『雷神-RAIJIN-』(2008) KILL SWITCH 96分 アメリカ/カナダ
監督:ジェフ・F・キング 製作:カーク・ショウ 製作総指揮:スティーヴン・セガール、アヴィ・ラーナー、フィリップ・B・ゴールドファイン、キム・アーノット、リンジー・マカダム 脚本:スティーヴン・セガール 撮影:トーマス・M・ハーティング プロダクションデザイン: エリック・フレイザー 衣装デザイン:カトリーナ・マッカーシー 編集:ジェイミー・アラン 音楽:ジョン・セレダ
出演:スティーヴン・セガール、ホリー・エリッサ・ディグナード、クリス・トーマス・キング、マイケル・フィリポウィッチ、アイザック・ヘイズ、フィリップ・グレンジャー、マーク・コリー、カリン・ミシェル・バルツァー
セガールの新作である。当然観るわけだ。結論から言えば話はつまらないがアクションはそれなりにあった。
メンフィス市警のジェイコブはグリフターと呼ばれる連続猟奇殺人鬼を追っていた。その殺人鬼は死体やその近くに占星術で使うマークでメッセージを残していた。それが暗号になっていると考えたジェイコブはそれを解くのに必死だ。
それと平行して、女性の身体に時限爆弾を埋め込む連続殺人犯もいて、どの線を切れば爆弾を解体できるかをジェイコブは暴力を振るって聞き出す。この暴力が問題視されて検察は爆弾犯を釈放してしまう。自由の身になるなり殺人を犯し出す爆弾犯はジェイコブに復讐を企む。
捜査協力でFBIの女性捜査官が捜査に加わり、少しずつ猟奇殺人の謎は解明されていく。ついに暗号を解いたジェイコブはそれがあるロックバンドの歌詞だと知る。ロックバンドで作詞をしているメンバーのラザラスが犯人だったのだ。そしてさっそく犯人逮捕に向かう一行であった。
アクションは多いがごまかしの利くアップを多用していて、めまぐるしく細かいカットで構成されている。これではセガールを使っている意味がない。それとも、もうごまかしのアクションしか出来なくなってしまったのだろうか。撮り方から言ってもスタントを多用している可能性も高い。相手はほとんど反撃せずセガールの一方的な攻撃ばかりなので観ていて飽きてしまう。しかも相手は素人で格闘家などは登場しないので迫力のある展開とはならない。もっとアクションで魅せてくれよ。
銃撃戦はやたらバンバンと撃ちまくっているだけで、なんら工夫が見られないのでこちらも観ていて飽きてしまう。もう少しなんとかならなかったものだろうか。
アクション映画なのだろうが、アクションを感じられなかった。
では連続猟奇殺人犯を追うサイコサスペンスとしてはどうだろう。
まず、暗号と言っても、アルファベットを占星術の記号に置き換えただけのいわゆるゾディアック暗号なのでそんなに難しくないはずだ。ジェイコブが机の前で頭を抱えて解いているが、コンピューターに強い署員がいればもっと早く解読できていたはずである。そもそもそんな暗号なんて細かい事は気にせず全て暴力で解決してしまうのがセガール映画ではないのか。
そして、一度解読が出来てしまうと即犯人が判明し、そこからは単なる追跡劇になるだけで緊張感がない。犯人の異常性も中途半端で本当に異常なのか異常を気取っているだけなのか判断が付かない程度だ。サイコサスペンスとしてはもっとイカれた『羊たちの沈黙』や『セブン』のようなクレイジーな悪役が欲しかったところだ。
ちなみにFBI女性捜査官は何の役にも立たない。
ジェイコブが子供の頃に双子の兄弟を殺人鬼に殺されたという過去も活用されているとは言えない。というか頻繁に挿入される回想シーンはどういう意味で入れたんだ。
そしてラスト、唐突に登場する妻と二人の子供はあれはなんなんだ。マンションで恋人の婦警と暮らしていたはずだが、あれは単身赴任だったのか。でも、刑事が単身赴任で仕事をする理由が分からない。それから、最後は刑事を辞めたのか?そこら辺もはっきりしない。
どうにも盛り上がらず穴の多い脚本だなとおもったらセガールの手による物だった。セガール脚本がすべて悪いわけではなくアクションメインの作品では良い物もあるのだが、今回のサイコサスペンス風味の作品には向いていなかったように思う。
邦題は『雷神-RAIJIN-』と意味不明だがセガール風ではある。ジェイコブのあだ名がライトニングだからそこから取ったのだろう。原題は『KILL SWITCH』だから全然関係ないのだが、この邦題は誰が考えているのだろうか。






ペプシは2007年にキュウリ味の























