『ココナッツ』(1929) THE COCOANUTS 93分 アメリカ
監督:ジョセフ・サントリー、ロバート・フローリー
出演:グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、ケイ・フランシス、マーガレット・デュモント
舞台で活躍していたコメディ集団“マルクス兄弟”の映画デビュー作。
マルクス兄弟はもともと5人でやっていたが、ガモ・マルクスは映画進出時に抜けて、グルーチョ、チコ、ハーポ、そしてゼッポの4人兄弟として出演している。
舞台はフロリダのココナッツ・ビーチ。ココナッツホテルの支配人がグルーチョで、そこに二人でシングルの部屋一つに宿泊する怪しげな二人組がチコとハーポ。ゼッポはホテルで働く従業員だ。
そしてリゾート開発と、大金持ちの未亡人が身につけている高価なダイヤのネックレスの盗難事件についてドタバタな事件が始まる。
舞台で好評を得た『THE COCOANUTS』の映画化で、そのためか歌や群舞などのレビュー的要素も多く、興味がある人には面白いのだろうが、オレにはそこら辺のパートは退屈だった。
やはりグルーチョがいい加減なことをベラベラ喋りまくり、ハーポは一言も口をきかずにハチャメチャなトラブルを巻き起こす。チコはダジャレネタ連発で、ゼッポは目立たない。これがマルクス兄弟の魅力ではないだろうか。ゼッポ可哀想と思わないでもないが。
80年近く前の作品だがフィルムの状態はおおむね良好。ときどき画質が荒れたシーンもあるのが残念だが仕方なし。観られるだけでもありがたやありがたや。
例によってハーポによるハープの演奏や、チコによるピアノの演奏もある。グルーチョの靴墨による口ひげとメガネや、ハーポの浮浪者スタイル、チコのとんがり帽、目立たないゼッポなどマルクス兄弟映画のスタイルはすでにほぼ完成している。って、だからゼッポ可哀想だろ。
ハーポがチコと話をしている相手が身につけているスカーフや腕時計などをどんどん盗んでいくシーンはまさに抱腹絶倒。
映画として消化不良な部分もあるが、やはりファンなら観ておくべき。っていうか今では『ココナッツ』のDVDは1000円を切っているんだよねぇ。倍近い金額でBOXを買ったオレって・・・