『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993) THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS 76分 アメリカ
監督:ヘンリー・セリック 製作:ティム・バートン、デニーズ・ディ・ノヴィ 原案:ティム・バートン 脚本:キャロライン・トンプソン 撮影:ピート・コザチク 音楽:ダニー・エルフマン
出演:クリス・サランドン、キャサリン・オハラ、ウィリアム・ヒッキー、ダニー・エルフマン、ポール・ルーベンス
“ハロウィン”の王ジャックは、怖がらせるだけのハロウィンに満ち足りぬ物を感じ、森を彷徨っている内に、クリスマスの国に紛れ込む。白い雪が舞い散るそこは、人々がみんな笑顔で喜びに満ちあふれていた。
ハロウィンの国に戻ったジャックは、今年のクリスマスはサンタクロースを誘拐して自分がその代わりを務めることを決意する。ハロウィンの国の面々が作り上げるクリスマスとは、一体どんなものになるのだろうか?
公開当時は「ハロウィン」と言われてもピンとこなかったが、最近では関連イベントも行われるようになり、少しは知名度も上がった。個人的にはブギーマンが襲ってくる日と、子供にお菓子を配る日というイメージしかなかった。
“クリスマス前の悪夢”というホラー映画にしか思えないタイトルで、ファンタジーミュージカルを作り上げたのはティム・バートン。監督は務めていないが、ティム・バートン原案による世界観やキャラクターは紛れもなく彼の物だ。
色彩に乏しいハロウィンの国に対し、赤や緑の原色に溢れたクリスマスの国。ジャックが憧れてしまうのも無理がない。
全編を通してストップモーション・アニメーションで作られていて、人間は一切登場しない。色々なキャラクターが登場するが、中でもハロウィンの国の連中は、グロテスクだが愉快。電動車椅子に乗ったマッドサイエンティストは、考え事をしている最中に、頭のフタをあけて脳みそをポリポリと直接掻いているのには笑った。
ジャックの愛犬にして幽霊犬のゼロは鼻が真っ赤に輝いており、ジャックが乗るソリの先導役になってくれる。骸骨であるジャックが自分の骨を抜いて投げると、それを取ってくる遊びが大好きという、犬好きなオレのツボをくすぐる。
日本語吹替では歌の部分も吹き替えられているが、これが歌詞にも違和感がなくて、なおかつ歌も上手い。子供にもお勧め。
全身つぎはぎだらけのフランケンシュタインの怪物風の娘がジャックに恋していて、その思いをなかなか打ち明けられなかったが、ラストでは……ってんで、恋人たちにもお勧め。