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『グリーンマイル』 出演陣がもったいない

B0000A4HTU.jpg『グリーンマイル』(1999) THE GREEN MILE 188分 アメリカ

監督:フランク・ダラボン 製作:デヴィッド・ヴァルデス、フランク・ダラボン 原作:スティーヴン・キング 脚本:フランク・ダラボン 撮影:デヴィッド・タッターサル 音楽:トーマス・ニューマン
出演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース、ボニー・ハント、マイケル・クラーク・ダンカン、ジェームズ・クロムウェル、マイケル・ジェッター、グレアム・グリーン、ダグ・ハッチソン、サム・ロックウェル、バリー・ペッパー、ジェフリー・デマン、パトリシア・クラークソン、ハリー・ディーン・スタントン、ウィリアム・サドラー、ゲイリー・シニーズ

 キングの小説としては比較的受け入れられやすい原作と3時間を超える上映時間を持ちながらも、単なる子供だましのファンタジー映画になってしまった。フランク・ダボランは『ショーシャンクの空に』に続いて演出家としての底の浅さを露呈した。この人は脚本家専任では割と面白いのを書くんだが、監督としては評価できない。
 二人目の死刑囚が電気椅子の上で燃え出すところなどキングらしいシーンがただ残虐なだけで、ドキュメンタリーグロ映画『ジャンク』でも作っている気なのだろうか。
 そもそも大恐慌時代の南部で黒人の死刑囚、根性のひね曲がった看守に地獄から生まれたような極悪の犯罪者、人種差別主義の弁護士に太りすぎなトム・ハンクス。それを組み合わせておいて、ラストに電球から花火のように火花が散って「はい感動しろ」って言われてもな。

 俳優は癖のある人物が多い。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でお金を盗んだデヴィッド・モースとか、『デアデビル』の悪役キングピンを演じたマイケル・クラーク・ダンカン、『スペース・カウボーイ』でNASAの嫌みな上司を演じたジェームズ・クロムウェル、『ダンス・ウィズ・ウルブス』のネイティブアメリカングレアム・グリーン、『プライベート・ライアン』の狙撃手バリー・ペッパー、『フォレスト・ガンプ』のダン大尉を演じたゲイリー・シニーズ。そして『パリ、テキサス』のハリー・ディーン・スタントン。
 これだけの顔ぶれを揃えておきながら、あまり魅力を感じさせないってのはどういうことだ。

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