西部劇でお馴染みのコルト社シングルアクションアーミー、S.A.Aである。保安官が持っていることが多かったため、平和を守るもの“ピースメーカー”の愛称を持つ。
スミス&ウェッソン社が保有していたメタルカートリッジの特許が切れたため、1873年にコルト社が発売した。銃身の長さでいくつかタイプがあって、写真のは5と1/2インチのアーティラリーモデル。主人公が持っているのが大概これだ。他には脇役や町の人が持っている4と3/4インチのシビリアン、悪役が使っている7と1/2インチのキャバルリーなどがある。
特注だと『OK牧場の決斗』で有名なワイアット・アープが使っていた16インチのバントラインスペシャルというライフルみたいに長いのもある。8インチを越えるのをバントラインモデルと呼ぶそうだ。
さて、ここまで読んできて「あれ?」と思った点はないだろうか。1873年って意外と最近だよな。1836年の『アラモ砦の戦い』にも1848年から始まったカリフォルニアのゴールドラッシュにもS.A.A.はまだ出てこない。
アメリカ帰国後に自分で映画を撮りだしてからのクリント・イーストウッドは『アウトロー』(1976)や『ペイルライダー』(1985)などで時代設定からだろう、メタルカートリッジ以前のパーカッション式のリボルバーを使っている。
詳しいことは知らないが、金属薬莢を入れかえるだけのメタルカートリッジ式と比べて、弾倉の穴に銃弾・火薬・雷管と詰めていくパーカッション式は弾を込めるのが大変だそうだ。だから『アウトロー』のジョゼイ・ウェルズは何挺もベルトに挿して拳銃を持ち歩いていたのだろうし、『ペイルライダー』ではソリッドフレームの拳銃で弾倉を入れかえる素早い再装填を見せてくれる。
パーカッション式より便利になったが、S.A.A.は現在のリボルバーのようにレンコン状の弾倉をフレームから横に出す(スイングアウト)させることが出来ず、弾倉右側にある排出口から一発一発出し入れする必要がありやはり装填には時間がかかった。S.A.A.とほぼ同じシステムのルガースーパーブラックホークが登場する『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』(1991)では銃が苦手なハーレー(ミッキー・ローク)が使っていて、銃撃戦で弾切れになっては再装填で大騒ぎしていた。そういえば、相棒のマルボロマン(ドン・ジョンソン)が使っていたのは昨日紹介したデザートイーグル。
オレが持っているのはタナカのアーティラリーモデルだ。アーティラリーでもいくつかあるようだが、シリンダーの取り外しが出来るデタッチャブル・シリンダーの12発モデル。シリーズ初のリボルバー。はてさて試射の結果は?
メチャメチャでした。右にずれるとか下に落ちるとか統一性が無く、バラバラに弾が飛んでいって修正のしようがない。シングルアクションなので一発一発ハンマーを右親指で起こすのだが、そこで待ちの時間が出来てリズムが作れないのも問題なんだろうか。
調べてみるとこのモデルの命中率が悪いと言うことはないようなのでオレの腕が悪いのか、相性が悪いのだろう。リボルバーよりもオートマチックの方が圧倒的に好きなので、心理的に影響しているのかも知れない。
撃った感じはイマイチだが、手に持って構えたり、指でくるくる回したり、そんで足の上に落として痛がったりと色々な楽しみ方が可能だ。これで気分はジョン・ウェイン。

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