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『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』 季刊セガール通信

B000M4RERG.jpg『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』(2003) THE FOREIGNER 95分 アメリカ

監督:マイケル・オブロウィッツ 製作:カマル・アブクハタール、アンドリュー・スティーヴンス、スティーヴン・セガール、エリー・サマハ 共同製作:フィル・ゴールドファイン 脚本:ダーレン・キャンベル 撮影:マイケル・スロヴィス 編集:マイケル・クージ 音楽:デヴィッド・ワースト、エリック・ワースト 音楽スーパーヴァイザー:マイケル・ロイド
出演:スティーヴン・セガール、マックス・ライアン、アンナ=ルイーズ・プロウマン、ジェフリー・ピアース、シャーマン・オーガスタス、ハリー・ヴァン・ゴーカム、ゲイリー・レイモンド

 2003年のセガール映画は『沈黙の聖戦』『沈黙の標的』そしてこの『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』となんと合計三本。
 2004年から2007年の主演作も多い年だと四本と、プログラム・ピクチャー並の本数だ。
 こうなると、もう季刊セガール通信である。あのね、さすがに作りすぎ。

 今回のセガールは現役のフリーなエージェント。野球などのFA制のフリーエージェントじゃなくて、特定の雇い主に縛られずにその都度仕事を請け負う諜報員。過去にCIA職員として活躍していたのはいつものことだ。

 カメラが疾走する移動撮影や、クローズアップ。スローモーションの使い方などカメラワークが“微妙”で面白い。監督は前作『沈黙の標的』を手がけたマイケル・オブロウィッツ。この凝り方は音楽ビデオやCM出身なんだろうか。

 ある小包を巡って、CIAや闇の組織などが入り交じって争奪戦を繰り広げる。その小包を手に入れたセガールは、その謎と背後にある陰謀を暴くべく戦いを始める。周りは全て敵、裏切りに満ちあふれた戦いだ。
 そして、ある母娘と関わることになる。ようやく信じられる物を見つけたセガールだが、ラストシーンの小型船の甲板で一人たたずむ姿が渋い。
 格闘アクションはほとんどなく、銃や爆発が中心のアクションだ。
 銃撃戦と言っても、やたらとバンバン撃ちまくるタイプではなく、飛び交う弾丸数の少ないリアルな(地味とも言う)銃撃戦だ。
 悪投や、情報組織などの人間が死ぬのはかまわないが、単なる通行人やホテルのフロントなど、一般人も多く殺されるのが、スパイ稼業は非情なものとはいえ少々気になる。
 パリやワルシャワなど舞台の入れ替わりが多く、登場人物が多い上に整理されていない脚本と合わせて、まとまりのなさを感じさせる。上手くやれば、かなり良質な作品になった可能性は大きいだろう。
 どうでもいいが、セガールと車を交換した黒いコートの男の異様に尖った頬骨が気になってしょうがない。

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