『マングラー2』(2001) THE MANGLER 2 97分 カナダ
監督:マイケル・ハミルトン=ライト 製作:グレン・テッドハム 製作総指揮:バリー・バーンホルツ 原作(?):スティーヴン・キング 脚本:マイケル・ハミルトン=ライト 撮影:ノーバート・カルザ
出演:ランス・ヘンリクセン、チェルシー・スウェイン、フィリップ・バージェロン、デクスター・ベル
『マングラー』(1995)はキングの『人間圧搾機』が原作だったが、この『マングラー2』に原作はない。ストーリーからキャラクターまで独自に作られた映画オリジナルでキングとは限りなく関係ない。
機械が襲ってくる物系ホラーなのと、そういえば女性教師が洗濯場で髪をしわ伸ばし機に巻き込まれて死ぬことがかろうじて類似点となっている。
主人公は名門高校の女生徒。彼女はコンピュータシステムを開発している会社のお嬢さんある。彼女は傲慢な父親も堅苦しい学校も嫌っていて、父の会社が開発した学校のセキュリティシステムに、ハッカーサイトからダウンロードした怪しげなウイルス『マングラーウイルス.exe』をインストールする。
単に父親と校長を困らせるだけのいたづらのつもりだったが、実行されたマングラーウイルスは学校を支配し人間を殺害する一つの機械に変えてしまったのだ。
そしてその時にディスプレイにはこう表示される。
「YOU'VE BEEN MANGLED」
日本語字幕だとこうだ。
「君はマングラれた」
・・・マングラれた?映画字幕珍訳全集を作るとしたらぜひとも入れたい言葉だ。
基本ベースは『悪魔の棲む家』なのど館系ホラーだ。古い洋館に集められた人々が、その館に巣くう悪霊によって一人ずつ殺されていくというやつだ。
この作品では悪霊ではなくコンピュータウイルスというのが新機軸だろうか。それでも、へらへらとしたナンパ学生から真っ先に殺され、ビキニ水着のお姉ちゃんが逃げ回ると定番どころは外さない。コックも味のあるキャラクターだ。
もったいないのがランス・ヘンリクセン演ずる校長だ。以前と比べると太ったようでちょっと精彩に欠ける。最後にはマングラーに乗っ取られて体中にケーブルが繋げられシステムの端末となってしまう。校長、無駄にサイバー。その割に雑魚キャラのようにあっけなくやられる。弱いぞ、ヘンリクセン。
全体的に 殺され方に目新しさがないし、主人公の少女にまるで感情移入できない上にぶさいくだ。
学校中には数多くの監視カメラが取り付けられている。
暗視カメラになっているようで黄緑色単色の映像が映し出される。主人公たちが逃げまどう様を普通のカメラ映像とこの監視カメラ映像がこまかくカットバックされ無意味にカット数が多い。まるでテレビの視聴者参加スポーツ系ゲーム番組のようだ。『風雲たけし城』とか。