“カントリーソング『黄色いリボン』(映画『幸せの黄色いハンカチ』の元ネタ)を歌う黒人歌手ドン・シモンズや安全性に重きを置いてボルボのステーションワゴンを買う黒人など、ソウルを持たずに生まれた黒人たちの救済を訴えるB・B・キング(本人)”のスケッチだ。ホントに出るなよB・B・キング。これは保守的白人の振るまいをする黒人が笑いどころなので日本人には直感的に理解しにくいギャグだ。うどんが大嫌いで蕎麦を食いジャイアンツを応援する大阪人といったところか。
悪人顔の第一人者ヘンリー・シルヴァがホストを務める「未知なる謎に迫る」というスケッチは良し。切り裂きジャックの謎に番組が迫り新事実が明らかになる。なんと切り裂きジャックの正体はネス湖のネッシーだったのだ。ロンドンの街角に立つ娼婦の後ろに何者かの影が・・・そう紳士然としたスーツを着込んだネッシーなのだ。路地裏に消えていく娼婦とネッシー、そして悲鳴が・・・
序盤でテレビの中に取り込まれてしまった中年男性がなにかというと画面の隅でウロウロしているギャグは良し。
エンディングクレジット後のユニバーサル・スタジオの案内で「Ask for Babs(バブスを尋ねな)」と書かれているギャグは同じジョン・ランディスの『アニマル・ハウス』(1978)を観ている必要あり。新版DVDの『アニマル・ハウス』の映像特典では実際にユニバーサル・スタジオの案内係として働いているバブスの姿が見られるぞ。

2004年09月17日

『エクソシスト3』 ババァがっ!天井にババァがっ!

『エクソシスト3』(1990) THE EXORCIST III 110分 1990/11/26鑑賞

監督・脚本・製作・原作:ウィリアム・ピーター・ブラッティ 撮影:ジェリー・フィッシャー 音楽:バリー・デ・ヴォーゾン
出演:ジョージ・C・スコット/ブラッド・ドゥーリフ/エド・フランダース/ジェイソン・ミラー/ニコル・ウィリアムソン/スコット・ウィルソン

『エクソシスト』(1973)については特に説明の必要がないだろう。悪魔憑きになってしまった少女とその悪魔を払わんとする神父の物語である。
わたしはこの作品が嫌いで、何故かというと単純につまらないからだ。代わりに『エクソシスト2』の方は結構好きである。
そして『エクソシスト3』は、近代ホラー映画にとって重要な位置を占める傑作だと思う。何故ならば、おそらく「何も描かない事による恐怖の演出」を初めて意図的に行った作品だからだ。
ジョージ・C・スコット演ずる刑事が連続首切り殺人を捜査する。首切り殺人といってもこの作品でははっきりとした死体などは画面に映し出されない。そして事件の線上に1作目で悪魔と戦い命を落としたはずのカラス神父が浮かび上がる。
一作目であったような緑のゲロや回転する首などのショッキングな映像を極力排除したのは、監督・脚本をつとめた原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティ。思い切った省略や無駄とも思えるカットがあり一般的な映画の枠に収まっていないが、それを可能にしたのは職業監督ではないという強みもあったろう。

ムスッとした表情のジョージ・C・スコットの、もっとも彼の場合はいつもそんな顔つきなので心の内は分からないが、下からあおって撮ったジョージ・C・スコットの上にある天井には、気味の悪いお婆さんがスパイダーマン状態で張り付いてゴソゴソと這いずり回っている。ではそのお婆さんがジョージ・C・スコットに襲いかかったりするかというとそんなことはなく、場面は変わりその後お婆さんは登場しない。(WOWOWで放映中のアメリカのテレビシリーズ『スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル』で、アル中の発作で担ぎ込まれた患者の幻覚として天井を這いずり回る女性が登場していた。ひょっとしてオマージュか?)
病院の長い廊下のその端にカメラを据え付け、人気のない廊下を画面固定のまま延々と撮る。はっきりとは憶えていないが1分ほど続いたのではなかったか。ようやく看護婦が現れ廊下を横切って姿を消す。その次の瞬間、植木バサミほどもある巨大なハサミ(鎌だったかも)を持った黒衣の人物がその看護婦の後を追って走り過ぎる。ほんの一瞬である。
黒衣の人物に看護婦が襲われたのか。その首を切り落とされたのか。画面には何も映し出されないまま次のシーンになってしまう。
ここには70~80年代にあったような直接的な残虐描写は登場しない。ある意味、何もないのだ。そのことによって恐怖が発生し、何も描かれてないだけに映像に物理的な限界が生じない。

