『ライディング・ザ・ブレット』(2004) RIDING THE BULLET 99分 アメリカ
監督:ミック・ギャリス 製作:ミック・ギャリス、デヴィッド・ランカスター、グレッグ・マルコム、ジョエル・T・スミス、ヴィッキー・ソーサラン 製作総指揮:スティーヴン・キング、ジャン・ファントル、フランク・ヒュブナー、ブラッド・クレヴォイ、イエルク・ヴェスターカンプ 原作:スティーヴン・キング 脚本:ミック・ギャリス 撮影:ロバート・C・ニュー 編集:マーシャル・ハーヴェイ 音楽:ニコラス・パイク
出演:ジョナサン・ジャクソン、デヴィッド・アークエット、クリフ・ロバートソン、バーバラ・ハーシー、エリカ・クリステンセン
時はニクソン政権下、ベトナム戦争のさなかの1969年。メイン州立大学で美術を専攻している青年が故郷に住む母親が脳卒中で倒れたことを知り、ヒッチハイクをしながら病院を目指す。
幼い頃に父親を亡くし、それ以来死に取り付かれた青年が幻想を見たり少年時代の回想シーンが挿入されながら物語は進む。原作は1999年発表でアメリカではインターネットにてダウンロード販売されそういった試みとしては販売数も多くヒットした。キングとしては珍しい作風で、映画もそれに則ってホラーでもサスペンスでもなく幻想的な作品となっている。大作ではないが出来はかなり良く、知名度は低いようだがお勧めだ。
タイトルの『ライディング・ザ・ブレット(ブレットに乗る)』のブレットは遊園地にあるジェットコースターのことで、子供の頃に母親と乗りに行ったのだが、乗る直前で事故に遭う幻覚を見て逃げ出してしまった。どうやら青年の幻覚はその時から始まったようだ。そして恐怖に立ち向かってブレットに乗った人に証明としてもらえるバッジが映画におけるテーマとなっている。
原作は1990年代後半の設定だが映画では1969年というヒッピー全盛の時代に変更されている。青年もマリファナなどを吸うがそれも幻覚の要因かもしれない。
青年を乗せる老人クリフ・ロバートソンが実に味がある。出番は少ないがオレが好きなマット・フルーワー(『ミクロキッズ』の隣人)が出ているのも嬉しい。
スティーヴン・キングの映像化作品をいくつも手がけ相性の良いミック・ギャレスが手堅い演出でじっくりと魅せてくれる。