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『メル・ブルックス 珍説世界史PARTⅠ』 なんでパンフまで買ってるかなぁ

B000E42PY6.jpg『メル・ブルックス 珍説世界史PARTⅠ』(1981) MEL BROOKS' HISTORY OF THE WORLD PART I 92分 アメリカ

監督:メル・ブルックス 製作:メル・ブルックス 脚本:メル・ブルックス 撮影:ウディ・オーメンズ 音楽:ジョン・モリス、メル・ブルックス
出演:メル・ブルックス、ドム・デルイーズ、マデリーン・カーン、グレゴリー・ハインズ、ロン・ケアリー

 本棚のどこを探してもこの映画のパンフレットが出てこない。
「あれ~、確かにあったんだけどな」とあちこちを探すが見あたらない。別にパンフレットマニアではないのでせいぜい100冊ぐらいしか持っていないし、サイズからいってパンフ置き場以外には入らないだろう。引っ越しのどさくさで捨ててしまったかな。
データに関してはネットで調べればいいじゃないかとも思うのだが、一度パンフに頭が行ってしまうとあれには貴重な情報が記されていたのではないかと気になってしょうがない。どうせメル・ブルックス作品のパンフだから、製作会社もそう力を入れて作ってはいないとは思うが。
そのパンフが連休中の整理整頓でようやく出てきた。保険の証券などにこれ一冊だけ紛れ込んでいた。何故に?

 人類が二本の足で立った、ついでに余計な物も立った瞬間からフランス革命までの歴史を、メル・ブルックスが一気に描ききる。そこで語られる世界史は「嘘、おおげさ、紛らわしい」などJAROお墨付きのインチキ振りだ。
監督にして主演のメル・ブルックスはローマの哲学者や十戒のモーゼを始め一人五役を演じている。相変わらずの目立ちたがり屋だ。ちなみに最初は石版が三つで十五戒だったのだが、モーゼがうっかり一枚落として割ってしまったので十戒になったんだと。
グレゴリー・ハインズはローマ時代に登場する奴隷役。もちろんローマサンダルで得意のタップを披露する。ラストの意外な(でもないか)再登場も笑える。

 まあ、例によって泥臭くてオヤジ臭くていかにもユダヤジョークだが、都会的で洗練されてオシャレなのをメル・ブルックスに求めるのが間違いだろう。なんといってもエルンスト・ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』を『メル・ブルックスの大脱走』にしてしまう男だ。基本ストーリーは同じながらあれだけオリジナルと違う作品も珍しい。でも、ルビッチもユダヤ人なんだけどね。
歴史を駆けめぐるので大型セットや衣装などがメル・ブルックス作品としてはかなり金がかかっていそうだ。映画がヒットしたかとか資金が回収できたかとかに関係なく、うーむ無駄金だなぁという気がする。
でもね、でも好きなんだよなぁ。このしょうもなさは他になかなかないよね。

 『珍説世界史PARTⅠ』となっているが、『PART Ⅱ』は存在しない。厳密には予告編のみが存在する。この作品のラストにおまけとして付いているのがそれで、アイススケートでフィギアをするアドルフ・ヒットラーとか、ついに人類が宇宙に飛び出し、ユダヤの衣装と帽子を着てヒゲを生やしたユダヤ人が未来の宇宙へ進出していく『スターウォーズ』のパロディなどである。
これで『スターウォーズ』のパロディというネタが気に入ったのか、メル・ブルックスは後に『スペースボール』を撮ってしまう。懲りないオヤジだ。
最近見ないなと思っていたが、CGアニメ映画『ロボッツ』でユアン・マクレガーやハリー・ベリーと一緒に声優をやっていた。とりあえず元気そうでなにより。

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