『F.R.A.T./戦慄の武装警察』(2005) EDISON 99分 アメリカ MILLENNIUM FILMS
監督:デヴィッド・J・バーク 製作:ボアズ・デヴィッドソン、ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、ジョン・トンプソン 製作総指揮:ダニー・ディムボート、アンドレアス・グロッシュ、アヴィ・ラーナー、アンドレアス・シュミット、トレヴァー・ショート 脚本:デヴィッド・J・バーク 撮影:フランシス・ケニー
出演:モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー、ジャスティン・ティンバーレイク、LL・クール・J、ディラン・マクダーモット、ジョン・ハード、ケイリー・エルウィズ、ロゼリン・サンチェス、マルコ・サンチェス、アンドリュー・ジャクソン、パイパー・ペラーボ
F.R.A.T.(フラット)とはエジソン市警察の緊急突撃チームのことである。
てっきりアクション映画かと思ったら、オープニングとエンディングに派手だが安っぽい銃撃戦が2回あるだけで、あとはF.R.A.T.の汚職を暴く社会派映画だった。
なによりキャストが豪華だ。このキャストを揃えるのに力を使い果たしてしまってあとは息切れしている感じがある。
15年前、エジソンシティは犯罪の巣窟だった。そこで強行に悪に対抗するF.R.A.T.が設立された。そのおかげで犯罪率は激減したが、F.R.A.T.も警察内の悪に変質してしまった。
F.R.A.T.は犯罪現場から現金や麻薬、武器などを持ち去り不正に資金源にしていた。そのためには犯人の殺害も辞さなかった。
そのことに気がついた若手新聞記者とF.R.A.T.で唯一まともな警官が手を組んで不正を暴いていく。
ところが新聞記者と恋人が警告で襲われ重傷を負う。復帰した新聞記者はさらにしつこく事件を追い続ける。ところが証人となるはずの囚人が刑務所内で刺し殺されてしまう。
果たして、F.R.A.T.の悪事は暴かれるのだろうか。
モーガン・フリーマンが相変わらずの渋い演技を見せてくれる。浅い映画に深みを持たせてくれている。
新聞記者の上司なのだが、若くて突っ走る彼を抑え本物の記者魂を教える。今でこそ地方新聞で働いているが(それとも社長?)元はピューリッツァー賞を取った名記者だった。
新聞記者が正確な情報もなく憶測で記事を書いたことに腹を立てる。記事には裏付けとなる証拠が必要なのだ。
ケヴィン・スペイシーは調査官。正直、なんかいるなぁといった印象で影が薄い。出番はそれなりにあるのに演出が下手なのだ。もったいないにもほどがある。
そもそもこの映画、キャラクターの掘り下げが浅く、個性が発揮されていない。役者陣のメンツが揃っているのにもったいないことである。
ストーリー自体は単純な勧善懲悪物で、悪のF.R.A.T.が滅ぼされて終わり。サスペンスとしては深みがなく面白味に欠ける。警察署内で銃を抜いたF.R.A.T.隊員をすかさず射殺して口封じしてしまうシーンなどはいいのだが、全体的に安易で凡庸である。
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