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『NINE -ナイン-』 白い館での殺人ショータイム

B000Y0O97G.jpg『NINE -ナイン-』(2005) HOUSE OF 9 90分 イギリス/ルーマニア/ドイツ/フランス

監督:スティーヴン・R・モンロー 製作:フィリップ・マルチネス 製作総指揮:シェイク・モハメド・ビン・サルマン、アラステア・バーリンガム、アル・カリファ、ダグラス・W・ミラー 脚本:フィリップ・ヴァイダル 撮影:ダミアン・ブロムリー 音楽:マーク・ライダー
出演:デニス・ホッパー、ケリー・ブルック、イポリット・ジラルド、スージー・エイミー、ピーター・キャパルディ、アシュリー・ウォルターズ

 デニス・ホッパー出演という理由だけで借りる。監督のスティーヴン・R・モンローにしろ脚本のフィリップ・ヴァイダルにしろ聞かん名だ。題材的にもオレとしてはあまり興味のないジャンルだ。
 拉致された9人の男女が館に閉じこめられる。スピーカーからショーの主催者を名乗る男からメッセージが流れる。
「ここから生きて出られるのは一人だけ。賞金は500万ドルだ」
 一組の夫婦を除けば見知らぬ者ばかり。最初は協力して生き抜こうとするが、閉鎖空間のストレスや人間関係から次第に憎悪が高まり、ついに一人目の死者が出る。

 デニス・ホッパーは神父役。でもデニス・ホッパーだとなにか裏がありそうだ。あるのかな、あるのかな、やっぱりありそうだよな。うーむ。どうなのか興味がある人は実際に観てもらうとして、取りあえず終盤で拳銃を振り回す辺りがやはりデニス・ホッパー。デニス・ホッパーファンならば抑えておきたい作品である。
 館のセットは白を基調とした無機質なもの。一見清潔感がありながら、登場人物を絶望に陥れる背景として機能している。映画の大半はこの館の中だけで進行するので意外に低予算なのだろう。俳優もデニス・ホッパー以外はあまり見ない顔ばかり。だからこそ、誰が生き残るかというスリルも増す。
 連想したのは『CUBE』だ。閉鎖空間に閉じこめられ、そこからの脱出と膨れあがる憎悪がテーマという点など近い物がある。『SAW』シリーズにも似てるか。ラストも似ていると思いきや、『ナイン』にはさらなるオチがある。さらなる絶望感と共に思い出したのは、『空飛ぶモンティ・パイソン』の牛乳配達人のスケッチだった。なんでや。
 冒頭近くで「だいたいこんな展開かな」と思ったのとさほど違わぬ展開が繰り広げられ、目新しさは感じられない。人物描写は類型的で、様々な職業や黒人のラッパーも一人いるがあまり上手に活用されているとは言えない。だれることなくラストまで観られたが、どうということのない出来。自棄になった9人が酒を飲んで宴会(?)を始めるシーンが好き。
 英語音声のみなので、吹替派の人は要注意。

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