『フランケンシュタイン』(1994) MARY SHELLEY'S FRANKENSTEIN 123分 アメリカ
監督:ケネス・ブラナー 製作:フランシス・フォード・コッポラ、ジェームズ・V・ハート、ジョン・ヴェイチ 原作:メアリー・シェリー 脚本:スティーヴン・レディ、フランク・ダラボン 撮影:ロジャー・プラット 音楽:パトリック・ドイル
出演:ロバート・デ・ニーロ、ケネス・ブラナー、トム・ハルス、ヘレナ・ボナム=カーター、エイダン・クイン、イアン・ホルム、ジョン・クリーズ、シェリー・ルンギ、リチャード・ブライアーズ、アレックス・ロー
なぜか観逃していた一本。
メアリー・シェリーの原作にかなり忠実に映画化されているというが、原作を読んでいないので詳しいとことは分からない。ともあれ、1930~1940年代に映画化された『フランケンシュタインの怪物』系の映画とは大きく異なるのはたしか。
もちろん、メル・ブルックスの『ヤングフランケンシュタイン』とも異なる。
若き医学生フランケンシュタインによって新たなる生命として生み出された怪物は、過去の映画化作品と違って、犯罪者や異常者の脳を使われているのではなく、フランケンシュタインの恩師の脳を使われている。そして、その記憶はほんの少しだけ受け継がれているが、基本的にまったく新しい命である。そして、自己の存在について悩む。普通の人間とは違う自分は何故生まれたのか悩むのだ。哲学的である。この怪物役にロバート・デ・ニーロが配役されたのも納得だ。
むやみに暴れ回る怪物ではないが、しかし人々から怖れられ嫌われていくうちに残忍さも身につけていく。最初から怪物だったわけではない。人間が彼を怪物にしたのだ。
フランケンシュタインの恩師を演ずるのはジョン・クリーズ。無精ひげを生やしているので、最初は気づかなかった。
シリアスな役のジョン・クリーズというのも珍しい。そしてこれが渋いんだ。
123分にこれでもかとストーリーが詰め込まれているため、展開が早すぎる感じはある。もう20分ぐらい長ければ、また別の感想を生む作品となっただろう。