『プリズン』(2006) FURNACE 86分 アメリカ
監督:ウィリアム・バトラー 製作:スコット・アロンソン 脚本:ウィリアム・バトラー、アーロン・ストロンゴーニ 音楽:ヴィオレル・セルゴヴィチ
出演:マイケル・パレ、ケリー・ステイブルズ、ヴィクトリア・ヘスター、ジェニー・マクシェーン、ジャ・ルール、トム・サイズモア、ダニー・トレホ、リチャード・カウル、フランク・ナップ・Jr
ずいぶんご無沙汰なマイケル・パレなんで借りてきた。出演者にはトム・サイズモアやダニー・トレホの名前もあり、ある意味豪華。
DVDをプレーヤーにセットして再生を始めると、まずは新作案内から始まる。むむ、このラインナップは……くわっ、あのアルバトロスが販売した作品だったか。若干のピンチを感じつつ本編が始まった。警官っぽい制服を着た男が車を運転している。ハンドルを握った手の内、左手はダッシュボードに隠れて見えない。そして男がハンドルを切ったとき、左手が観客の目にさらされる。小指と薬指が欠落していて、ろくに手当もしてないようで血まみれの包帯が巻かれているだけ。ここで、「おおっ」と感じた。平凡と思えたところから一気に不気味さを感じさせ観客の視線を掴んでいる。意外といけるんじゃねぇ?
数百年の昔から、行方不明者や謎の事故が多発した土地。現在ではそこにブラックゲート刑務所が建てられているが、そこでも不可思議な事件は起こり、所内で刑務所長が死亡しその娘が行方不明になったこともあるという。オープニングの男はそこの看守で、家に帰って来るなり妻に声もかけずにバスルームに閉じこもると、ピストルで頭を吹き飛ばして自殺した。よその刑務所から多数の囚人が護送されるため、火災によって長い間閉鎖されていた棟の改修に着手したばかりなのだが、看守はそこで何かを見てしまったらしい。そして、呪われた刑務所でまた殺戮が始まった。
マイケル・パレは刑事役。単なる自殺事件とは思えず、刑務所へ出向いて捜査を始める。顔に余分な贅肉が付いてしまって、顔つきが『ロッキー・ザ・ファイナル』のスタローンの様な感じ。苦労が顔に出ているのかなぁ。苦労してるだろうなぁ、この人は。だが、あのニヒルかつセクシーな目つきだけは変わっていない。芝居は相変わらずの一本調子だが、これが持ち味とも言える。
黒人の囚人としてジャ・ルールが出ている。セガールの『奪還 DAKKAN アルカトラズ』(2002)で「アーイだぜ」とか言ってセガールの親友である囚人を演じていた人だな。囚人役似合うなー。
そして同じく囚人役のダニー・トレホ。この人もほんと犯罪者役が似合う、というか俳優になる前は実際に刑務所に収容されていたこともある本物の犯罪者なんだよな。だが、この作品ではあまり活躍しないのが残念。あの風貌がスクリーンにいるだけで映画の雰囲気が締まるのは確か。
ホラーとしては怨霊が祟って殺人を起こしていくタイプ。チラッチラッと画面の端や背後を通り過ぎるだけで、なかなかはっきりと姿を現さない。『リング』の貞子や『呪怨』シリーズなど、和製ホラーの影響があるのではないだろうか。火事によってすっかり荒れ果ててしまった棟や怨霊の映像など雰囲気作りは悪くない。
エンドクレジットが始まってもすぐに停止ボタンを押さないこと。しばらくしたところでちょっとしたオマケがある。
コメント (2)
マイケル・パレはストリート・オブ・ファイヤーだけです。その位 トム・コーディーの役がはまってました。今も頑張っているんですね。借りてみます。
Posted by: けん | 2008年02月23日 15:25
日時: : 2008年02月23日 15:25
けんさん
演劇には全く興味が無く、レストランで働いていたところをプロモーターに見いだされて、俳優への道へと進んだそうですから正直大根ですね。『ストリート・オブ・ファイヤー』ラストの対決撮影現場ではウィリアム・デフォーがかなりいらついていたとか。
B級アクションを中心に出演していて、出演作は多いですよ。相変わらずの大根ぶりですが、トム・コーディに魅せられた者としてはどうしても応援したくなります。映画の大半はほんとにトホホ……ですけどね。
Posted by: 東森時音 | 2008年02月23日 22:36
日時: : 2008年02月23日 22:36