もっとも、1990年当時の観客にはあまり受けが良くなかったように思う。
当時、わたしは大学のシネマ研究会に所属しており、そこでの作品批評会では「つまらない」「何をやりたいのかさっぱり分からない」という意見が多かった。映画にかなり興味があっていろいろな映画を観ているシネマ研究会部員にしてそうだったのだから、一般の人たちからはもっと厳しい意見だったことだろう。
「いや、この何もないところが良いんだ」と力説したのだが、表現力不足で他の部員にはあまり伝わらなかった事を憶えている。

(14年前に一度観たきりなので、ひょっとしたら『エクソシスト3』について間違っているところもあるかもしれないが、その点はご容赦をお願いする)

2004年10月02日

『おつむてんてんクリニック』 患者が怖いよー

『おつむてんてんクリニック』 (1991) What About Bob? 99分 1992/2/21鑑賞

監督:フランク・オズ 製作:ローラ・ジスキン 原作:ローラ・ジスキン/アルヴィン・サージェント 脚本:トム・シュルマン 撮影:マトクル・バロウズ/ミヒャエル・バルハウス 音楽:マイルズ・グッドマン
出演:ビル・マーレイ/リチャード・ドレイファス/ジュリー・ハガティ/チャーリー・コースモー/キャスリン・アーブ/トム・アルドリッジ

潔癖性やらなにやらと恐怖症の固まりのような患者ボブ(ビル・マーレイ)が精神科医のレオの元を訪ねてくる。レオは週末の家族旅行に気が行っていたためボブを適当に診察してとりあえず追い返す。ところがその診察で一時的に恐怖症が治まったボブはレオを名医中の名医と思いこむ。しかし恐怖症が再発したためボブはレオの別荘先まで押しかけてくる。ストーカー状態でつきまとうボブのためにレオはストレスが溜まる一方。ところがボブはレオの家族や地元住民ともすっかり親しくなってしまう。ついにレオは精神のバランスを崩し爆発してしまうのだが・・・

このように精神病患者ネタなので被差別団体からクレームがこないように邦題に気を遣い、逆に気を遣いすぎて思いっきり差別的なタイトルになってしまった。「おつむてんてん」=「くるくるぱー」=「気違い」で『気違い病院』って意味だろ?そりゃまずいぞ。
変人と関わるとことになる『大災難PTA』(1987)や『ネイバーズ』(1981)などのタイプの映画で、ひたすらリチャード・ドレイファスが迷惑がるだけとストーリーは単純で面白みに欠ける。この脚本ではフランク・オズも手腕を発揮できずなくて当然だろう。
レオもストレスが溜まるが観てる観客もストレスが溜まる。
ビル・マーレイの相変わらずなイカレっぷりが唯一の見所だろうか。だが『知らなすぎた男』(1998)のような爽快感はない。

2004年10月29日

『アラクノフォビア』 悪い蜘蛛はいねぇがぁ

『アラクノフォビア』(1990) ARACHNOPHOBIA 109分 1991/03鑑賞

監督:フランク・マーシャル 製作:キャスリーン・ケネディ、リチャード・ヴェイン 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル 原作:ドン・ヤコビィ、アル・ウィリアムズ 脚本:ドン・ヤコビィ、ウェズリー・ストリック 撮影:ミカエル・サロモン 特殊効果:クリス・ウェイラス 音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:ジェフ・ダニエルズ、ハーレイ・ジェーン・コザック、ジュリアン・サンズ、ジョン・グッドマン、スチュアート・パンキン

『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』や『太陽の帝国』などスティーヴン・スピルバーグ関係作品で制作を務めてきたフランク・マーシャルの監督デビュー作。
舞台は田舎町、主人公(ジェフ・ダニエルズ)は都会から引っ越してきた開業医。南米から届いた荷物に新種の猛毒グモが紛れ込んでいて、町で繁殖し始めたクモは徐々に人間を襲い始める。毒の症状は心臓発作に似ているため主人公が被害者である患者を誤診したのではないかと疑われてしまう。
この田舎の閉鎖性と陰湿な人間関係がなかなか面白かったのだが、エンターテイメント作品なのでその辺りは掘り下げられていないのが妥当ではあるが残念だ。
毒グモの可能性に気付いた主人公は昆虫学者(ジュリアン・サンズ)を呼び寄せ、また地元の害虫駆除業者(ジョン・グッドマン)も殺虫剤のタンクを背負って駆けつける。巨体をゆさゆささせながらクモを倒し