『光る眼』(1995) VILLAGE OF THE DAMNED 98分 アメリカ
監督:ジョン・カーペンター 製作:マイケル・プレガー、サンディ・キング 原作:ジョン・ウィンダム 脚本:デヴィッド・ヒメルスタイン 撮影:ゲイリー・B・キッブ 音楽:ジョン・カーペンター、デイヴ・デイヴィス
出演:クリストファー・リーヴ、カースティ・アレイ、リンダ・コズラウスキー、マーク・ハミル、マイケル・パレ、メレディス・サレンジャー、トーマス・デッカー、リンジー・ホーン
クリストファー・リーヴ、マーク・ハミル、マイケル・パレという、一気に人気者になったけどその後はパッとしない三人組の狙ったとしか思えないキャスティングが絶妙だ。マイケル・パレはほとんど出番のないまま死んでしまうし。ひでーな、カーペンター。
SF小説『トリフィドの日』を書いたジョン・ウィンダムの作品を再映画化した物。一度目は1960年に作られ、カーペンターが観ていたことは間違いないだろう。
『トリフィドの日』は『人類SOS』というタイトルで映画化されている。映画も怖いが、子供向けSF文庫にあった原作がこれまた怖かった。流星群なんて見るもんかと子供心に思った物だ。
ある日、アメリカの田舎町で数時間にわたる集団失神が発生した。そして後日、その場にいた妙齢の女性が全て妊娠していることが判明した。
中絶の道もあったのに、何故だか全ての女性が子供を産むことを決意。産まれた子供たちは最初は普通の赤ん坊に見えたのだが、感情を持たず、眼を光らせることで人の心を読んだり、行動を支配することが出来た。
通常の3倍のスピードで成長した子供たちは(DVDの日本語吹替版だと主役のクリストファー・リーヴが池田秀一氏だったりする。いや、意味はないけど)、自分たちを始末しにやってきた警察や軍人の精神を操って同士討ちさせてしまう。
彼らの正体が人間の女性を代理母として生まれた異星人だと見当を付けたクリストファー・リーヴは、彼らと理解し合おうとするが感情のない彼らと共存の道はないことに気付き、ある計画を実行する。
その計画の最中に、子供たちに考えを読まれないように他のことに意識を集中して心の中に壁を作るのだが、その心理描写として登場するのが本当に壁。レンガでしっかりと作られた丈夫そうな壁。ってかそのまんまだなカーペンター。
子供たちが揃って意識を集中して攻撃してくると、レンガがパラパラと欠け始めるなんてのはこれまたそのまんまで嬉しい。
一人だけ感情を持っているかもしれない子供がいて、その子だけ生き残る。
だが、車の中のその子は無表情で、人間と分かり合えるだけの感情を持った存在なのかは分からない。果たして本当に人間と共存できるのかも。
集団失神の時にバーベキューをやっている途中だった物だから、人びとの意識が戻ったときには鉄板の上でこんがり焼き上がっていた男性が美味しそうだっ・・・いや食えん食えん、焦げてるしな。
クリストファー・リーヴの娘が子供たちのリーダー的存在になっていて、彼に自分たちを脱出する手はずをしろと命令するときに「お願い、パパ」と一瞬だけ普通の子供の口調になる。もちろん心理的効果を考えた一種の脅迫である。このシーンが一番怖ろしい。