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映画でしりとり状態、あるいはシンクロニシティ その2

 今日観たのは『ナッシング・トゥ・ルーズ』(1997)。背の高い白人のティム・ロビンスと背の低い黒人のマーティン・ローレンスがひょんなことから凸凹コンビとなるコメディ。マーティン・ローレンスは職を探していて取りあえず強盗で食っている。泥棒・職探しというのは『ワイルド・チェイス』の主人公ジェイミー・フォックスと同じで、これまたしりとり。
 と言っても、これは狙ってやったんで偶然ではない。ティム・ロビンスが「自分の妻が浮気している」状態で、『ショーシャンクの空に』(1994)を連想させるキャスティング。『ジム・キャリーのエースにおまかせ』(1995)や『親指』シリーズのスティーヴ・オーデカーク監督作品としては割とまともなコメディ。スティーヴ・オーデカーク自身も踊る警備員として出演している。
 続けて、ポール・ニューマン追悼特集としてNHKBS2で放映された『シャドー・メーカーズ』を観た。そうしたら、どちらの作品にもジョン・C・マッギンレーが出ているではないか。うむ、シンクロニシティだ。
 原題の『FAT MAN AND LITTLE BOY』とは長崎に落とされた原爆と広島に落とされた原爆に付けられたあだ名。アメリカによる原爆開発、いわゆるマンハッタン計画を描いた作品。被爆国である日本国民としては愉快な題材ではないが、リベラル派として知られるポール・ニューマン主演作だけあって原爆を開発した科学者や軍人達を英雄として祭り上げてはおらず批判的作品となっている。科学者側は自分たちが作っている物が完成に近づくと共にその威力を怖れ反対の声を上げる者も出てくる。
 ポール・ニューマン演ずるマンハッタン計画の責任者グローヴス将軍と科学者側の責任者ロバート・オッペンハイマー教授の二人が主役だが、マンハッタン計画の規模があまりにも巨大で関わった人間も多く、計画全体を描くのか、その中での人間を描くのかが定まっておらず散漫で、あまり出来の良い作品ではない。徹底した秘密主義で行われ未だに公開されておらずはっきりしていないことも多いマンハッタン計画を映像化した点は評価する。
 ポール・ニューマンの他にはジョン・キューザックやローラ・ダーンなど役者も揃っており、音楽はエンリオ・モリコーネ。それを無駄遣いしているのが監督のローランド・ジョフィ。この人は『キリング・フィールド』(1984)や『ミッション』(1986)などオレの嫌いな映画を撮っており、今回もまたダメ。ダメとはいえ日本未公開なのは少々疑問。やはりマンハッタン計画という題材のせいだろうか?確かに劇場で流しても客は入らないだろう。だが、観ないで批難・否定するのが一番いけないことだ。

 しりとり状態は『REC』で切れた。

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