ハリウッド以上の派手な暴力描写で話題になった『ニキータ』(1990)。警官殺しの犯罪者として死刑になったはずの主人公ニキータ。しかし極秘裏に生かされ政府機関で一流の殺し屋となるべく厳しい訓練を受ける。
野獣のようだったニキータは血の滲むような困難を乗り越え、銃、武術だけではなく化粧やオシャレまで身につけ、教官が卒業記念だとレストランへと食事に誘う。数年ぶりに表に出たニキータ。
品の良いドレスに化粧と以前とは別人のニキータ。高級レストランの席上、教官は綺麗に包まれた一つの包みをニキータに手渡す。包みを開けた途端、ニキータの笑顔は凍り付く。中に入っていたのは一丁の拳銃。IMI社の大型オートマティックのデザートイーグル50AEだ。
そう、これはデートなどではなく、最初の任務だったのだ。
ここからレストラン、そして厨房へと続く銃撃戦は屈指の出来。細くて非力そうに見えるニキータにハンドガン最強と言われるデザートイーグルを持たせたところから生じる違和感に意味がある。ハリウッド版リメイク『アサシン』では妙な競技用ピストルに変更されていて興ざめだった。

デザートイーグルを顔に当てて祈るようなポーズのニキータはポスターにもなっていたはずで、DVDのジャケットにも使われている。
他には『マトリックス』でスミスたちエージェントが使っている。あまりに凶悪なイメージがあるのか主人公側では意外と使われておらず、敵側で登場するケースが多いのではないだろうか。クリント・イーストウッドのダーティー・ハリーが使う44マグナム弾のM29の2倍の破壊力があるという。撃たれたら肉のかたまり。人を撃つ銃じゃないな。軍用拳銃との誤解もあるが、この威力は軍隊では不必要。スポーツシューティングやハンドガンでのハンティング様に作られたんだそうだ。
とにかくデザートイーグルはでかい。昨日のM92Fは実銃で全長217mm、重量975gに対しデザートイーグルは全長270mm、重量は1990g。これにそれぞれ銃弾の重さが加わるから実際はさらに重い。ガスガンはさすがにそれほど重く、M92Fで810g、東京マルイのデザートイーグルで1110g。とはいえ、やはり1000gを越えると一気に重く感じる。ターゲットを狙っても銃身が安定せずフラフラしてなかなか狙いが定まらない。
で、結果がこれ。左右はそれほどぶれていないが、上下の揺れが激しい。銃を支えるのに筋力が足りなくて動いてしまうんだろう。腕立てしなきゃ。
メーカー自らが「ハンドガン最大のリコイルショック!」と反動を売りにしている。確かにこれまで撃った銃よりもガツンと来て、およそ1.5倍ぐらいの威力だろうか。このリコイルショックを楽しむのならこいつが一番。銃としてのリアルさは作り込みにちょっと甘いところがあるが、絵になるし撃って楽しい。そこら辺に放り出しておくと邪魔と色々楽しい銃なのだ。

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