『ファンタズム IV』(1998) PHANTASM IV 95分 アメリカ
監督:ドン・コスカレリ 製作:ドン・コスカレリ 脚本:ドン・コスカレリ 撮影:クリス・コミン 音楽:クリストファー・L・ストーン
出演:アンガス・スクリム、マイケル・ボールドウィン、レジー・バニスター
正式な原題は『PHANTASM OBLIVION』。OBLIVIONのIとVが赤で表示されてIVになっているという仕掛け。ついに『ファンタズム4』である。
IIIではマイクが序盤で行方不明になってしまい、それを探すレジーの物語となっていたが、今回は別行動。そもそも旅をする映画なのに場面が変わりまくって観づらい。
見所はトールマン誕生が描かれる事。元々は普通の葬儀屋だったのだが、あれこれ研究している内に時空を移動するのに使う二本の柱を作り出す。そして、異世界に移動した葬儀屋が帰ってきた時にはトールマンになっていたのだ。
頭の中に銀球が埋まっているマイクが幻想的な精神世界を彷徨うシーンが多い。ホラーだとと残虐シーンやアクションシーンは期待するべきではない。取りあえず怖いシーンはほとんどない。
数少ないホラーシーンと言えば、レジーは相変わらず女好きで事故で立ち往生した女性とベッドインするが、女性の両乳房が二個の銀球で、身体から飛び出して襲ってくるところなんかは好き。
回想シーンが多用され、1作目の登場人物が出てくるのだが、そのシーンを観た覚えがない。トールマンを首吊りにするシーンなど、そっくりさんではなく確かに1作目のマイクなどなのだが、あったか?こんなシーン。と思ったら、ボツシーンの使い回しだそうだ。ただ使い回しているだけではなく、トールマンの首吊りが、マイクが自殺すべく首を吊るシーンとオーバーラップされている。ボツシーンを使うためにマイクに首吊りをさせたんじゃと思わなくもない。
そして、マイクとレジーがトールマンと争ったあげく決着は……付かない。露骨に次回作へ続くといった終わり方。
だが、興行成績が悪かったのか、Vは作られなかった。結局、ファンタズムサーガの謎は謎のまま。
もっとも、1から4も、 1979→1988→1993→1998 とかなり間が空いておりスローペースな製作なので『ファンタズムV』の実現もありうる。ただ、アンガン・スクリムは1926生まれなので撮るなら急げ。他の役は他人に変わってもかまわないが、トールマンはアンガン・スクリムじゃないと成り立たない。
ちなみに『ファンタズム』シリーズのDVDは1だけ日本語吹替があって、後は英語音声のみ。『リーサル・ウェポン』の1のように初期の作品には吹替が無くて、途中から日本語吹替が収録されるというのはあるが、その逆は珍しい。