『ノウイング』(2009) KNOWING 122分 アメリカ SUMMIT ENTERTAINMENT
監督:アレックス・プロヤス 製作:アレックス・プロヤス、トッド・ブラック、ジェイソン・ブルメンタル、スティーヴ・ティッシュ 製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ、トファー・ダウ、ノーマン・ゴライトリー、デヴィッド・ブルームフィールド 原案:ライン・ダグラス・ピアソン 脚本:ライン・ダグラス・ピアソン、ジュリエット・スノードン、スタイルズ・ホワイト 撮影:サイモン・ダガン プロダクションデザイン:スティーヴン・ジョーンズ=エヴァンズ 衣装デザイン:テリー・ライアン 編集:リチャード・リーロイド 音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン、ナディア・タウンゼンド、D・G・マロニー、アラン・ホップグッド、エイドリアン・ピカリング、タマラ・ドネラン、トラヴィス・ウェイト
これはもう一つの『未知との遭遇』である。ただし、『未知との遭遇』が人類に残して言ったのは希望だが、こちらは絶望である。ただし、ある一部を除いては。
1959年、小学校の創立記念で50年後に向けてのタイムカプセルが作られ、中には生徒達が描いた50年後の社会の絵が入れられた。ただその中に一つ、法則性のない数字のが書かれた紙があった。
50年後、主人公ジョン(ニコラス・ケイジ)の息子ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が引き当てたのがその数字の紙だった。まったく意味のない物だと思っていたMITで教鞭を執っている天文学者のジョンはその数字がこれまでに起きた大惨事の記録であることに気付く。それを書いた女の子ルシンダ(ララ・ロビンソン)はそれら第三次を予言していたのだ。
そしてその予言通りに飛行機は落ち、地下鉄の脱線事故が起きた。そして最後の予言は人類滅亡を意味していた。
ジョンが数字の意味に気付く前半部分から、謎の男たちが現れる中盤部分、そして予言をした女性の娘ダイアナ(ローズ・バーン)と孫娘アビー(ララ・ロビンソン)に会いに行く後半部分、そして人類滅亡のラストと大きく四つに分かれている。
飛行機の墜落事故や地下鉄の脱線事故はかなり迫力を持ってリアルに描かれていて、見ていて怖さが伝わってくる。実際にあの場にいたら腰を抜かしてしまいそうだ。特に飛行機の墜落事故は落ちてくる飛行機から、墜落現場を彷徨うジョンまでを1カット撮影で撮った力作である。臨場感とリアルさが倍増している。地下鉄脱線事故で脱線した地下鉄に弾き飛ばされ押しつぶされていく人々の描写もスゴイ。
地球の絶滅は太陽のフレアが爆発的に膨張するスーパーフレア現象で、地殻まで放射能が届くものだからどんな核シェルターでも助からない。
それではこのまま人類は滅亡してしまうのか。そうではない。
ケイレブとアビーは謎の男たちに選ばれる。彼らの正体は宇宙人でもう一度人類にやり直しをさせようというのだ。
新しいアダムとイブになった子供のままのケイレブとアビーは他の豊かな惑星に降り立ち、禁断の木の実のなる樹に向かっていく。ところで、2人はウサギを2匹連れてきたのだが、このウサギがウサギ算式に増えて豊かな作物を食い散らかしてしまう心配はないのだろうか。同性のウサギだったら大丈夫だろうが。
ケイレブとアビーには時間が経ち再生した地球に大人になって帰ってきて欲しかった。
宇宙人が神というのはありふれた結末だし、哀れにも他の人類は滅亡してしまうのだからひどい話ではある。これはもう一つの『2001年宇宙の旅』でもあるのだ。
広げまくった風呂敷をなんとか上手く畳んでオチを付けている。
最初はシャマラン的なオカルト話かと思いきや、途中から見事にSFに転じる。
耳があまり良くなく補聴器を使っているケイレブとジョンがラストの別れのシーンで手話で「ずっと一緒だよ」と伝え合うシーンでは泣けてしまった。
ダイアナもジョンの言うことを聞かずに、アビーのことだけを考えて暴走してしまうシーンは逆にリアリティがある。暴走したあげくに交通事故で死んでしまう展開はリアル。人生そんなもんだよな。
ラストはハッピーエンドともバッドエンドとも言えない微妙なもの。ハリウッド映画では珍しい。エメリッヒの『2012』はどんななんだろうか。
ジョンはランダム理論を信じる学者だが、この映画の出来事は偶然だったんだろうか、必然だったんだろうか。
ラストの聖書的な面は欧米人にはウケがいいのかもしれないが、オレにはピンとこなかった。あっそって感じで。
宇宙人達が最後に光り輝く本性を現すまでは普通の男たちで、一言も発しないのが良かった。これで宇宙人にお説教されたらたまったもんじゃない。
シャマラン的側面もあるこの作品だが同じ宇宙人を題材にした『サイン』と比べてみるのも面白い。
ちなみにジョンを吹き替えているのは声優の大塚明夫。ジョンの父を吹き替えているのが実父の大塚周夫である。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
『肉の蝋人形』
『紐育ウロチョロ族』














『スティーヴン・キング/ナイトフライヤー』(1997) THE NIGHT FLIER 97分 アメリカ


『0011ナポレオン・ソロ2』(1983) RETURN OF THE MAN FROM U.N.C.L.E. 97分 アメリカ

