『40歳の童貞男』(2005) THE 40 YEAR OLD VIRGIN 132分 アメリカ UNIVERSAL PICTURES
監督:ジャド・アパトー 製作:ジャド・アパトー、ショーナ・ロバートソン、クレイトン・タウンゼント 製作総指揮:スティーヴ・カレル、ジョン・ポール 脚本:ジャド・アパトー、スティーヴ・カレル 撮影:ジャック・N・グリーン プロダクションデザイン:ジャクソン・デ・ゴヴィア 衣装デザイン:デブラ・マクガイア 編集:ブレント・ホワイト 音楽:ライル・ワークマン
出演:スティーヴ・カレル、キャサリン・キーナー、ポール・ラッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲン、エリザベス・バンクス、レスリー・マン、ジェーン・リンチ、シェリー・マリル、カット・デニングス、ナンシー・ウォールズ、ジェリー・ベッドノブ、ミンディ・カリング、エリカ・ヴィッティナ・フィリップス、モー・コリンズ、ストーミー、ミキ・ミア、マリカ・ドミンスク、ジョナ・ヒル
このところ製作関係で取り上げていたジャド・アパトーの初監督作品。
ビデオレンタル屋でパッケージを見かけた時は、40歳の童貞男を徹底して下ネタでこけにしまくる映画だと思って特に興味が湧かなかった。今回、こうして観てみるとなんだかんだで40歳まで童貞でいてしまった男が愛を掴むまでの純愛物語であった。
大手家電販売店の在庫主任のアンディ(スティーヴ・カレル)はフィギアやゲームに夢中な世に言うオタクである。しかし、毎朝の筋トレは欠かさないしちゃんとお風呂にも入る。一般社会にちゃんと溶け込んだオタクなのだ。
そんな彼は40歳にして未だに童貞。これまでにも何度かチャンスはあったのだが、ことごとくそれをふいにして40にして童貞。
職場の三人の仲間がアンディが童貞だと知ってしまったばかりに、アンディの童貞脱出大作戦を立てる。
考え用によっては大きなお世話なこの作戦。アンディがそれで満足しているならそれで良いじゃないか。アンディ曰く、最初はあせっていたけど、今となっては無理矢理やる気はないと悟っている。悟らせときゃ良いじゃない。それとも男は女とやって一人前か?
酒場で良い雰囲気になった女性は飲酒運転の常習犯で、助手席に座ったアンディは死ぬような思いをする。あげくにゲロを顔面にぶちまけられる。
あげくに強迫観念に駆られたアンディは露店売り書店のヌード雑誌が目に飛び込んでしょうがなくなり、それから逃れるべく走り出すと性的なコマーシャルの載ったラッピングバスが横を走る。もう、どうしろっての。
近所の店の"e-bay代理販売業"を営む女性と親しくなるが、童貞というハンディからなかなか積極的に出られない。
女性にもてるようになるため、胸一面に生えた胸毛をワックスで取るシーンは笑った。あまりの痛さに普段は丁寧なアンディが女子店員に悪態をつく。それだけ痛いんだろう。
アンディは決して悪い人間ではない、むしろ善人なのだが、ポロシャツの裾をズボンの中に入れてしまったり、七三分けの髪型など微妙にずれているのだろう。
タイトルから考えるようなどぎつい下ネタは意外に少なかった。
40歳で童貞なのも別に病気でもなければ異常でもない。ましてやゲイなわけでもない。ただ巡り合わせが悪かっただけ。そんな彼が一人の女性と出会って、自分が童貞だと打ち明けられずに悩む映画。ラストは恋愛映画だ。
アンディが一番大事にしているフィギアが『600万ドルの男』の主人公ではなくその上司のフィギアだというのが良い。最終的にはオタクを卒業したアンディは子供の頃から集めていた『アイアンマン』などのフィギアを全て売り払って50万ドルの大金を手にするのだが、オレとしては最後までオタクを貫いて欲しかった。
アンディの特技は手品(といっても子供だまし)なのだが、そのレパートリーの中に「耳が大きくなっちゃった」ネタがある。あれはマギー審司オリジナルのネタじゃなかったのか。審司にはがっくりだよ! まぁ考えてみれば素人でもやるいくらでもありそうなネタだが。
エンディングのプチミュージカル"アクエリアスの時代"がなかなかに良い。
とかまあいいつつも、オレは童貞じゃないよと付け加えずにはいられない。やっぱ、男にとって童貞か非童貞かというのは大きな問題なのだ。
『U.M.A. レイク・プラシッド』
『夜の訪問者』










