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『沈黙の報復』 復活のセガール拳

B0013K6DKC.jpg『沈黙の報復』(2007) RENEGADE JUSTICE 92分 アメリカ

監督:ドン・E・ファンルロイ 製作:スティーヴン・セガール 製作総指揮:フィリップ・B・ゴールドファイン、トレイシー・スタンリー=ニューウェル 脚本:ギルマー・フォーティス二世 撮影:ドン・E・ファンルロイ 編集:スコット・コンラッド 音楽:ピーター・マイスナー 音楽:マイケル・ロイド
出演:スティーヴン・セガール、エディ・グリフィン、カーク・B・R・ウォーラー、リーズル・カーステンス、カルメン・セラーノ、ジェイド・ヨーカー、ダニー・トレホ

 よっしゃー、久々にセガール拳が復活だ。セガールが手足を振り回し悪党が消し飛ぶ。これだよこれ、これが観たかったんだオレは。スタントダブルもあまり使っていないようではっきりと確認できるシーンはなかった。やれば出来るじゃん、セガール。
 でも、自分でアクションをやって「すげぇ!」と思われちゃうアクションスターってどうよ。

 相変わらずタイトルは『沈黙の何とか』だが、今回は一人息子の警官を殺された謎の男セガールがムスッとして言葉少なに犯人を追って報復を遂げる内容だから間違ってはいない。このセガール、警官ではないが軍人でもない、例によって謎の男。格闘技の腕も立つし銃の使いこなしもピカイチ。終盤前にはどこかに電話をして大量の武器を送ってもらうなど色んなコネもありそうだ。元特殊部隊か情報部員か、そんなところだろう。
 とにかく“強いヤツ”以外ははっきりとしないが、セガールの設定はたいがいそんなもんだ。
 格闘アクションで倒された相手が流す鼻血や銃撃戦での弾着で飛びまくる血しぶきが多すぎて少々下品なのが個人的には残念。しかしまぁ、ちょっと聞き込みしたいだけで相手を平気で殺す殺す。そのくせある悪の組織の幹部ダニー・トレホとは「俺たちはお互いに良い悪党だ」とかいって意気投合してるし。原題は『RENEGADE JUSTICE』でRENEGADEは裏切り者などと言った意味とか。RENEGADEはあるがJUSTICEはセガールの中にない。ラストで息子の仇である悪党を倒すセガール。で、もう一人の悪は?悪は?えっ、それでいーのかっ!
 なんて細かいことは気にせずセガールチョップ、セガールキックの連打に打ちのめされろ。でもあまり期待されても実は困る。最近のセガール映画の中ではかなり面白いが全盛期には遠く及ばない。『沈黙の激突』『沈黙のステルス』とひでぇのが続いたので、「今回は止めておくか」と借りずにすまそうとしているあなた。そんなあなたにはぜひ観て欲しい。
 もっともセガールファンなら言われなくとも観るだろ。どれだけ駄作が続こうが、セガールが老いていこうが観続けるのがファン。
 セガールは1951年生まれだから3年後には『沈黙の還暦』が製作公開される予定だとオレの妄想が言っている。『沈黙の敬老』とか『沈黙の年金』なんかがそれに続く。『沈黙の年金』では破綻した年金制度に怒りまくったセガールが日本年金機構(旧社会保険庁)に殴り込んで悪徳幹部や悪徳職員をセガール拳で一撃爆殺、ついでにマッサージチェアも粉砕だ。
 えっ、そりゃふざけすぎだって?かつては『沈黙の要塞』や『沈黙の断崖』などで環境問題をテーマにセガール拳で決着を付けたセガールだ。怒らせると何をやるか分からないぞ。日本の年金制度に口出ししてくることはなくてもアメリカの医療保険制度問題にセガール拳で挑む可能性はある。名付けて『沈黙の医療』だ。ついでにマイケル・ムーアと『シッコ』もタコ殴り。

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