『ディテクティヴ』(2006) UNTIL DEATH 113分 アメリカ
監督:サイモン・フェローズ 製作:モシュ・ディアマント 製作総指揮:ダニー・ディムボート、ジョン・トンプソン、アヴィ・ラーナー、ボアズ・デヴィッドソン、ウィリアム・ファイファー 脚本:ダン・ハリス、ジェームズ・ポートルース 撮影:ダグ・ミルサム 音楽:マーク・セイフリッツ
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ウェス・ロビンソン、スティーヴン・レイ、セリーナ・ジルズ、マーク・ダイモンド、ウィリアム・アッシュ、スティーヴン・ロード、ゲイリー・ビードル、C・ゲロッド・ハリス、バフィ・デイヴィス
ジジイ、カッケエェ。ジジイの登場シーンだけでオレは満足だよ。歓声をあげちまったよ。この映画の全てを認めるよ。
このところ、なかなか充実した作品が多いジャン=クロード・ヴァン・ダム。今作では人間として悩み傷つく麻薬捜査官を演じている。昔ならば、「ヴァン・ダムに悩むとか似合わないでしょ」だったが、年齢を重ねて顔にシワも出てきたヴァン・ダムが、結構味があるんだな、これが。
捜査に入れ込むあまり、妻のことも顧みず、アルコール依存症だけではなくついにはヘロイン中毒になってしまった主人公が、麻薬密売の大物によって頭を撃たれ、命は取り留めた物の、昏睡状態に陥ってしまう。そして半年あまり後、ようやく意識を取り戻し、リハビリなどの中でかつての自分を省みる。後悔と反省によって彼は不自由な足で新しい一歩を踏み出す。だが、麻薬密売組織が彼のことを放っておくはずはなかった。
格闘アクションや銃撃戦はひかえめで、一匹狼という古いタイプの刑事が全てを失ってしまい、そこから再生していく物語。
舞台はニューオリンズで、階数が低めの建物が建ち並ぶ光景は、同じくヴァン・ダム主演の傑作『ハードターゲット』を思い出させる。
前半でのヴァン・ダムの髪型が少しパーマがかかっていて、しかも無駄に長いもみ上げ。クリント・イーストウッドの『ダーティーハリー』をイメージしているのか?敵役がキャラハンという名前だったりするしな。
妙に凝ったカメラワークがあるが、作中では浮いている。監督のサイモン・フェローズはウェズリー・スナイプスの『7セカンズ』などを撮っている人だが、この人自体は上手いとは思わない。