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『ダーククリスタル』 クリスタルの欠片

B000UO9WMS.jpg『ダーククリスタル』(1982) THE DARK CRYSTAL 93分 イギリス

監督:ジム・ヘンソン、フランク・オズ 製作:ジム・ヘンソン、ゲイリー・カーツ 製作総指揮:デヴィッド・レイザー 原案:ジム・ヘンソン 脚本:デヴィッド・オデル 撮影:オズワルド・モリス 音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:スティーヴン・ガーリック、リサ・マックスウェル、ジム・ヘンソン、パーシー・エドワーズ、ビリー・ホワイトロー
ナレーター:ジョセフ・オコナー

 ライトファンタジーだった『ラビリンス』に対し、こちらの『ダーククリスタル』は本格派ファンタジー。人間は一切登場せず、全てマペットで演じられている。ただ、厳密には主人公のエルフ風の種族ゲルフリン族の少年ジェンが走る姿などは、遠くからのショットで特殊メイクをした人間が演じている。

 世界を司るクリスタルの一部が欠けてしまい、それ以降は善の種族と悪の種族が登場した。そして、悪の種族は世界を支配すべく、破壊と混沌を推し進めていた。
 主人公のジェンが属するゲルフリン族は、悪の種族によって滅ぼされ、生き残っているのはジェンだけだ。そのジェンが、世界を救うべく、クリスタルの欠片を手に入れて、クリスタルを完全な形に戻すべく旅に出る。
 マペットで作り出された様々な生き物を観ているだけで面白い。不細工な賢者や、人間が衣装を被って竹馬を足と手に付けたランドストライダー、カブトムシ風の悪の手下など様々だ。とにかく手間と知恵を集めて、作られたのが感じられる。なんでも数年がかりでようやく完成されたそうだ。
 当時、この世界観を映像化しようとしたら他にはアニメしかなかっただろう。
 善の種族と悪の種族が対になって動いているので、ラストは予想できてしまうが、より完全な存在というラストは予想できてしまうが、ファンタジーにはありがちなのでまぁいいだろう。
 ゲルフリン族の生き残りはジェンだけだと思われていたが、ちゃんとキーラという少女が登場する。エルフ風だから線が細く、時に羽を生やして空を飛ぶ。しかも可愛い。萌えキャラ?
 善の種族にはリーダーである司祭がおり、その声を演じているのはジム・ヘンソン自身。それと主人公ジェンの操演も担当している。
 共同監督は朋友フランク・オズ。彼にとって初監督作品となる。最初はマペット系映画を監督していたが、現在では一般映画に移行して活躍している。

 登場するマペットが魅力的なのに対し、ストーリーが若干弱い。特に重苦しい雰囲気が強いので、子供には少々難しいのではないだろうか。大人が考える以上に、子供の理解力というのは強いから、大丈夫だろうが。
 その反省も含めて、『ラビリンス』ではコメディ色が強くなったのではないかと推測する。

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