『スペースボール』 元祖メイドロボ?
『スペースボール』(1987) SPACEBALLS 96分 アメリカ
監督:メル・ブルックス 製作:メル・ブルックス 脚本:メル・ブルックス、トーマス・ミーハン、ロニー・グレアム 撮影:ニック・マクリーン 特撮:ILM 美術:テレンス・マーシュ 音楽:ジョン・モリス
出演:ビル・プルマン、ダフネ・ズニーガ、ジョン・キャンディ、メル・ブルックス、リック・モラニス、ディック・ヴァン・パタン、ジョージ・ワイナー、マイケル・ウィンスロー
『スターウォーズ エピソード4~5』のパロディ映画。
『メル・ブルックスの珍説世界史PartI』のラストにある『PartII』の嘘予告編に含まれている『宇宙のユダヤ人』が発想の原点かと思われる。
SFXを本家スターウォーズを手がけたILMが担当しており、製作に関してジョージ・ルーカスの許可を得ていたのだろう。
ヨーダのパロディであるヨーグルト(メル・ブルックス)が、「これからは映画の興行成績だけじゃなくて、グッズの売り上げも大事だ」と各種スペースボールグッズを用意しているシーンなど、氾濫したスターウォーズグッズを皮肉ったやばいネタだ。
主人公はひげ剃り後も青々しいビル・プルマン。ハン・ソロにルーク・スカイウォーカーを加えたようなローン・スターという宇宙の何でも屋を演じている。口元をちょっとゆがめたニヒルっぽさが格好いい。操縦する船は、ミレニアムファルコンとは似ても似つかぬキャンピングカータイプ。
メル・ブルックスは先ほどのヨーグルトと敵側の大統領の二役をこなしている。役としては大統領の方が面白い。
「ワシの尻はこんなにでかいのか!」
スペースボールの戦艦スペースボール1号は、スターウォーズのスターデストロイヤーよりも延々と長い。
そして、終盤ではなんと人型ロボに変形する。
ジョン・キャンディが「あれはトランスフォーマーだ」と叫ぶ中、スペースボール1号はメイドロボに変形を完了し、手に持った掃除機で惑星から清らかな空気を吸い取っていく。
その大きさたるや巨大にして巨大。『超時空要塞マクロス』の母艦であるマクロスが変形した強攻型にも引けを取らないであろう大きさだ。でかっ!
メイドロボといえばある意味お馴染みな設定だが、コミックやアニメに登場するようになったのはいつからなのだろうか。
ひょっとしたら、メイド型ロボットというのはこの作品が元祖かもしれない。いや、調べてないが。
「レーダーを妨害(ジャム)しろ」というので巨大な瓶詰めジャムを宇宙船にぶつけたり、ビーム転送の送り先が…だったりと細かいギャグも多い。
オリジナルがメジャー作品なので、さほどパロディの元ネタ探しで困ることもないだろう。
ちなみに、名古屋での劇場公開時は同時上映が『ポルターガイスト3』だった。笑いに行けばいいのやら、恐がりに行けばいいのやら。


