『シークレット・レンズ』(1982) WRONG IS RIGHT THE MAN WITH THE DEADLY LENS 117分 アメリカ
監督:リチャード・ブルックス 製作:リチャード・ブルックス 製作総指揮:アンドリュー・フォーゲルソン 原作:チャールズ・マッカリー 脚本:リチャード・ブルックス 撮影:フレッド・コーネカンプ 音楽:アーティ・ケイン
出演:ショーン・コネリー、ジョージ・グリザード、ロバート・コンラッド、キャサリン・ロス、ハーディ・クリューガー、G・D・スプラドリン、ジョン・サクソン、ヘンリー・シルヴァ、レスリー・ニールセン、ロバート・ウェッバー、ロザリンド・キャッシュ、ディーン・ストックウェル、ロン・ムーディ、ジェニファー・ジェイソン・リー
ヘンリー・シルヴァが悪役だったってんで観る。んー、こんなみょうちくりん映画だったか。
主人公のショーン・コネリーは人気テレビキャスター。自らカメラとマイクを抱えて現地に乗り込んで体当たり取材がモットーで、今日も今日とて北アフリカのイスラム系産油国で国王にインタビュー。ところが、その晩に国王が毒物で自殺してしまったことから世界を巻き込む大事件が始まる。
1.アメリカでは大統領選の最中。現職大統領と対立候補(レスリー・ニールセン)が激しく争っている。
2.産油国のNo.2だったヘンリー・シルヴァは武器商人を通じて原爆を二個手に入れようと画策中で、一つでエルサレムを、もう一つでニューヨークを吹き飛ばすつもり。
この二つが大きな主題となりながら、CIAにイスラム系テロリスト、FBIに米軍が入り交じって、もうどれが本筋だか分からなくなってくる有様。
アメリカの国内政治、国際社会、テロリストにテレビメディア主導の世論などなど様々なものをおちょくるブラックコメディだ。
なにかっつーとテロリストは自爆テロしている。もっとも、基本的に他人は巻き込まず自分だけ吹き飛ぶ自爆テロだから、抗議行動と見るべきだろうか。
ショーン・コネリーはいくら人気のあるキャスターとはいえ、CIA長官と直に話したり、大統領執務室に平気な顔で入り込んだりして、ちょっと謎の存在。ニューヨークに二個の原爆が仕掛けられ、その対策本部にも何故かごく普通に座ってるし。
登場人物の大半が変な奴なので、悪役のはずのヘンリー・シルヴァの影が薄い薄い。この人はイスラム系の役もやるし、イタリア系の役もやる。人種としてはどこの人なんだろうか。やっぱ、ヒスパニック系か?
ショーン・コネリーが原爆の危険さを大統領達に語る。爆発で200万人が死に、生き残った人も1週間以内には死亡する。そんなことを言っている内に、ついにニューヨークで大爆発が。
そして、なにがどうしたのか分からないが、米軍が産油国に軍隊を送り出して、ラストには戦争が始まる。これまたどうしたわけか、ショーン・コネリーも兵隊となってパラシュートで敵地に降下。降下前にカツラを取ってからヘルメットを被るが、カツラなしコネリーはこれが最初か?
合い言葉は「油田は壊すなよ」だ。イラク戦争を予見していたとも言える。ということはヘンリー・シルヴァはサダム・フセインか?
かなりアメリカを皮肉った映画なのだが、当時の反響はどうだったのだろうか。
途中、対立候補のレスリー・ニールセンがテレビで演説をする。
「今や、我が国には、仕事なし、誇りなし、希望なし、指導力なし」
国内では石油を始めとして物価は上昇。国民の不満は爆発寸前。まるで今の日本みたいだが、日本ではこんな作品は生み出されないだろうな。
レスリー・ニールセンは晩年がおかしくなっただけで(晩年つーなや。まだ生きとる)、本来はシリアスな役者だったのだ。
『ゴーストタウンの決斗』(1958) THE LAW AND JAKE WADE 87分 アメリカ

























