『イレイザーヘッド』(1976) ERASERHEAD 90分 アメリカ
監督:デヴィッド・リンチ 製作:デヴィッド・リンチ 脚本:デヴィッド・リンチ 撮影:フレデリック・エルムズ 音楽:ピーター・アイヴス
出演:ジョン・ナンス、シャーロット・スチュワート、アレン・ジョセフ、ジーン・ベイツ、ローレル・ニア、ダーウィン・ジョストン
深読み、裏読みはいくらでも出来る作品だが、オレは変な監督デヴィッド・リンチが変なことを撮っている、変なバカ映画だと思っている。
例えば、冒頭で空き地を歩く主人公ヘンリーが深い水たまりに足を取られる。
「これは、これからヘンリーが苦難に出会うことを示している」
とか言えば言えるんだろうが、案外デヴィッド・リンチがそうした理由は「ただ歩いているより、水たまりに足を突っ込んだ方が面白いんじゃない?」だったりするかもしれない。
“悪夢のごとき映像”と言ってしまえば簡単だが、それによってこの作品を一つの枠に押し込めてしまうことにはならないだろうか。
デヴィッド・リンチは狙ってインパクトの強い映像にしているだけではなく、本人が普通に考えている世界観だと感じられてならない。
変人が考えていることが常人にそうそう簡単に理解できるはずもない。あれこれ考えて無理矢理な解釈をするよりも、分からなければ分からないで、それでいいのではないだろうか。
何故、分かったは良しで、分からないは駄目なのか。
カルト作品だ、難解な映画だとあまり身構えずに、もっと気楽に観ればいいだろうと思えてならない。
そうすることによって見えてくる物もあるだろう。