『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』(2007) THE CONTRACTOR 119分 アメリカ
監督:ジョセフ・ラスナック 製作:ルディ・コーエン 製作総指揮:ロルフ・ディール、ヘンリク・ヒュイッツ 原案:ロバート・カッツ 脚本:ロバート・フォスター、ジョシュア・マイケル・スターン 撮影:ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ 音楽:ニコラス・パイク
出演:ウェズリー・スナイプス、レナ・ヘディ、チャールズ・ダンス、ラルフ・ブラウン、ヴェリザール・ビネヴ
ウェズリー・スナイプスというとB級アクションというイメージだが、そもそもは大学で演劇を専攻した俳優だ。趣味のマーシャルアーツにのめり込んだこともあってか、出演作はどんどんアクションへの傾向が高まり現在に至る。
でも、「俺はアクションだけじゃないんだぜ」と言わんばかりなのがこの『ウェズリー・スナイプス ザ・シューター』だ。『ザ・シューター 極大射程』から露骨にパクったタイトルで原題のTHE CONTRACTORとはまるで関係ないな。ウェズリー・スナイプスは序盤で大物テロリストを狙撃するが、これ以降はまったく狙撃は関係なしに物語は進む。現地のスコットランドヤード警察と、ウェズリー・スナイプスを雇ったCIAの双方に追われる彼を救ったのは一人の嘘つき少女だった。
この少女とウェズリー・スナイプスのやり取りと次第に芽生えてくる心の交流がメインとなる。少女がやたらとウェズリー・スナイプスに関わろう関わろうとしてくるのがちょっと嘘くさかったが、彼女が負っていた心の傷がその原因と分かると、こちらの印象も変わってくる。ただし、ドラマとしての出来はさほど良くない。ひょっとしたら『レオン』っぽいのをやりたいのかなとも思ったりするが、演出と脚本の力不足。
アクションの量は少ないし、質としても大したことがないので、アクション映画としては平凡。画面がコマ落とし状になったり、わざとピントをぼかしてみたり、やたらとカメラがぶれまくったり小細工的映像が正直うっとうしい。ホテルの厨房に怒りまくった悪党がショットガン片手に乗り込んでくる銃撃戦は悪くない。
ラストのオチは不要かと思ったが、始終無愛想だったウェズリー・スナイプスが微笑むあの笑顔でOKだ。