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『ボーン・アルティメイタム』 終着点。そして出発

B0011XVU8G.jpg『ボーン・アルティメイタム』(2007) THE BOURNE ULTIMATUM 115分 アメリカ

監督:ポール・グリーングラス 製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ポール・L・サンドバーグ 製作総指揮:ジェフリー・M・ワイナー、ヘンリー・モリソン、ダグ・リーマン 原作:ロバート・ラドラム 脚本:トニー・ギルロイ、スコット・Z・バーンズ、ジョージ・ノルフィ 撮影:オリヴァー・ウッド 編集:クリストファー・ラウズ 音楽:ジョン・パウエル
出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン、パディ・コンシダイン、エドガー・ラミレス、ジョーイ・アンサー、コリン・スティントン、アルバート・フィニー、ジョーン・アレン

 もはやロバート・ラドラムの原作まるで関係ねーっ!
 ま、それは別段気にならないが、アクションシーンのカットが細かくてしかもガクガク揺れる手持ちカメラでアップの連続。観ていてちょっと疲れる。全て計算ずくで構築されているから迫力があるが、下手な人がスタイルだけ真似したら悲惨な出来になるだろう。
 伝説のテロリストとの戦いもなく、ジェイソン・ボーンの自分探しとCIAが行ったトレッドストーン作戦などへの告発。考えてみると意外と物語のスケールは小さい。リアルさとのトレードオフということかな。ただ、リアルだからスゴイ、リアルだから面白いというのは違うと思う。それは何を描くかという手段であって、リアルに描くこと自体が目的ではないはず。
 ボーンの格闘戦はどこかで観たことがあると思ったらスティーヴン・セガールのそれだ。実戦で隙が生じるような大技は使いづらいだろうから、地味だが確実に決めるセガールアクションはやはり最強なのだろう。
 ひたすら緊張したシーンの連続なので単調に感じる部分はある。もう少し緩急が欲しかった。必要なシーン以外はすべて切り落としているが、遊びのシーンを入れても良かったのでは。いや、それではジェイソン・ボーンシリーズではなくなってしまうか。
 シリーズ三作とも実に面白くて充実していたが、個人的好みとしては真面目すぎるのが数少ない欠点。

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