『トゥモロー・ワールド』(2006) CHILDREN OF MEN 109分 アメリカ/イギリス UNIVERSAL PICTURES、STRIKE
監督:アルフォンソ・キュアロン 製作:マーク・エイブラハム、エリック・ニューマン、ヒラリー・ショー、トニー・スミス、イアイン・スミス 製作総指揮:アーミアン・バーンスタイン、トーマス・A・ブリス 原作:P・D・ジェイムズ 脚本:アルフォンソ・キュアロン、ティモシー・J・セクストン 撮影:エマニュエル・ルベツキ プロダクションデザイン:ジェフリー・カークランド、ジム・クレイ 衣装デザイン:ジェイニー・ティーマイム 編集:アルフォンソ・キュアロン、アレックス・ロドリゲス 音楽:ジョン・タヴナー
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム、クレア=ホープ・アシティ、パム・フェリス、ダニー・ヒューストン、ピーター・ミュラン、ワーナ・ペリーア、ポール・シャーマ、ジャセック・コーマン、エド・ウェストウィック
ある週、流産する妊婦が多かった。翌週はもっと多かった。そしてもっともっと。ついに世界中で子供が生まれなくなった。
それから18年が過ぎた2027年、世界は秩序を失い、イギリスは強力な軍事力を用いてなんとか国家の形を保っていた。
主人公のセオ(クライヴ・オーウェン)は元活動家。現活動家でかつての恋人のジュリアン(ジュリアン・ムーア)から通行証の都合を依頼される。その通行証は妊娠した黒人女性のためのものだった。
リアルな戦闘シーンが展開される中で、一人の妊婦、後に赤ん坊と母親を守るというストーリー。長回しを基調とした映像は、映画の中に入ってしまったかのよう。長回しのシーンでレンズに血しぶきが付いたシーンは臨場感があった。
ジュリアンはジュリアン・ムーアというビッグネームが演じているにも関わらず、前半であっけなく死にます。そのあっけなさが怖い。ゲスト出演だったのかね、これは。それにしてもジュリアン・ムーアの劣化振りは目を覆いたくなるものがある。
対してヒッピーもどきのマイケル・ケインが白髪の長髪で良い演技を見せてくれます。"イチゴせき"いっぺん吸ってみたいな。ビートルズの音楽をかけるシーンでは涙が出てきます。最後は主人公をかばって射殺されてしまいますが、男だなぁ。マイケル・ケインの出ているシーンで自殺薬という市販薬が登場しますが、それだけ人生に絶望している時代なのでしょう。
ビートルズも流れるがキングクリムゾンも流れる。
オープニングで人類最年少の少年が殺されたというニュースが流れて、そのことで子供が生まれなくなっていることを示す上手い演出。そして爆破テロと時代の雰囲気が伝わってくる。
不満なのが黒人女性キー(クレア=ホープ・アシティ)の出産シーン。セスが介添えを務めるのだがこれがあっけなくころっと生まれてしまう。そんなに簡単に生まれないだろう。ヘソの緒を切った描写もないし、仮に切るにしても出産場所には清潔な刃物があるようには思えない。
こうして生まれた女の子を連れて歩くと、収容所の収容員たちが一斉に静まりかえり、そして祈りを上げながら寄ってくる。
表に出ると、政府軍の連中も銃を持つ手を休め「撃つな、撃ち方止め!」と上官が叫び、兵士が十字を切るなどするシーンは感動的だ。
赤ん坊は希望だ。人類にとって後を継ぐべき存在だ。とても大切な宝である。本来ならば無関係なはずの主人公が命を賭けてキーを守り抜こうとしたわけだ。
イギリスらしいどんよりと曇った曇り空が印象的だ。木々や海まで重苦しい。
収容所のシーンは本当にヘビーで、バスから無理矢理降ろされたキーに付いてきた助産婦のオバサンが生きているかは怪しいものだ。だがそんな中でも人間はたくましく生きている。
ディストピア物の佳作であろう。それ故に暗くて重くてしょうがないのだが。
『トゥモロー・ワールド』という邦題は決して悪くはないのだが原題の『CHILDREN OF MEN』に比べると格段に劣る。さすが配給が東宝東和。
監督は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン。他には同じメキシコ出身監督と言うこともあろうがギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』の製作もやっている。
『スター・トレック/宇宙大作戦シーズン2』
『アバター』(2009) AVATAR 162分 アメリカ 20th CENTURY FOX
『続・黄金の七人/レインボー作戦』
『黄金の七人』
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
『ハリー・ポッターと賢者の石』
『ドッグ・ソルジャー』
『肉の蝋人形』
『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』
『40歳の童貞男』
『エージェント・ゾーハン』
『ペナルティ・パパ』
『Mr.ボディガード/学園生活は命がけ!』
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