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『ザ・スナイパー』 ジョン・キューザックパパ奮闘す

r087987922L.jpg『ザ・スナイパー』(2006) THE CONTRACT アメリカ

監督:ブルース・ベレスフォード 製作:ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、アヴィ・ラーナー、ダニー・ラーナー、アンドレアス・シュミット、レス・ウェルドン 製作総指揮:ボアズ・デヴィッドソン、ダニー・ディムボート、アンドレアス・グロッシュ、アヴィ・ラーナー、ロリー・マクレアリー、トレヴァー・ショート 撮影:ダンテ・スピノッティ 音楽:ノーマンド・コーベイル
出演:ジョン・キューザック、モーガン・フリーマン、ジェイミー・アンダーソン、アリス・クリーグ、ミーガン・ドッズ、コーリイ・ジョンソン

 なんというか、微妙。
 決して駄作ではないのだが、この脚本でどうやってジョン・キューザックやモーガン・フリーマンの出演を取り付けたのかが分からない。監督がブルース・ベレスフォードなので、モーガン・フリーマンは『ドライビング・Missデイジー』絡みかもしれないが、そのブルース・ベレスフォードの演出はいつものことながら冴えが足りない。狙撃シーンはちょっとだけあるが、この『ザ・スナイパー』という邦題はどうよ、とかジョン・キューザックの息子役の少年はジョン・マルコビッチに似ている。などなど、微妙だ。

 乳ガンで妻を亡くしたジョン・キューザックが、そのためか心が離れつつある息子を、自分は苦手だが息子が好きなキャンプに誘う。キャンプといってもアメリカ人のキャンプなので、大平原、密林、断崖絶壁、滝、岩だらけの場所などなどガキが学校のキャンプで行った場所なのに難易度高けー。高尾山登りぐらいにしときなさいって。
 そこで苦楽をともにすることで親子の絆を取り戻そうというのだ。だが、待っていたのは要人の暗殺計画を実行中のプロの犯罪者グループ。たまたまそのボスであるモーガン・フリーマンを捕まえたはいいが、周りに助けを求める相手とて無く、携帯電話も圏外の大自然の中を父子はどうやって生き抜くのだろうか。

 モーガン・フリーマンはまったくの善人役よりも、この作品や『アウトブレイク』などクセのある役の方がオレとしては好みだ。やっぱベストは『ドリーム・キャッチャー』の軍人かな。
 ジョン・キューザックは小市民役を好演。最初は事態の急転におろおろしていたが、次第に頼もしくなってくる。もちろんジョン・キューザックなりの頼もしさなので、悪人をバッタバッタとなぎ倒すようなことはないのがうれしい。ジョンも思春期の子供を持つ親の役をやるようになったか。主演デビュー作の『シュア・シング』(1985)の時点ではヤツも10代だったんだけどなぁ。つーか、アメリカでは出ているんだから、日本でも『シュア・シング』のDVDとっとと出せ。

 ジョン父子を脅したりすかしたりしながら脱出の機会を狙うモーガン・フリーマンは、修羅場をかいくぐってきた男だ。悪党なりの筋は通すが、最後まできっちり悪党。下手に改心するとかではなく、ここは良かった。だが面白い映画だったかといわれると、やっぱ微妙。日本劇場未公開にも納得。

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