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『撃鉄2 -クリティカル・リミット-』 戦わないセガールに意味はあるのか?

B000FBFRUW.jpg『撃鉄2 -クリティカル・リミット-』(2005) BLACK DAWN 96分 アメリカ

監督:アレクサンダー・グラジンスキー 製作:カマル・アブクハタール、スティーヴン・セガール、アンドリュー・スティーヴンス 脚本:マーティン・ホイーラー 音楽:デヴィッド・ワースト、エリック・ワースト
出演:スティーヴン・セガール、タマラ・デイヴィス、ジュリアン・ストーン、ジョン・パイパー=ファーガソン、ティモシー・カーハート

 昔、アクション映画に核兵器が登場した時は、『007ゴールドフィンガー』でジェームズ・ボンドが“007”秒前に止めたように、その爆発を阻止するのがヒーローの役目だった。
 それがいつからだろう、平気で核兵器が爆発するようになったのは。
 いつごろかというか、多分『トゥルーライズ』(1994)から。それ以来、『トータル・フィアーズ』(2002)などでスクリーンにキノコ雲が立ちこめた。

 セガールが演じるのはフリーのエージェントであるジョナサン・コールド。『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』の続編にあたる。シリーズ物ばかりに思えるセガール映画だが、実際にシリーズになっているのは『沈黙の艦隊』『暴走特急』のケイシー・ライバック物二作と、この『撃鉄』シリーズ二作だけ。まぁ、実質的にはどれもあまり変わらない気もするが。
 今回はチェチェン人マフィアがロサンゼルスで起こそうとしている核テロを防ぐべく、セガールが奮闘する。
 しかし、格闘シーンがほとんどない。しかも、どうみてもスタントマンによるダブル。戦わないセガール。それじゃあ、あんたの意味ないじゃん。戦ってこそのセガールだろうに。
 代わりと言っては何だが、途中でのセガールが運転するゴミ運送ダンプと悪人たちのセダンとのカーチェイスがなかなか迫力がある。ダンプの運ちゃんかわいそ~。

 CIAエージェントが張り込んでいるのはマネキン倉庫。全裸のマネキン人形がずらりと並んでいる。舞台としては面白いので、ここで派手なアクションをやって欲しかったが、先ほども言ったとおり格闘シーンは少ない。まったくもってもったいない。

 そして、ラストはロサンゼルス沖せいぜい2、3キロメートルでの水中核爆発。
 5キロトンと言っていたから、15キロトンの広島原爆リトルボーイの三分の一の威力だが、直接の人的被害はないにしろ、環境汚染とかで大問題だろうに。ロスの魚介類は食えなくなるな。漁師も失業だ。
 もちろん、本来の爆発位置である高層ビルの屋上でドカーンといくよりかはいいのだが、安易に爆発させすぎじゃないのとも言いたくなる。
 あっ!『俺がハマーだ!』の1stシーズン最終回はいいんだよ、ハマーは。あっちはむしろ爆発してくれないと困る。「こんなものケチャップのフタと同じ」!

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