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『ブルーサンダー』 最強の武装ヘリ

B000W7E638.jpg『ブルーサンダー』(1983) BLUE THUNDER 109分 アメリカ

監督:ジョン・バダム 製作:ゴードン・キャロル 製作総指揮:フィル・フェルドマン、アンドリュー・フォーゲルソン 原案:ダン・オバノン、ドン・ジャコビー 脚本:ドン・ジャコビー、ダン・オバノン 撮影:ジョン・A・アロンゾ 音楽:アーサー・B・ルビンスタイン
出演:ロイ・シャイダー、ウォーレン・オーツ、キャンディ・クラーク、マルコム・マクダウェル、ダニエル・スターン、ポール・ローブリング、デヴィッド・シェイナー、ジョー・サントス、ジェイソン・バーナード

『バタリアン』監督・脚本のダン・オバノンが原案・脚本を担当した作品。
 久しぶりに観直した。最後に観たのはテレビの洋画劇場だっただろうか。
 最新鋭武装ヘリ“ブルーサンダー”が悪と戦うと記憶していた。いや、事実そうなのだが意外と地味。どうやらテレビシリーズの『エアウルフ』とごっちゃになっているようだ。どうしてるんだろうか、ジャン=マイケル・ヴィンセント。

 公開当時、SFX大好き少年だったオレは、普通のヘリに外装を付けただけのブルーサンダーよりも、SFXで表現されたロス上空を飛ぶF-16を目当てで観に行った。ところが、F-16の出番はほとんどないのな。しかも役に立ってないし。
 いま観ると、ヘリ同士による空中戦に驚く。CGで実写並みの表現を出来た時代ではないので、ヘリはほとんどが実機。それがロス市街上空を飛び回る。万が一、操縦ミスで墜落したら、一般市民を巻き込んで大惨事だ。
 ブルーサンダーは、普通のヘリをベースに作ったものだが、パーツがもげて落ちたらこれまた惨事。
 撮影には細心の注意が必要だったはず。当局の許可を取るだけでも大変だったろう。9.11テロ以降、市街地での飛行はかなり厳しくなったそうなので、今では実現不可能だ。

 主人公(ロイ・シャイダー)は一般市民を巻き込みかねない戦法を取ったりして、ちょっとイヤなヤツ。
 そもそも、敵側の企み自体が、本来なら追っ手のヘリを数機撃墜したりビルにミサイルを撃ち込む騒ぎになるほど大した物じゃない。世界を滅ぼすとか、アメリカを支配するなど007シリーズの敵と比べたら小物も小物。
 陰謀としては現実的だが、もう一つの主役であるブルーサンダーが化け物ヘリなのだが、ストーリーがこぢんまりとしているのが残念。そのブルーサンダーも、悪役のマルコム・マクダウェルが操縦する機銃を付けただけの軍用ヘリに苦戦しているし。ブルーサンダーって意外と弱くないか?
 ブルーサンダーが一方的に勝ってばかりでは面白くないから、いっそのことテスト用に作られた色違いの0号機でも登場させて、ブルーサンダー同士の激しい戦いを観たかった。

マルコム・マクダウェル「よし、こうなったらあいつを使うぞ」
技術者「しかし、0号機は開発用で、実戦での使用を想定していません」
マルコム・マクダウェル「かまうものか。ブルーサンダーに勝てるのはブルーサンダーだけだ」
 うむ、これじゃマルコム・マクダウェルが主人公だ。

「俺はベトナム戦争で心に傷を負ったんだ」で無茶な行動をすべてOKとする主人公ってどーよ。
 そんなことを疑問に感じながらも、終盤の空中戦はやはり格好いい。

 ロイ・シャイダー、ウォーレン・オーツにマルコム・マクダウェルと、出演陣の顔ぶれもオレ的にはかなり豪華。ウォーレン・オーツはこれが遺作となった。

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