『ウィロー』(1988) WILLOW 127分 アメリカ
監督:ロン・ハワード 製作:ナイジェル・ウール 製作総指揮:ジョージ・ルーカス 原作:ジョージ・ルーカス 脚本:ボブ・ドルマン 撮影:エイドリアン・ビドル 音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ワーウィック・デイヴィス、ヴァル・キルマー、ジョアンヌ・ウォーリー、ジーン・マーシュ、パトリシア・ヘイズ、ビリー・バーティ、パット・ローチ、ギャヴァン・オハーリヒー
アナログSFX全盛期に撮られたファンタジー映画。今だったら、暴れ回る双頭の怪物はCGになるんだろうな。モーフィングによる変身シーンがあるので、一応CGは使ってるのか。当時はこの程度のCGでも大興奮したもんだ。
主人公のウィローは小人族の一人で魔法使いを目指している。だが、魔法使いへの弟子入りはなかなかかなわず、代わりに手品をやっている。
ある日、人間族の赤ん坊が川辺に流れ着いた。多種族と関わり合いを持たないことにしている小人族は、ウィローら数人に人間の国に赤ん坊を届けることにする。
小人族を演じているのが、実際に小人症の人々。テリー・ギリアムの『バンデッドQ』でも小人を小人症の人が演じていた。というか、同じ人もいたな。
そのまんまなキャスティングだが、小人症を障害と見なさず、映画俳優の一つの取り柄として使っている。日本で小人役を小人症の人に演じさせたら、「差別だ」と声が上がるだろうが、それは逆差別なのではないだろうか。
『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987)では、巨人症のアンドレ・ザ・ジャイアントを巨人役で使っているが、これはOKなんだろうか。ミゼットプロレス(小人プロレス)は駄目で、巨人症のアンドレやジャイアント馬場が戦うプロレスはOKというのは、どこか間違っている気がしてならない。
『スターウォーズ』のR2D2もラジコンモデルだけではなく、ベトナム戦争で両足を損傷した人が中に入って操作しているシーンもあるらしい。『サイレント・ランニング』のロボットだともっと分かりやすいが、自分のハンディキャップを逆に特徴として使っているんで、人から「差別だなんだ」と言われるようなことじゃないと思うが。
海外ではダウン症の俳優もいて、ダウン症の人を演じてるぐらいだ。
無頼の騎士ヴァル・キルマーが剣を振り回しての大活躍。てっきりこいつが主人公だと思って観に行ったが、格好いい半分、お間抜け半分のバカキャラ。
小人族よりもさらに小さい、言ってみれば一寸法師族とでも言える連中が出てくるが、こいつらは極小人症の俳優を使い……いや、これはさすがにSFX。
主人公たちの足元をうろちょろする様が見事に映像化されている。
ストーリーは悪からお姫様(赤ん坊)を守るという単純なものだが、勢いがあるので最後まで一気に観ることが出来る。