『レプリカント』(2001) REPLICANT 99分 アメリカ
監督:リンゴ・ラム 製作:デヴィッド・デイドン、ダニー・ラーナー、ジョン・トンプソン、ウィリアム・ヴァンス 製作総指揮:トニー・カタルド、ボアズ・デヴィッドソン、ダニー・ディムボート、アヴィ・ラーナー、トレヴァー・ショート 脚本:ローレンス・デヴィッド・リギンス、レス・ウェルドン 撮影:マイク・サウソン 音楽:ガイ・ゼラファ
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、マイケル・ルーカー、キャサリン・デント、ブランドン・ジェームズ・オルソン
今回のヴァン・ダム特集まで観ていなかった。失敗失敗大失敗。
だって、ヴァン・ダムがまた一人二役だっていうし、犯罪者の毛髪からレプリカント(クローン)を作って犯人捜しに使うという設定がイマイチ意味不明だし興味を引かれなかったのだ。
連続して発生する女性惨殺事件。犯人を追う刑事ジェイク(マイケル・ルーカー)は結果を出せないまま警察を引退しボートの修理業を始める。そんな彼の元に国家安全保障局をを名乗る人物が現れ、秘密の研究所へと連れて行かれる。そこでは、1年前に入手した犯人の毛髪からレプリカント(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)を作り出していた。
レプリカントを託されたジェイクは、その行動から犯人を割り出すことを依頼される。最初は犯人の分身であるレプリカントを憎み行動の程度の低さから人間扱いしなかったが、次第に成長していくレプリカントに奇妙な友情を感じるようになる。
そんな中、犯人(こちらも当然ヴァン・ダム)は次なる犯行に取りかかる。
レプリカントが犯人の記憶を持っているのは、DNA情報を引き継いだというトンデモな設定ではなく、遺伝子操作でテレパシー能力を高めており犯人と感応することが出来るからなのだ。まぁ、これもトンデモだが。
1年で成人男性に成長したのはこれもなんか細工をしたんだろう。
ヴァン・ダムの一人二役は『ダブル・インパクト』の協力して戦うや『マキシマム・リスク』の出合った時には片方は死んでいるだったが、今回は敵と味方に分かれており、終盤は二人の対決が見物。ジェット・リーの『ザ・ワン』と似た構図だ。体格が似ていて同じようなアクションが出来るスタントマンを探してこないといけないので撮るのがむずかしそうだ。
だが、今回の見所はヴァン・ダムの演技。最初は赤ん坊状態で、次第に知恵を付けて成長していく様子を上手く演じている。特に、娼婦に誘われてベッドインし、「ここから先は100ドル払ってよ」と言われているのにそれを理解できず女性に抱きついて興奮しているところなんか上手い。そのヴァン・ダムの演技をサポートするのがオレの好きなマイケル・ルーカー。地味ながら骨太な演技で最初はレプリカントを手錠で繋ぎ犬のような扱いをするが、次第にその人間性を認めていく。
ここまでのまるでフランソワ・トリュフォーの『野性の少年』(1969)を思わせる展開がなかなか感動的である。
この無垢なレプリカントに対して、残虐非道な殺人鬼の相反する演技が見物。幼児期に母親から虐待を受けたトラウマから子供を虐める母親を殺して回る殺人鬼とただの殺人鬼じゃない。悪役のヴァン・ダムも良いね。ニヤリと笑うと色気のある悪意が見て取れる。
『レジョネア 戦場の狼たち』の回でネスカフェさんに紹介いただいた淀川長治著『いいねぇ!素敵だね!男優編』の古本を取り寄せてみた。
ゲイリー・クーパーやバート・ランカスター、ケイリー・グラントといった古株からアンソニー・ホプキンス、トム・ハンクス、ハーヴェイ・カイテルにトム・クルーズといった最近の俳優まで37人がずらっと勢揃い。その中に、ヴァン・ダムやシュワルツェネッガー、スティーヴン・セガールが入っているのが日曜洋画劇場と関わっている本とはいえ淀川さんの好みが分かって良い。肉体派好きだもんな。シュワルツェネッガーに冗談じゃなく本気で「一緒にお風呂入りましょうよ」と言った人だ。
ヴァン・ダムに関しても肉体の美しさについて書いている。シュワルツェネッガーのような超人的な肉体ではなく、人間の男のからだの日常のなかの男の美しさのベスト・ワンとまで書いている。そして、書いた当時のヴァン・ダムは35歳で今はアクションスターで良いが40歳を過ぎてからどうするかが勝負だ。「大人のからだに子供の心。肉体派にはこれが多い。そして時に悲劇を生んで、ジョニー・ワイズミュラーのごとく老人ホームで孤独、しかも頭が狂った。そのような悲劇もある。ヴァン・ダムよ、マーロン・ブランドにはなるな、もっとすごい、俳優になり給え。」
『サドンデス』(1995)の頃のヴァン・ダムにこんなことが書けるのが淀川さんの怖ろしさ。当時、そういった目でヴァン・ダムを捉えていた人が他にいただろうか。
『その男ヴァン・ダム』でヴァン・ダムの演技力に気づいたオレなんかほんと足元にも及ばないのである。それにしても、淀川さんに『その男ヴァン・ダム』を観せて上げたかった。必ずや喜んでくれたに違いない。













写真は
マルゼンのM870は先ほども書いたがガス式。ストックの中にタンクがあって、そこにガスを注入する。ショットシェルには1?10発のBB弾を込められるがメーカー推奨は3発程度。そこで3発込めたショットシェルを4発装填して撃ってみる。ショットガンだからまともな照準(サイト)はなく銃身のパイプで見当を付けるだけ。しかも弾が散るのでリビングだと危険そうなので自室にて4.2メートルの距離から撃つ。
ベトナム戦争物でアメリカ兵が使っているM16A1ライフルを改良して作られたのがこのM16A2ライフル。開発製造はコルト社が行っている。
20発撃った結果がこれ。
ジョン・フォードの傑作、というかこの人は傑作ばかり撮ってる人でオレにとってはフォードの前にフォードなし、フォードの後にフォードなしな映画の神様で時音はジョン・フォードのジョンからも取っているのだが、ジョン・ウェインを一躍スターダムに押し上げたことこで有名な『駅馬車』(1939)という作品がある。えっ、観てない?それはいかん、とっとと観ろ。で、その序盤で街道をひた走る駅馬車を銃声がその足を止める。カメラがグーッっと寄っていくとそこには右手にウィンチェスターライフルを持ったジョン・ウェインが立っている。そして、特製の大きく輪になったトリガーガード後ろのレバーを中心にライフルをくるりと廻して再装填する。『ターミネーター2』でシュワルツェネッガーがやっていたのと同じだがこちらが元祖。『ターミネーター2』は明らかにオマージュ。
