『デッドロック』(2002) UNDISPUTED 96分 アメリカ
監督:ウォルター・ヒル 製作:デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ブラッド・クレヴォイ、アンドリュー・シュガーマン 製作総指揮:ボアズ・デヴィッドソン、ダニー・ディムボート、アヴィ・ラーナー、サンドラ・シャルバーグ、トレヴァー・ショート、ウェズリー・スナイプス、ジョン・トンプソン、ルドルフ・G・ワイスマイヤー 脚本:デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル 撮影:ロイド・エイハーン二世 音楽:スタンリー・クラーク、TQ
出演:ウェズリー・スナイプス、ヴィング・レイムス、ピーター・フォーク、マイケル・ルーカー、ジョン・セダ、ウェス・ステューディ、フィッシャー・スティーヴンス、デイトン・キャリー、エイミー・アキノ
レンタル屋の新作コーナーで『デッドロックII』を借りたときに、右端に一本だけあったのがこの『デッドロック』。そりゃ2があるんだから1もあるよな。なんてことをいうと、「『ファンタスティック・フォー』の1~3作目はレンタルしてますか」と使い古されたネタを言い出すヤツがいるが、オレにとっては映画界最大のミステリーと称される『トランザム7000』シリーズの『トランザム』から『トランザム6999』までの消失してしまったフィルムの方が重要だ。
ともあれ、2の方は新作と言うことで1泊レンタルだったので先に観て、一週間レンタルの1を翌日観た。タイトルだけ使った全く関連がないパターン化と思っていたが、ストーリー的には“一応”繋がっていないこともないこともないこともないこともない。あれ、あるの?ないの?
ヘビー級チャンピオンのボクサーであるアイスマンがレイプの罪で刑務所に送られてくる。間違いなくマイク・タイソンがモデルだろう。その刑務所では囚人同士のボクシング試合が行われていて、連戦無敗の塀の中のチャンピオン・モンロー(ウェズリー・スナイプス)がいた。熱狂的なボクシングファンで同じく囚人の老マフィア(ピーター・フォーク)が夢の対決を見たさにプロモーターとして裏で動き、所長を脅迫するなどしてついに試合が開催された。
アイスマンとモンローが両看板のともに主役というスタイルだ。ストーリー的にはモンローの方がより主人公なのだが、その割に出番が少ない。ではアイスマンはどうかというと、チャンプを鼻にかけて他の囚人を見下す嫌なヤツなのであまり好感は持てない。それにウェズリー・スナイプスはいつものごとく「オレって格好いいだろ。クールだろ。セクシーだろ」と全身で主張している。今ひとつのめり込めなかったのはその辺りも要因となっているだろう。
近年のウォルター・ヒル作品としては悪くない。あれこれややこしい話はあまりなく、終盤の試合に向けて物語はストレートに進んでいく。刑務所の中に檻として作られたリングの中でひたすら本気の殴り合い。ボクシングシーンに特筆すべき演出はないが、結構燃える。「「オレこそチャンピオンだ!!」」
すっかり周りから嫌われたアイスマンが、食堂で食事中に他の囚人たちがコップでテーブルを打ち鳴らし始めるシーンでの看守長(マイケル・ルーカー)がぼやく「こいつら、刑務所映画の見過ぎだよ」には笑った。ピーター・フォークやマイケル・ルーカーなど脇役のキャスティングが嬉しい。
でも個人的には1より圧倒的に2だな。