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『クリープショー2/怨霊』 2はやめましょう、2は

B00005TOP1.jpg『クリープショー2/怨霊』(1987) CREEPSHOW 2 92分 アメリカ

監督:マイケル・ゴーニック 製作:デヴィッド・ボール 製作総指揮:リチャード・P・ルビンスタイン 原作:スティーヴン・キング 脚本:ジョージ・A・ロメロ 撮影:ディック・ハート トム・ハーウィッツ 音楽:レス・リード
出演:ロイス・チャイルズ、ジョージ・ケネディ、ドロシー・ラムーア、トム・サヴィーニ、ドメニク・ジョン、フランク・S・サルシード、スティーヴン・キング

 1982年製作『クリープショー』が帰ってきた。その名も『クリープショー2/怨霊』、そのまんまなタイトルである。
 監督がジョージ・A・ロメロからマイケル・ゴーニックに変更。そして脚本がスティーヴン・キングからジョージ・A・ロメロに。このスタッフの変更が吉と出るか凶と出るか。

 前作では120分で全5話のオムニバスだったが、今回は92分の全3話と短くなった。一気に観るにはこれぐらいの方が肩が凝らなくて良い。もちろん、物足りないと感じる人もいるだろう。
 監督のマイケル・ゴーニックは『ゾンビ』などの撮影をやっていた人でロメロの仲間のようだ。この作品以外にも何本か監督をやっているが、あえて述べるほどの実績は上げていない。
 ロメロの脚本もキングのそれと比べると悪趣味さと笑いが薄れて全体的に単調だ。

 3エピソードの中で1番面白かったのが、第2エピソードの『殺人いかだ』。
 もう9月になり遊泳シーズンが終わった頃に、二組の男女が池に泳ぎにやってくる。池にはいかだ(raft)が浮かんでいて、彼らはそのイカダまで泳ぎ上に上がる。
 気がつくとイカダの回りを油のようなゴミのかたまりのような謎の物体がうろついている。正体不明のその物体は水に入った者を飲み込み食ってしまう。
 いかだの上にいる限りはひとまず安心だ。だが通りから外れたこの池に人がやってくるとも思えず、助けは見込めない。体力や睡眠のことを考えるといつまでも立ち続けていられるわけでもない。さあどうする。
 ラストが原作とは違う物に置き換えられていて、ホラーではありきたりの手法だがホッとしたところでドッキリさせられた。テレビサイズの画面ではなく映画館で観たのでビクッと飛び上がってしまった。

 第1エピソードは雑貨屋の夫婦が惨殺され、その仇をある物が取るといった内容。雑貨屋主人のジョージ・ケネディが渋い。

 ラストエピソードは誤ってヒッチハイカーを轢き殺してしまった金持ちの女性がゾンビと化したそのヒッチハイカーに追い回されるだけの話。
 ベッドで男女が寝ているシーンから始まるが、ヘッドボードに置かれた本がスティーヴン・キングの『IT』だ。日本のハードカバーは上巻下巻に分かれていたが、あちらでは全1巻で出たようだ。広辞苑のようにひたすら分厚い。あれで殴ったら人死ぬぞ。
 キング自身は轢き逃げ現場に出くわすトラックの運転手。こういう役似合うなー。

 オープニングとエンディング、そしてエピソード同士を繋ぐパートが雑誌『クリープショー』ファンの少年のアニメーションで作られているが、前作よりも質が落ちるし、ドラえもんの出してくれた未来兵器でジャイアンやスネ夫を殺しまくるのび太って感じのラストもちょっと後味も悪い。

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