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『炎の少女チャーリー』 キング映画駄作伝説の始まり

4102193014.jpg『炎の少女チャーリー』(1984) FIRESTARTER 115分 アメリカ

監督:マーク・L・レスター 製作:フランク・キャプラ・Jr 製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス 原作:スティーヴン・キング 脚本:スタンリー・マン 撮影:ジュゼッペ・ルッツォリーニ 音楽:タンジェリン・ドリーム
出演:ドリュー・バリモア、デヴィッド・キース、ジョージ・C・スコット、マーティン・シーン、アート・カーニー、ルイーズ・フレッチャー、ヘザー・ロックリア、アントニオ・ファーガス

 スティーヴン・キングの映画化作品には駄作が多いと言われる。『クジョー』も若干怪しいが、明らかな駄作としてはおそらく記念すべき第一作目。・・・記念する必要はないか。

 原作は新潮文庫から出ている『ファイアスターター』
 主人公のチャーリー(ドリュー・バリモア)と父親が夜の雑踏の中を何者かに追われて逃げている。
 その逃避行に過去のいきさつが回想シーンとして挿入されるが、その構成が明らかに下手で不自然。シーンが切り替わる度にギクシャクしている。
 何とかひとまず逃げ延びて、ヒッチハイクで小型トラックに乗せてくれた老農夫の家で昼食をごちそうになる。そして父親は自分たちが政府組織に追われていることを老農夫に話す。その内容は回想シーンで語られたことだから会話としてはばっさり切られているが、老農夫に打ち明けるならばそこまで回想を入れずに、観客にはある程度謎のまま引っ張っても良かったのではないか。
 ジャンカジャンカとやたらに鳴るBGMがうるさくて、そのせいで安っぽく感じる。

 政府組織の責任者であるマーティン・シーンは『デッドゾーン』(1983)に引き続いてまたもや悪人役で登場。
 そしてマーティン・シーンに雇われた工作員のジョージ・C・スコットが存在感を示す。掃除夫だと身分を詐って囚われたチャーリーの心を次第に解きほぐしていくのだが、さすがに説得力のある演技だ。
 だがそれもこれも緊張感を欠いた演出と、原作をダイジェストにしただけの工夫のない脚本のためほとんど無駄になっている。

 チャーリーは発火能力(パイロキネシス)を持つ超能力者だ。怒りで敵に火を付けたり車を爆発させる様子が描かれるが、ちょっとしょぼい。
 炎や爆発のSFX・スタントは難易度が一番高いとも言われるし、スタントマンやSFXマンはそれなりの仕事をしていると思うのだが、やはり演出に難あり。『コマンドー』や『処刑教室』の監督であるマーク・L・レスターではこんなもんか。いや『コマンドー』は好きなんだけどね。
 ディノ・デ・ラウレンティス製作作品には大味な物が多いが、この作品も例に漏れなかった。製作のフランク・キャプラ・Jrはその名の通り監督として有名なフランク・キャプラの息子だが、映画界においてあまり大した仕事はしていないので憶える必要なし。

 ドリュー・バリモアのファンだったらスター子役時代の彼女を存分に楽しめことは確か。

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