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『スティーヴン・キング 8つの悪夢:アムニーのラストケース』 現実からの逃避

B000TZF99I.jpg『スティーヴン・キング 8つの悪夢:アムニーのラストケース』(2006) NIGHTMARES AND DREAMSCAPES: FROM THE STORIES OF STEPHEN KING オーストラリア/アメリカ

監督:ロブ・ボウマン 製作:マイク・ローブ 製作総指揮:ビル・ヘイバー、ポーラ・ワグナー 原作:スティーヴン・キング 脚本:エイプリル・スミス 撮影:ベン・ノット、ジョン・ストークス 音楽:ジェフ・ビール
出演:ウィリアム・H・メイシー、ジャクリーン・マッケンジー、トーリー・マセット、シグリッド・ソーントン

 主人公アムニー・クラウドは1938年のロサンゼルスに事務所を構える私立探偵。
 美人秘書と美人な依頼人、街を歩けば銃撃戦に巻き込まれる、まるでハードボイルド小説に登場するか絵に描いたかのような私立探偵だ。
 いや、彼は事実……

 普通ならばオチになるような話の展開が、中盤で明らかになる。そして、そこからがこの作品の真の始まりである。
 ある朝から、まったく変わってしまったアムニーの世界。そして彼の事務所に一人の男が訪れる。男はアタッシュケースから、一風変わったブリーフケースを取り出した。SONY、VAIOと書かれたそれはコンピューターというものらしい。そして、アムニー最後の事件が開始された。
 原作の短編小説の邦題は『アムニー最後の事件』となっている。『8つの悪夢』では『アムニーのラストケース』となっている。これはケースが入れ物のケースと事件のケースをかけたダブルミーニングとなっているからだ。
 どうでもいいことだが、原作ではSONYではなくて東芝のパソコンを使っている。ダイナブックか。型番はT-1000というから、液体金属で出来ているのかも知れない。
 ここからどのように話が進んでいくかは、観てからの、あるいは原作を読んでからのお楽しみ。微妙に違っているので、両方とも読んで観てがお勧め。
 アメリカ人も飛び降り自殺をする時は、靴を揃えて脱ぐのか。あれは日本の風習(風習って言うのか?)かと思っていた。
 そして、すべてを奪われたアムニーが、一風変わった復讐に取りかかる。

 1930年代後半のロサンゼルスの街並みが再現されている。劇場用映画ではなくテレビ用映画であることを考えると、充分すぎる出来だ。
 この作品でディクス3枚組の『8つの悪夢』のDISC1が終了。SFXにイギリスロケ、1938年の再現と実に充実した一枚だ。しかも、まだ二枚、エピソードにして五話が残っている。
 WOWOWで『バトルグラウンド』が放送されたのを観て、残りのエピソードの放送が待ちきれずに、レンタルで借りてきてしまったが、オレ正解。セル版も10月に出たばかりだが、定価で8,000円近くと高いんだよね。そのうち廉価版が出るかな?三枚組だから難しいか。

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