『ヤング・フランケンシュタイン』(1974) YOUNG FRANKENSTEIN 107分 アメリカ
監督:メル・ブルックス 製作:マイケル・グラスコフ 脚本:ジーン・ワイルダー、メル・ブルックス 撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド メイクアップ:ウィリアム・タトル 音楽:ジョン・モリス
出演:ジーン・ワイルダー、ピーター・ボイル、マーティ・フェルドマン、マデリーン・カーン、クロリス・リーチマン、ジーン・ハックマン、テリー・ガー
メル・ブルックスとジーン・ワイルダーによるボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタイン』(1931)のパロディ・オマージュ映画。ちゃんとモノクロ映画として撮っているところがうれしい。
『プロデューサーズ』との間には『メル・ブルックスの命がけ!イス取り大合戦』(1970)という作品があるのだが、日本未公開。ビデオソフト化はされたので20年ほど前に観ているのだが、憶えていないので飛ばす。
ボリス・カーロフ主演版と書いたのは、メアリー・シェリーによる原作とはかなりかけ離れているから。原作本は原文も翻訳も古くて読みにくいので、ロバート・デ・ニーロ主演、ケネス・ブラナー監督による『フランケンシュタイン』(1994)を観ると手っ取り早くていいかもしれない。
主人公はフランケンシュタイン博士の孫(ジーン・ワイルダー)だ。アメリカで外科の教授として教鞭を執っていた彼の元を、ご先祖様からの文書を持った弁護士が訪れる。
そして、トランシルバニアに渡った彼は、やぶにらみの召使いアイゴール(マーティ・フェルドマン)が操る馬車によってフランケンシュタイン城に到着した彼は、隠された実験室と、死体再生の研究書を見つけ、禁断の実験に手をつける。
おなじみのセリフ「Alive!It's Alive」も登場し、基本的なストーリーは『フランケンシュタイン』(1931)に則りながら、細かいギャグを交えつつ展開していく。表で待っていた警官の帽子にダーツの矢が刺さっているギャグとかがお気に入り。
コメディ映画として作られいるので死人も出ず、ホラー映画が苦手な人でも大丈夫。あー、でも『フランケンシュタイン』(1931)を観ていないと面白さは半減なので、出来ればそちらと続編の『フランケンシュタインの花嫁』は先に観ておいた方がいいだろう。厳密にはホラー映画ではなく怪奇映画だろうし。
途中で、ジーン・ワイルダーが歌と踊り、そしてタップを披露するシーンがあるが、これがばっちり決まっている。
コメディアンとしての側面が語られることが多いジーン・ワイルダーだが、ブロードウェイ出身だけあって、このぐらいはお手の物だと思われる。
俳優の能力として求められる物が、日本と比べて格段に高いのだろう。ここら辺にアメリカショービジネスの奥深さを感じる。
メル・ブルックス作品の中でも評価は高めなようだ。
「メル・ブルックス本人が出演している作品は、くだらないし、つまらないから嫌い」という声もあるようなので、本人未出演というのもポイントになっているのかもしれない。
だが、オレはメル・ブルックス出演で、タイトルが『メル・ブルックスのなんとか』となっている作品の方が好きだ。くだらないって?そこがいいんじゃないかと強く主張する。