『ゲット・マネー』(2002) ALL ABOUT THE BENJAMINS 98分 アメリカ
監督:ケヴィン・ブレイ 製作:マット・アルヴァレス、アイス・キューブ 製作総指揮:ラモント・ケイン、トビー・エメリッヒ、ロナルド・ラング、マット・ムーア、クレア・ラドニック・ポルスタイン 脚本:ロナルド・ラング、アイス・キューブ 撮影:グレン・マクファーソン 編集:スザンヌ・ハインズ 音楽:ジョン・マーフィ
出演:アイス・キューブ、マイク・エップス、トミー・フラナガン、カルメン・チャップリン、エヴァ・メンデス、ヴァレリー・レイ・ミラー、ジェフ・チェイス、リル・バウ・ワウ、アンソニー・マイケル・ホール
『グッド・ボーイズ』のタイトルでテレビ放映されたこともあるようだ。原題の『ALL ABOUT THE BENJAMINS』のベンジャミンは100ドル札に肖像画が描かれているベンジャミン・フランクリンのことだから、ビデオタイトルの『ゲット・マネー』ほうがピッタリくる。
保釈中に逃亡した犯罪者を捕まえるのが仕事の賞金稼ぎがアイス・キューブ。役柄としては渋く決めているんだが、あまり格好良くないと思う。ヒゲダルマだし。そして、コンビニでロトくじを買ったばかりの黒人詐欺師が今回の獲物。追跡中に悪党による2000万ドルのダイヤモンド強奪事件と鉢合わせ。詐欺師を取り逃がしてしまって残念なアイス・キューブ。無事に逃げおおして一安心の詐欺師は、恋人とロトくじの当選番号発表をテレビ番組で見て、なんと先ほど自分が買ったクジが6000万ドルの大当たりである事を知り大喜び。しかし、その当たりくじが入った財布は悪人の手に渡っていた。アイス・キューブは2000万ドルのダイヤを狙い、詐欺師は6000万ドルの当たりくじを取り戻すべく、一時的に手を組む。目的はただ一つ、金。そして一騒動が始まった。
ストレートで分かり易いストーリー。アクションも多少あるが大した規模ではなく、アイス・キューブと詐欺師の相棒物コメディである。ムスッとしたアイス・キューブとエディ・マーフィー並におしゃべりな詐欺師のコンビが笑わせてくれる。それぞれに彼女がいて、黙って男から守られているだけの女性ではなく後半では上手く話に絡んできて盛り上げる。主人公側も悪党も目的はあくまでも金で、金を中心にひたすら突き進んでいくところが良い。
悪党のボスは左頬に傷があり見た目は悪くないのだが、今一つ魅力がない。悪党側にもっと個性があるとさらに面白くなっただろう。
怪我をした悪人の手下へのアイス・キューブによる拷問や、ドッグレース場での射殺シーンなど作品のカラーからすると残虐に感じる部分があるのが少しマイナス。
コンビニで白人老女が二人、詐欺師と組んで万引きをやっている。「年金の支払いが遅れているのよ」とブツブツ言っているこの二人が、最後の最後に再登場したところで大爆笑。バーちゃんたち、何してんの。
お気楽に楽しめる軽めの一本。『キングダム』の退屈さを吹き飛ばしてくれた。