『スティーヴン・キングのローズレッド』(2002) ROSE RED 254分 アメリカ
監督:クレイグ・R・バクスリー 製作:トーマス・H・ブロデック、ロバート・F・フィリップス 製作総指揮:スティーヴン・キング、マーク・カーライナー 脚本:スティーヴン・キング 撮影:デヴィッド・コンネル 音楽:ゲイリー・チャン
出演:ナンシー・トラヴィス、マット・キースラー、ジュリアン・サンズ、マット・ロス、エミリー・デシャネル、キンバリー・J・ブラウン、デヴィッド・デュークス、ジュディス・アイヴィ、ケヴィン・タイ、ジュリア・キャンベル、スティーヴン・キング
原作は存在せず、キングがテレビ用映画向けにオリジナルで書き下ろした脚本で作られた作品。
アメリカにはライフルで有名なウィンチェスター一族の女性が霊媒師の「家を増築し続ける限りあなたは死なない」という言葉にのせられひたすら増築を続けていったウィンチェスター・ハウスという邸宅がある。これは最終的には部屋や階段の位置も滅茶苦茶で、ドアを開けると壁しかなかったり、隠し扉があったりとドッキリハウス以上の作りになっているらしい。
そこへ名誉欲に燃える大学の女性教授が予知能力やサイコキネシスとなどの超能力者を連れ込んでローズレッドという巨大な屋敷を調査しようとしたことから惨劇が始まる。
監督は80年代にアクション映画でならしたクレイグ・R・バクスリー。1シーンが短めでテンポよく物語は進むが、さすがに254分は長い。どうやら全3話の構成になっているようだが、オレは一気に観たのでちょっとだれた。ストーリー的にも『ヘルハウス』(1973)の焼き直しな感じで新鮮味に欠けるところがある。
最終的に屋敷は崩壊することになるが、テレビ用映画ということを考えるとなかなかなスペクタクル。その他のSFXシーンも決して悪くはない。巨大なセットも見応えがある。
面白味に欠けるのは超能力者の面々が凡庸で新しさを感じさせないことだろう。サイコキネシストの少女は明らかにキャリーの少女時代そのままだ。
出演者のうちで名前を聞いたことがあるのはジュリアン・サンズぐらいだが、あまり良い扱いではない。他の登場人物ではマザコン超能力者の母親が印象に残る。こんな母親だったらヤだな。
スティーヴン・キングはピザの配達人として登場。下層労働者役が妙に似合う人だ。だが今回の脚本には若干の疑問が残る。