『デッドロック II』(2006) UNDISPUTED 2 98分 アメリカ
監督:アイザック・フロレンティーン 製作:ボアズ・デヴィッドソン、デヴィッド・ヴァロッド 製作総指揮:ボアズ・デヴィッドソン、ケヴィン・ケイシャ、アヴィ・ラーナー、トレヴァー・ショート、ジョン・トンプソン 脚本:ジェームズ・タウンゼント、デヴィッド・N・ホワイト 撮影:ロス・W・クラークソン 音楽:スティーヴン・エドワーズ
出演:マイケル・ジェイ・ホワイト、スコット・アドキンス、ベン・クロス、イーライ・ダンカー、マーク・イヴァニール、ケン・ラーナー
ロシアの刑務所でマフィアによる囚人同士の賭試合が行われていた。不敗のチャンピオン・ボイカがあまりに強すぎて儲けが少なくなってしまったマフィアは、CM撮影のためにロシアを訪れていたアメリカ人の元ヘビー級チャンピオンに麻薬不法所持の罪を着せて刑務所へ送り込む。最初は試合を拒むチャンピオンだが、次第に追い詰められていき、ついにはリングへと登る。
チャンピオンは連戦無敗の男だが、後に身を持ち崩して薬物依存などでアメリカの刑務所で服役もしたという設定。マイク・タイソンがモデルだろうか。傲慢で他人のことなど考えず、自分さえ良ければいいと言う男が、成長していく様を描いた映画である。
とにかく燃えますよ。2008年になってから観た作品の中では『デッドロック2』がベストですよベスト。つってもまだ2月になったばかりですが。
なかでも好きなのが、懲罰として雪の舞う中庭に一晩縛り付けられたままのチャンピオンの前に、翌朝になって房から出てきた囚人の中の3人が足を止めるシーン。一人は自分がまとっていた毛布でチャンプの身体を覆い、一人はポケットボトルに入ったウオッカを。その事を知った所長が「誰が懲罰の邪魔をした。これをやったヤツは前へ出ろ」と怒鳴り、3人は前へ出る。だが、顔を見合わせていた残りの囚人たちも……。
こう描いて欲しいと思うところをちゃんとそう描いてくれて、予想は付いているんだが、だからこそ嬉しい。主人公やライバル以外の囚人について描かれるシーンはここぐらいだが、これでもう充分やってくれたとオレは納得する。
チャンプの二人目のセコンドになるのは元特殊部隊隊員で今は下半身不随になって車椅子に乗った囚人ニコライ。そのニコライに焦点を当て、それを見守るチャンプというラストも泣けるなぁ。ニコライは刑務所の地下に籠もっているため途中まではクロット(ロシア語でモグラという意味らしい)と呼ばれていたが、チャンプと信頼関係を結んだ時点で、「オレのことはニコライと呼べ」ってのがまた燃える。一人目のセコンドのエピソードも良いぞ。
チャンプ、ライバルともにガチガチの筋肉質でヘビー級とデカい。格闘スタイルは足技ありの立ち技系が基本だが、マウントポジションでの顔面タコ殴りや腕・足への関節技など寝技もある。強い者が勝ち、弱い者が負けるってのが全てだ。通常速度のアクションが同カットのままスローモーションになったりする演出が気に入った。VFXの助けもあるのだろうが、蹴りを中心に難易度が高そうな技が頻出して、格闘映画としての見応えはもちろんばっちしだ。浴びせ蹴りを放つが、左足の蹴りが外れるてしまったため、そのまま空中で右足に反動を付けて蹴るコンマ数秒の技は、いくら実戦ではなく振り付けがある映画のアクションとはいえ見入ってしまう。重量級なのに動きが実に機敏だ。
決め技が派手な打撃系ではなく膝への関節技ってのもいいねぇ。
コメント (2)
これは面白そうですね。さっそくレンタルしてみます。楽しみ。
Posted by: けん | 2008年02月24日 11:00
日時: : 2008年02月24日 11:00
新作でレンタル期間が短いのに、返却までに二度観ましたからね。重量級のファイターが繰り出す技の数々と刑務所ドラマ。やはり刑務所物にはハズレが少ないですね。てなわけで今日はジャック・ベッケルの『穴』を観てました。『デッドロック』シリーズや『プリズン』とはずいぶん趣が違いますが。
Posted by: 東森時音 | 2008年02月24日 19:19
日時: : 2008年02月24日 19:19