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『沈黙の陰謀』 ネイティブ・アメリカンの教え

B0000DJWID.jpg『沈黙の陰謀』(1998) THE PATRIOT 91分 アメリカ

監督:ディーン・セムラー 製作:パトリック・チョイ、ナイル・ニアミ、ハワード・ボールドウィン、スティーヴン・セガール、ジュリアス・R・ナッソー 原作:ウィリアム・ヘイン 脚本:M・サスマン、ジョン・キングスウェル 撮影:スティーヴン・F・ウィンドン 音楽:スティーヴン・エドワーズ
出演:スティーヴン・セガール、ゲイラード・サーテイン、L・Q・ジョーンズ、カミーラ・ベル、ホイットニー・イエロー・ローブ、サイラス・ウェイア・ミッチェル、ダン・ビーン、アヤコ・セガール(藤谷文子)

 毎日毎日セガール映画をただひたすらに観続ける生活を続けている。
 この『沈黙の陰謀』が峠だった。
「うーセガールわよぉ。毎度毎度無敵でよぉ、タイトルも沈黙ばっかで区別付かないしよぉ。ポニーテールだしよぉ」といった具合に、なんか疑問を憶えてくるのであった。
 しかし、この峠を越えてしまうと、「だってセガールだもん。一大傑作を求めて観てるわけでもないし、何でもイーじゃん」と、一気に精神的ストレスが消え去って、セガール作品が楽しくて楽しくて仕方なくなる。逆に毎日セガール作品を観ないと調子が悪い。ランナーズ・ハイならぬセガール・ハイだ。

『沈黙の陰謀』はセガール作品の中でも異色作。なんといっても、セガールのアクションがラストにちょっとあるだけ。殺すのはたった一人、しかも一瞬だ。
 アメリカはモンタナ州。愛国右翼思考にかぶれた者たちが、広い敷地にある一軒家に武装して立てこもっている。その精神的指導者であるフロイドは、自らに政府が開発した殺人ウイルスを注射して、FBIに投降してくる。ウイルスをばらまいて、社会を混乱に陥れ、自分たちに有利に働かせようというのだ。
 フロイドの思惑通り、ウイルスは街を覆い尽くし、街は閉鎖されパニックになる。
 だが、ウイルスが突然変化したため、フロイド側が用意していたワクチンが役に立たないことに。当然、政府がウイルス開発中に作り出したワクチンも同じく作用しない。
 この事態に、この街で医院を開いていた医者セガールが解決に乗り出す。何故ならば、セガールはこの街に来る前はCIAの秘密研究所で各種研究を行っていたのだ。
 すっげー、ご都合主義にも程がある。
 そして、ウイルスに感染した中から、一人だけ自らの免疫力で回復した人物がいる。それがセガールの娘だったことから、その子を抗体を作る材料にしようとするフロイト一味からの逃走劇が始まる。

 今回はネイティブ・アメリカンに注目していて、セガールの今は亡き妻はネイティブ・アメリカンという設定。妻の父であるネイティブ・アメリカンが、野原に生えている花を煎じたお茶を愛飲していて、それが実は・・・

 元CIAとはいえ、研究者として働いていたので、特に銃器や格闘技に精通しているわけではないだろう。役柄を広げようと思ったのだろうか。
 だから、最初に言ったように今回はアクションシーンはほんの一瞬。素手ではなく、とっさに手元にあった物を武器として使う。最低限の訓練は受けていたのだろう。

 カリスマを気取りながら、単なる俗物で太ったオヤジのフロイドが憎たらしくて良い。
 セガール医院で助手として働いている女性がほんの少し登場するが、これがセガールの実の娘アヤコ・セガールこと藤谷文子。留学か何かでアメリカを訪れていたらしい。

 セガール映画としては異色作で、ダスティン・ホフマンの『アウトブレイク』を思いっきり小規模にしたような作品に仕上がっている。
 ラストに、ヘリコプターから撒かれ、風に舞う花びらが美しい。

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コメント (2)

とみさわ:

このブログを読んでいて、自分がけっこうセガール映画を劇場で観ていることに気付かされました。この『〜陰謀』も、ストーリーはまったく覚えてないんですけど、藤谷さんが出ていたのは記憶にあるので、きっと観ているのでしょう。

東森時音:

とみさわさん

最近のセガール映画は銀座シネパトスぐらいでしか公開していないので、地方在住の者にとっては寂しい限りです。
コアなファンは公開の都度に上京してたりするんでしょうね。わたしはDVD待ち組です。

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