『メッセンジャー・オブ・デス』(1988) MESSENGER OF DEATH 90分 アメリカ
監督:J・リー・トンプソン 製作:パンチョ・コーナー 製作総指揮:メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス 原作:レックス・バーンズ 脚本:ポール・ジャリコ 撮影:ギデオン・ポラス 音楽:ロバート・O・ラグランド
出演:チャールズ・ブロンソン、トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー、ダニエル・ベンザリ、マリリン・ハセット、ジョン・アイランド、ローレンス・ラッキンビル、ジェフ・コーリイ
チャールズ・ブロンソン&J・リー・トンプソンペアによる作品。しかも 製作総指揮がメナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスのキャノンフィルムズときているから、ある意味無敵だ。
有名新聞記者のブロンソンがなぜか途中で銃を手にするが、撃ちまくって悪党を殺しまくることもないし、ラストの殺し屋との戦いも素手でタコ殴りにするだけで殺さない。てか、ジジイ新聞記者が若い殺し屋に素手で勝つってのがどーよと思うが、それがブロンソンだ。
コロラド州はデンバーで、モルモン教の一家が住む家にショットガンを持った謎の二人組が押し入り、ご婦人や子供たちの計8人を射殺するシーンから物語は始まる。現場に残されたのは剣を持った天使、“復讐の天使”の絵が一枚。
ブロンソンが事件の取材を続ける内に、殺された一家の血縁でモルモン教の牧師をやっている男とその兄弟の大農園の地主に行き当たる。対立した兄弟はお互いに相手が犯人だと主張する。モルモン教が多数暮らす血で、異教徒として扱われブロンソンはなかなか真相に近づくことが出来ない。
おおっ、モルモン教といえばキリスト教系のカルト宗教(反論もあろうが)。それを背景に猟奇殺人を追うサイコサスペンスかとワクワクしている内に、対立した兄弟はそれぞれ部下を率いて西部劇のような撃ち合いを始めるし、ブロンソンが乗った車はタンクローリー車に襲われる。ああっ、前半の緊張感が音を立てて崩壊していくっ!
いや、悪口じゃないよ。そりゃ同じコンビの『セント・アイブス』(1976)の方が作品としての完成度は格段に高いが、これはこれで楽しい。いつの間にか大企業の陰謀へと展開したストーリーは唐突に終わる。どうでもいいけど、ものすごく遠回りな上に、成功率も低そうな計画だ。