『マッケンナの黄金』 (1969) MACKENNA'S GOLD 132分 アメリカ COLUMBIA PICTURES
監督:J・リー・トンプソン 製作:カール・フォアマン、ディミトリ・ティオムキン 原作:ウィル・ヘンリー 脚本:カール・フォアマン 撮影:ジョセフ・マクドナルド 音楽:クインシー・ジョーンズ
出演:グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ、テリー・サヴァラス、キーナン・ウィン、カミラ・スパーヴ、リー・J・コッブ、レイモンド・マッセイ、バージェス・メレディス、イーライ・ウォラック、アンソニー・クエイル、エドワード・G・ロビンソン、シェリー・モリソン、ジュリー・ニューマー、テッド・キャシディ、ルディ・ディアス
アメリカ南西部にはアパッチ族の黄金が眠る谷があると、古くからの言い伝えがあった。その黄金を求めて多くの者がやってきたが、誰一人手に入れることが出来なかった。
ある日、アパッチ族の族長プレーリードッグから黄金の谷のありかを示す地図を、偶然手にした保安官のマッケンナ(グレゴリー・ペック)。しかし、伝説の魅力に取り憑かれ、欲望をむき出しにした者たちに狙われる身となってしまう。そこへ古くから因縁があり、彼への復讐を企むコロラド(オマー・シャリフ)も現れ、命を賭けた死闘が始まろうとしていた・・・・・・
アメリカ先住民の隠し財宝を巡った一大冒険西部劇であり、インディ・ジョーンズ風味わいも取り込んでいる。
原作が小説ということもあってか、財宝探しに町の新聞社の男や宣教師までも加わり一時は20人近い大所帯になる。それぞれキャラも立っているし、過去に黄金の谷に入り目撃した後にアパッチ族に両目を焼かれたアダムスという男役がエドワード・G・ロビンソン、、「エデンの東」のレイモンド・マッセイ、「波止場」のリー・J・コップ、「ロッキー」のバージェス・メレディス、「ナバロンの要塞」のアンソニー・クェイル、「荒野の七人」のイーライ・ウォラックなどキャストも豪華なのに、騎兵隊やアパッチ族にやられてほとんど活躍もしないままどんどんあっけなく死んでしまう。当時のポスターの下にはずらりとスターの顔が並んでいるのに、もったいない。
女優は本当に添え物という感じだがカミラ・スパーヴとジュリー・ニューマーが花を添えている。このジュリー・ニューマーが執念深い女でマッケンナを自分の者にしようとしておりカミラ・スパーヴを執拗につけ狙い、泉で泳いでいる時には首を絞め、黄金の谷に入り谷底への道を下っている時には崖下に蹴落とそうとする。結局自分が落ちて死んでしまうんだけれど。ちなみに泉は結構大きくて撮影のために人工で作ったそうだ。
結局、黄金の谷にたどり着いたのはマッケンナとコロラド、ヒロインと騎兵隊の軍曹ティッブス(テリー・サバラス)、そしてアパッチ族の男の5人だけである。そしてそこにはアパッチ族の呪いが待ち受けていた。
保安官としての正義感を持つマッケンナと、無法者のコロラドによるラストの死闘は、片方は銃を持っておらず、片方は弾丸がなしと一丁の手斧を巡っての素手による戦い。拳銃による決闘でないのは西部劇では珍しい。そもそも主人公の保安官マッケンナは序盤で数発撃つだけで後は銃を撃たない珍しい西部劇だ。
コロラドの夢が黄金を手に入れたらフランスはパリに渡って億万長者生活をするというのが面白い。
特筆すべきは終盤の黄金の谷崩壊の大スペクタクルシーンだろう。地盤が脆弱な土地だったらしく、大挙して押し寄せてきたアパッチ族の馬の足音と振動で大地が揺れ始め、それが次第に大きくなりついには大崩壊を起こし黄金は大量の岩や土砂の下に埋まってしまう。ちっぽけな人間の欲望など大自然の前では意味をなさないかのようだ。それともアパッチ族の呪いなのか。
これがミニチュアセットを使って描かれており、合成も上手く迫力がある。スーパー・パナビジョン70?のシネラマ上映だったようでかなりの迫力だっただろう。音声もDVDで5.0chサラウンドと豪華だ。西部劇でこれだけ本格的な特撮は珍しいので印象に残る。
最後に生き残った者は誰も黄金を手に入れられず、骨折り損のくたびれもうけかと思いきや、マッケンナが乗ってきたティッブスの馬のバッグの中には・・・・・・
グレゴリー・ペックが凛とした魅力を放っている。ただ一人黄金の魅力に振り回されず冷静さを失わない。正当防衛のためにプレーリードッグを射殺してしまった後は、黄金の谷の地図だと知りながらもその地図を火の中に放り込む。ただし、記憶力が良い男だったので地図の内容を覚えており、コロラドに人間地図代わりとして使われる。
J・リー・トンプソンらしい良い意味で大雑把な作品で、人によっては大味と捉えるだろうがまだまだ『ナバロンの要塞』の頃の才能が残っていた。晩年の作品もオレは好きだが、才能という意味ではかなりすり減っていた。才能はすり減るんだ。
音楽はクインシー・ジョーンズで聴き応えがある。フェリシアーノが歌う主題歌は必聴。
『マーターズ』
『ミネソタ大強盗団』
『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』
『Mr.ボディガード/学園生活は命がけ!』
『ミラクル7号』
『猛進ロイド』
『マーティン/呪われた吸血少年』
『密殺集団』
『ミスト』
『マックス・ペイン』
『マグナム・コップ/キング・オブ・コップ』








































