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『ゴースト・ハウス』 家と家族とヒマワリ畑

B000W05NWS.jpg『ゴースト・ハウス』(2007) THE MESSENGERS 90分 アメリカ/カナダ

監督:オキサイド・パン、ダニー・パン 製作:サム・ライミ、ロブ・タパート、ウィリアム・シェラック、ジェイソン・シューマン 製作総指揮:ネイサン・カヘイン、ジョー・ドレイク 原案:トッド・ファーマー 脚本:マーク・ホイートン 撮影:デヴィッド・ゲッデス 編集:ジョン・アクセルラッド、アルメン・ミナジャン 音楽:ジョセフ・ロドゥカ
出演:クリステン・スチュワート、ディラン・マクダーモット、ペネロープ・アン・ミラー、ジョン・コーベット、エヴァン・ターナー、セオドア・ターナー、ウィリアム・B・デイヴィス、ブレント・ブリスコー、ダスティン・ミリガン、ジョデル・フェルランド

 シカゴから田舎に娘と息子の子供二人を含む一家が引っ越してきた。ある問題を数年間引きずっていて、心機一転まき直しでヒマワリを育てる農業を始めるつもりだ。
 古びた農家。不気味なカラスの群れ。いくら洗い落としてもまた浮かび上がる壁のシミ。そして家の中にいる“何か”。大人たちにはほんの少しだけ違和感を感じるだけだが、言葉を失った幼い息子だけがその姿を観ることが出来る。そして物語は進み、観客は原題の『THE MESSENGERS』の意味を知ることとなる。
 わっと怪物やオバケを登場させることなく、ベッドにカバーを掛ける時にふわっと広げたシーツの下に足が二本突っ立っているとか、天井を奇妙な女性が虫のようにへばりついて蠢いているなど、和製ホラーの影響があるのではないだろうか。と思ったら、監督は『the EYE 【アイ】』などを撮った香港出身のオキサイド&ダニー・パン兄弟だった。アジア的感性で共通した点があるのかもしれない。いきなりバサッと殺して血がほとばしるのではなく、ジワジワと描写を重ねて怖がらせていく感覚は怪談話に近い物がある。
 時間が90分と短いせいか、駆け足で語られるストーリーだが、家族間の葛藤はちゃんと描かれている。主人公である少女が田舎で知り合ったボーイフレンドが活用されていないことや、普通ならば地元で語られているはずの家にまつわる因縁話がほとんどないことなどは残念だが、結局この映画は“家族”と“もう一つの家族”の物語だと言うことだ。
 主人公のハイスクールぐらいの少女が可愛いなと思っていたら、『パニック・ルーム』でジョディ・フォスターの娘を演じていたクリステン・スチュワートだったんでびっくり。えー、ついこの間はあんなに小さかったのに。小学校高学年ぐらいだったろ。
 あと、父親役のディラン・マクダーモットが相変わらず濃い。
 ストーリーはどこかで観た印象で少々ありきたり。和製ホラー風の演出も今ではありきたりになってしまった。だが出演者の顔ぶれも良く、音楽も効果的。全体的には好印象で、なにより主人公の弟で無邪気な顔で“何か”を指さす幼児を演じた子役が上手い。

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