『死の標的』(1990) MARKED FOR DEATH 94分 アメリカ
監督:ドワイト・H・リトル 製作:マイケル・グレイス、マーク・ヴィクター、スティーヴン・セガール 脚本:マイケル・グレイス、マーク・ヴィクター 撮影:リック・ウェイト 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード、スティーヴン・セガール
出演:スティーヴン・セガール、ベイジル・ウォレス、キース・デヴィッド、トム・ライト、ジョアンナ・パクラ、エリザベス・グレイセン、ダニー・トレホ
オープニングでダニー・トレホが登場したと思ったら、何の活躍もしないまま即退場。まだ名前が売れてなかったころだからなぁ。
今回の敵はコカインを売りさばくジャマイカンマフィア。シカゴを舞台に、セガール対ジャマイカンマフィアの死闘が繰り広げられる。
いつもならば、真っ先に悪へと襲いかかるセガールだが、今回は心に傷を負った男なため、最初は子供たちにまでヤクを売る連中を見て見ぬ振りをして関わろうとしない。そのくせ、自分の身内に危害が及ぶと堪忍袋の緒があっという間に切れて、ぶち殺しまくりだ。うーむ、自己中心的なヤツ。
基本的に一人で戦うことの多いセガールだが、この作品では古くからの友人である黒人と、ジャマイカから来た麻薬捜査官の三人でチームを作って戦う。
黒人を演ずるキース・デヴィッドは『ゼイリブ』でロディ・パイパー相手に路地裏で延々と長い殴り合いを演じた男。今回もタフだ。
敵のジャマイカンマフィアのボスは小さな骨をいくつも投げて占いをしたり、刀が武器だったりと、『プレデター2』(1990)に出てきた人物と似ている。製作年度も同じなので、この頃はジャマイカからの麻薬密輸が問題になっていたのかもしれない。
セガールの格闘アクションが冴え渡るのはもちろんだが、カーアクションや銃撃戦もなかなか見応えがある。
特に銃撃戦は、オープニングの売春宿での撃ち合いは、ちょっとサム・ペキンパーを思わせる乾いた仕上がりとなっている。ま、ちょっとだけどな。
殺したはずなのに生き返るボスの謎は丸分かりだが、その後の「○○じゃないだろうな」というセガールのセリフがイカす。It's a セガール・ジョーク.
演出自体はダラダラとまとまりがないが、セガールの強さが観られればそれで良い。それがセガール映画の本質なのだ。