『北海ハイジャック』(1980) FFOLKES 100分 アメリカ
監督:アンドリュー・V・マクラグレン 製作:エリオット・カストナー 製作総指揮:モーゼス・ロスマン 原作:ジャック・デイヴィス 脚本:ジャック・デイヴィス 撮影:トニー・イミ 音楽:マイケル・J・ルイス
出演:ロジャー・ムーア、ジェームズ・メイソン、アンソニー・パーキンス、マイケル・パークス、デヴィッド・ヘディソン、ジャック・ワトソン、リー・ブロディ、ジョージ・ベイカー
舞台はイギリスは北海に建設された油田採掘基地。この基地がアンソニー・パーキンス率いる悪党どもによってハイジャックされた。
2500万ドルを要求してきたアンソニー・パーキンスは、時間までに金が引き渡されないと、基地を爆破すると伝えてくる。そうなっては、油田の経済的損失だけではなく、原油流出による環境汚染を含め、多大な損失を免れない。
そこで、イギリス政府はフリーの水上ハイジャック対策班のリーダーであるフォルクス(ロジャー・ムーア)を呼び寄せた。
刻々と期限が迫る中、男たちの静かな戦いが幕を開く。
監督はアンドリュー・V・マクラグレンだが、微妙なギャグなどイギリス色が強く出た作品となっている。
主人公フォルクスは筋金入りの女嫌いなのだが、その理由が、父を若くして亡くした母子家庭で、母親と五人の姉に囲まれて育った。10歳まで姉のお古を着て過ごしたのだ。
それだけではない。結婚してみたら、元妻にはこれまた五人の姉がいた。これでは、女嫌いになるのも無理がない。
さらに、その女嫌いのフォルクスを、ジェームズ・ボンドを始めとして、女好きな役が多いロジャー・ムーアが演じているところが面白い。
しかも、刺繍が趣味で、タバコ嫌い。猫が大好きときている。この変人ぶりを楽しめるかどうかで、評価は変わってくるだろう。
対するアンソニー・パーキンスは極悪非道の男。『サイコ』のノーマン・ベイツがあまりにもはまり役だったために、それ以降も神経病患者的なキャラクターが多かったアンソニー・パーキンスが、今回は強面のする残虐非道な悪党だ。
やられたと思わせて、それでいて実は……でしぶとい。
アクションを期待すると、少々物足りないかも知れないが、ある意味元祖『ダイ・ハード』
基本的には、アンソニー・パーキンスとロジャー・ムーアの頭脳戦がメインで、見せ場となる突入シーンはようやくとラストになってから。
敵側には日本人が二人いるのだが、ムーアの部下であるフロッグメンとの戦いでは、空手とかを使わずにあっという間にやられてしまう。ちと、情けなし。