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『ラッシュアワー3』 対峙、エッフェル塔

B000ZFTN6W.jpg『ラッシュアワー3』(2007) RUSH HOUR 3 100分 アメリカ

監督:ブレット・ラトナー 製作:アーサー・サルキシアン、ロジャー・バーンバウム、ジェイ・スターン、ジョナサン・グリックマン、アンドリュー・Z・デイヴィス 脚本:ジェフ・ナサンソン 撮影:ジェームズ・ミューロー プロダクションデザイン:エド・ヴァリュー 衣装デザイン:ベッツィ・ハイマン 音楽:ラロ・シフリン
出演:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之、ノエミ・ルノワール、マックス・フォン・シドー、イヴァン・アタル、工藤夕貴、ロマン・ポランスキー、ジュリー・ドパルデュー、チャン・チンチュー、ツィ・マー

 シリーズもついに第三作。気心の知れたスタッフとキャストで映画はテンポ良く進み、中国系マフィアの謎を追って大西洋を渡りジャッキーとクリス・タッカーはパリへと降り立つ。真田広之と工藤夕貴などを敵に回して、どう立ち向かうかデコボココンビ。

 とにかく、パリでジャッキーたちが乗ったタクシーの運転手が最高です。この人はこのシーン限りではなく再登場して欲しいなと思っていたら、こちらの予想以上に活かしてくれた。『TAXi』シリーズじゃないが、フランスのタクシードライバーは舐めたらいかんですよ。奥さん役は意味なくジェラール・ドパルデューの娘ジュリー・ドパルデュー。
 マックス・フォン・シドーの矍鑠たる姿も嬉しい。腹に一物ありそうなジジイを楽しげに演じている。オレが観たのは『マイノリティ・リポート』(2002)以来か?もうそろそろ80歳らしいが、100まで生きれば後20年。まだまだ出演してくれ。
 ジャッキー・チェンといえば石丸博也というわけで、日本語吹き替えで観たのだが、真田広之の吹き替えが真田広之ではない。色々事情はあるのだろうが、違和感が強かった。せめて、もうちょっと声質が似ている人にして欲しかった。石丸ジャッキーと誰かさん真田広之とを比べて石丸ジャッキーを選んだわけだが。

 途中でケンカ別れしたジャッキーとクリス・タッカーだが、ジャッキーは黒人が好むフライドチキンを、クリス・タッカーはチャイニーズ・フードを食べている。人種は違えど、長年の付き合いで命を預け合ったこともある二人はとっくにブラザーなのだ。サミュエル・フラーの『裸のキッス』(1964)の冒頭を思わせるシーンもあったりして、だらけてみている暇はなかった。
 アクションシーンは意外と少ないが、アクション映画よりもまずジャッキーとクリス・タッカーの掛け合いによるコメディ映画が先になっているのだろう。そのアクションシーンの目玉がジャッキー・チェン対真田広之の夢の対決とあっては、オールドファンは期待せずにはいられないだろう。素手での格闘ではなく、刀によるチャンバラなのが残念だが、この日をどれだけ待ったことか。二人とも全盛期の動きと比べるとさすがに落ちているが、それを補う貫禄がある。やっぱ真田広之は格好いいわ。オレにとってはまず何よりも『伊賀のカバ丸』や『コータローまかりとおる!』の真田広之なんだけどね。

 パリの空港に到着したジャッキーとクリス・タッカーを捕まえて部下に電話帳でブッ叩かせている役人がロマン・ポランスキー。あの映画監督のロマン・ポランスキーだ。自分の初期監督作品でもちょくちょく顔を出す出たがりだったとはいえ、あんた何しとんねん。『TAXi4』でも警官が容疑者を電話帳でブッ叩いていたが、なんでもダメージが強い割にアザなどの傷跡が残らないので尋問には便利らしい。というか、拷問ですな。

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